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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 松下幸之助の経営哲20人生観⑤信仰のあり方 (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

松下幸之助の経営哲20人生観⑤信仰のあり方

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

17/02/07


宇宙観から始まる松下幸之助の経営哲学のうち第三の側面である「人生観」について解説しています。これはさらに次のような項目に分けられます。今回は人生観の第5項目である「信仰のあり方」の続きです。
信仰のあり方は一見すると難しそうですが、一応宗教と分けています。「宗教」とは、人間の正しく幸せな生き方についての教えであり、他方、「信仰」は、その教えに従って日々それを実践していくということです。ここでは、正しい生き方を日々しているかどうかが信仰の本質です。本の中で、次の三つのことをいっています。第一に、天地の恵は何の分け隔ても無く、我々の人間に対して燦々と降り注いでおり、それがあまりに広大なために無心のごとく行われているということです。第二は、この恵の根源は、万物を生かし、人間を生かそうとする宇宙の意志が大きく働いているということです。この大いなる宇宙の意志を感得し、これに深い喜びと感謝を持ち、更に深い祈念と順応、宇宙の意志に従って生きる、その順応する心を捧げることが信仰の本来の姿であると言っています。第三は、我々はこのような信仰の上に立ち、宇宙の意志が我々に生き生きと働いて、ものを生み出す知恵が湧いてきます。このように、宇宙の意志と自分が直結し、我々にインスピレーションが与えられたときに、新しい考えが浮かんで来て、力強い労作となります。それが繁栄への道を開くということです。

信仰のあり方の再説の理由
すなわち、人生においては、信仰が人間生活の基本になります。信仰に生きるためには人間生活の正しい基本をしっかり掴つかむことが大切です。この場合、正しく生きる道を教えるものが宗教であり、そのように生き抜く信念をあたえるものが信仰です。そこでは、迷信ではなく、正信であることが必要です。そして、正しい信仰に生きることによって、インスピレーションに接し、繁栄を生み出す基礎を得るということが大切です。従って、このためには、人間の本質や宇宙の実相の正しい把握が必須であるということです。ここでは、宇宙の実相や天の恵みとは何かということが問題になりますが、具体的に言えば、例えば、太陽から太陽光線が降ってきたり、地球の上に雨や風が流れたりしていること等のことです。このような宇宙光線など全部の環境を含めて天の恵みといっています。

天地の恵みの根源にあるもの
この場合、宇宙根源の力が地球という星を作ってくれたということを前提として、天地の恵みは、あたかも無心であるかのような姿で人間と万物に対して燦々と降り注いでいる、という考え方です。ですから、特別にお祈りをしたからと言って、誰か特別にそのお祈りをした人間に何かを与えたり、逆に、特別にお祈りをしないからと言って何も与えない、という訳ではありません。すなわち、ここでは、迷信と正信(正しい教え)を区別しなければならず、特定のことをやれば、天から何か特別な恵が来るというような考え方は誤っているということです。しかもそこでは、宇宙はただ無心にこのようなことをしているのかというと、そうではなく、この恵みの根源には、宇宙の意志として万物を生かそうという意志が働いているということです。これを感じ取ることが大切です。

人間は生かされている
人間の生存には、二つの側面、生かされている側面(天の恵み:例えば、太陽、空気、水、風等)と生きて(自己の意志に基づいて行動して)いる側面とがあります。この場合、生かされている側面が前提となって、その上に立って、人間は生きています。すなわち、このような限りない宇宙の万物を生かそうという意志による天の恵み・慈愛・慈悲があるので、人間は生成発展できるのです。そこで、この意志を喜んで受入れ、これに感謝し、この意志に素直に従って、必ず明るい人生を生き抜いて見せようとすることが大切です。このように、宇宙の恵みに深い祈念と順応の心をささげることが、本来の信仰の姿です。

歓喜にあふれた労作
このような本来の信仰の姿でいると、天は我々を生かして、生きろ生きろと言ってくれているのだということで、すごく安心し、宇宙のすべての実相を心に映じることができます。平和に、幸せに生きなさい、と言ってきてくれるのです。人間ただそれに応える心持ちで努力すればいい訳です。このように、宇宙の恵みに素直に感謝し、それに敬意を払うと、宇宙の意志がそのまま自己の心に直結し、良い考えがインスピレーション(ものを生み出す知恵才覚としての直観)として与えられます。例えば、仕事を一生懸命やっている
ときによくインスピレーションが湧くというのがあります。その状況が宇宙の意志(知恵)と結びついた状況です。宇宙からのインスピレーションをもらうと、労作は歓喜の内に行われ、製品でも論文でも非常にイノベイティブなものが出来るため、それが繁栄を生み出す源泉となります。このように、正しい信仰が〔→宇宙の意志の感得と直結→インスピレーション→歓喜に満ちた労作→〕繁栄を生み出すこととなるということです。

それではまとめです。
松下幸之助の経営哲学うち人生観では、「信仰のあり方」に関して、人生において正しい信仰を持って生活することが非常に重要です。宇宙の本質は何かというと、あたかも無心であるかのように、天の恵みが燦々と降り注ぎかけていますが、そこにおける宇宙の意志は万物に平和で繁栄して幸せに生きろ、ということです。この宇宙の意志を感得し、それに感謝すると同時に、宇宙の意志と直接結びつくことによって、インスピレーションをもらい、新しいイノベイティブなことに結び付け、それを繁栄や幸せに結びつけていきたいということです。

分野: コーポレートガバナンス |スピーカー: 岩崎勇

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