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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 直感型の人に求められる枠組み思考 (戦略思考/荒木博行)

直感型の人に求められる枠組み思考

荒木博行 戦略思考

17/02/17

ビジネス上の意思決定において、「直感が働く」時ってありますよね。「なんとなくこのビジネスは行けそう!」だとか、「この人は絶対に採用したい!」といったように、第六感が意思決定を押すようなことは今までもあったのではないかと思います。もちろん直感は大切です。「最終的には直感に従うべき」という意見もありますが、私自身もそれは否定しません。しかし、言うまでもなく直感「だけ」で決めるのはリスクが高い。そして何よりも意思決定の説明責任が果たせません。そこで、直感型で動いてしまいがちな人に向けて、その直感を活かしつつ、より物事を動かしやすくなるための思考技術をお伝えしたいと思います。

たとえば、先ほどの例のように、「この人を本当に採用したい!」という人に巡り会えたとしましょう。そういう直感が働いた時は、得てして「結論ありきの理由」、かつ「単線のロジック」になっていることが多いです。つまり、「採用したい」という結論が先立ち、その結論を支えるのに一番手っ取り早い「身近な理由」を1つだけ添えて仕上げるロジックです。スピード重視の時はこの手の簡易工法でも十分ですが、重要な意思決定の場合は、この組み立て方では支えることはできません。もう少し足元のしっかりしたロジックを組み立てる必要があります。
では、その時、どのような頭の使い方をすればいいのでしょうか?それは、一旦直感で閃いた結論そのものは脇に置いておいて、「一般的にこの問いを考える場合、どのような論点を押さえておく必要があるのだろうか?」という「枠組みそのもの」から考える、ということです。たとえば先ほどの採用の件で言えば、「Aさんを採りたい!」という衝動を押さえて、「一般的に、自分の組織で人を採用するためには、どんな条件を満たさないとダメなのだろうか?」ということをまず考えてみることです。スキルとか経験も大事だけど、何よりもキーマンであるBさんとフィットするかが何よりも重要である・・・まずは一般論としてこのような条件を設定してしまう。その上で、今回採用しようとしているAさんはこの条件に合致するかどうかを考えるわけです。つまり、まずは建物の枠組みから組み立てて、足元の基礎をしっかり作る。その土台の上に結論を添えるわけです。最終的な結論は変わらないかもしれませんが、説得力は大きく異なります。

「いやいや、そんなことは分かってますよ」という人もいると思いますが、直感が衝動的に働く場合というのは、考えているつもりであってもそのポジティブな側面しか見ないものです。たとえば「あの車が欲しい!」と思ったら、車を買った後の楽しい自分のイメージしか想像しない。そういう時にこそ、一端結論は脇において、「車を買うにはどんな条件を満たさなくてはならないのか」、という土台を作るべきなのです。

「そんなことが冷静にできれば誰も苦労はしない」と思うかもしれません。まさにその通りです。だからこそ私たちはトレーニングを重ねて、脳の中に常にどのような場面であってもこのような思考回路が開く状態を作り上げておく必要があるのです。「私はそういう人だから仕方ない」と思うのか、「だからこそ、トレーニングを重ねておこう」と思うのか。そこに岐路があるのかもしれません。
ビジネスにおいては、ものすごい短時間で大事な結論を出さなくてはならない場面が何度もあります。そういう時にこそ、「日頃どれだけ鍛えられているのか?」ということの勝負になります。是非、そういう場面でも骨太なロジックが組み立てられるようトレーニングを重ねてください。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 荒木博行

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