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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > イギリスの歴史(31):産業革命:鉄 (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

イギリスの歴史(31):産業革命:鉄

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

17/02/21


イギリスの歴史シリーズをしていますが、ここのところ産業革命の話をしています。

今日は鉄の話です。鉄と言うと、私達の生活を見回してみれば、無くてはならない存在だということがよく分かります。実は鉄というのはイギリスの中でも、道具としては随分大昔から使われており、紀元前から鉄を使っていた跡があります。ですが、この18世紀の産業革命の1世紀の間に、品質の低い鉄から鋼、ものすごく硬い、品質の高い鉄に至るまで急速な進歩を遂げました。それが産業革命を支え、私達の今の生活を支えています。

鉄と言うと、皆さんは何を思い浮かべますか。iron という単語とsteel という単語が思い浮かぶと思います。steelは日本語ではスチールと言います。スチールの棚などは鉄製なのですが。所謂鋼の事をsteelと言うので、鉄一般ではありません。鉄鉱石などというのはironを使います。鉄は鉄鉱石から作るということは皆さんご存知だと思いますが、それを精錬して作っていきます。ですが、溶かすときに温度がどのくらいになるか、それをどうやってかき混ぜるか等、そういった事でもって品質が大きく左右されるようです。

一番初めの頃は物を燃やして鉄鉱石を溶かしていきますが、最初は木炭です。この場合、大したものが作れず、製品としては銑鉄という名前の鉄になるそうです。これは壊れやすいもので、とても今のスチールのように使えるものではなかったそうです。そして段々燃やすものが火力の強いものを使えるようになり、木炭から石炭になるとまた少し火力が強くなるそうです。

コークスは聞いた事があるでしょうか。コークスは石炭を高温で乾かして作ったもので非常に強い火力が得られるものだという風に言われています。ただ、点火するのが難しいということもあるそうです。このコークスを使うとかなり高い温度になり、これが鉄の生成に良い影響を与えたこともあったそうで、このやり方を使って作った鉄の中に鋳鉄というものがあります。これは一種の合金を作った事になるそうですが、加工が非常にし易いもので良かったのですが、銑鉄にあった、壊れやすいという特質はそうそう抜本的に改善されたということもなかったようです。

そして次は錬鉄です。鉄は溶かして十分に練ると段々いい状態になっていくそうで、その練り方のやり方を錬鉄で使うものはパドル法と言います。パドルは船を漕ぐときの櫂ですが、それを使うと錬鉄というものが出てくる。そしてこれも合金だそうです。この状態になると段々品質が上がってくるそうですが、もう一つ上がると今度は鋼鉄になります。これは鋼です。これが所謂スチールですが、これはさっきのパドル法ではなく、これは恐らく技術者の名前だと思うのですが、ベッセマー法という特殊な方法でかき混ぜると鋼鉄というような品質のものが出来るそうです。非常に鍛えられた鉄で、鍛えれば鍛えるほど強度が上がるようになるそうです。昔は恐らくこれを刀鍛冶みたいな人が鍛えて強くしていたのでしょう。所謂大量生産のコンテクストの中でこういう鋼鉄が、ベッセマー法で出来るようになり、色んな物に使われるようになったという事です。

その前にはもろかったものが、かき混ぜることによって力が加わるとボキッといってしまうような事ではなくなり、それによって、色々な鉄橋や鉄道、船、折れたら困るような物の強度が非常に必要なものに使われるようになりました。それが当然交通機関の発達と色々な物に繋がり、産業革命を担うという一種の入れ子構造のような形になりました。

世界遺産で鉄を作った昔の場所、産業革命当時の場所が世界遺産になり、またそれを使って作った鉄橋は世界初の鉄橋で、これも世界遺産になっています。大きな橋としてスコットランドのフォースブリッジというものがありますが、そこも世界遺産になっており、鉄に関する世界遺産はイギリスにたくさんありますね。

それでは今日のまとめです。
産業革命を支えた鉄、18世紀にその生成法が格段に進歩して私達の生活、産業を支えているということをお話しました。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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