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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 地方創生のための特設キャンパス構想 (戦略思考/荒木博行)

地方創生のための特設キャンパス構想

荒木博行 戦略思考

17/01/30

今回は、「地方創成のための特設キャンパス構想」というテーマでお話します。
「地方創成」に向けては、現在様々な自治体や企業が取り組んでいますが、「人材不足」という課題に直面しているところが多いと聞きます。それは実質的な人数というよりは、「地方を活性化していくためのビジネスを創り出していく人がいない」「ビジネスを通じてリーダーシップが取れる人材がいない」というのが今の課題とのことです。もちろん、それぞれ自分なりのビジネスに対する思いや考え、地元への愛着を持ってはいるものの、それをビジネスとしてスケールさせていくためにどのような展開を描いていくのか、そしてどのように人々を巻き込んでいくのか、という点で壁にぶつかってしまっている、というのが現状ではないでしょうか。

その根源にあるのが「学びの場」の存在です。私は出張で様々な都市に訪問する機会が数多くありますが、やはり地方に行けば行くほど、大都市と比較して、ビジネスに対して学びを深めていく場が限られていることを感じます。ビジネスをどうやって創っていくのか、どのように人を巻き込んでいくべきなのか、ということの定石を知らずに、とりあえず我流で頑張っている、という人が多くいらっしゃるように感じます。また、ビジネス同士の横の繋がりも希薄で、利害関係のない仲間同士が切磋琢磨して自分たちを磨き上げていく、という場がなかなか見つからないようにも思います。これは、私たちがビジネススクールというサービスを提供している立場だからこそ強調されて見えるということでもありますが、それを差し引いて見ても、東京などの大都市と比較して、機会に極端な差があるといえます。大都市に住んでいると当たり前のようにある教育の機会は、実は非常に格差があるというのが現状だと思います。

実を言うと、私たちは元々こうした問題意識に基づき、教育機会の格差をなくすことを目的に、オンラインMBAという新たな手法を約3年前から実施してきました。そして、そのようなオンラインでの教育活動を通して、ネット上を通じても、良質な教育は提供できるということを手ごたえとして持つに至りました。一方で、それと同時に「具体的な地方の創成」という点については、やはり特定の土地に行って横と横をつなぐ形でネットワーク化することが重要だということに気づいたのも事実です。そのため、地方創成というイシューに対して、もっとダイレクトに貢献できるやり方はないかと考えた結果が、この「特設キャンパス構想」というものなのです。

具体的には、各地方にキャンパスを持つのではなく、貸し教室のような形で週末だけタイミングだけ行ってその場でクラスを提供する、というような流動性の高いやり方を取ります。そして、その拠点で一定期間、ビジネスの基本となる科目を提供し、基礎固めをしつつ、横同士のネットワークを形成していただきます。そして、一定期間を過ぎた後は、より高度なマネジメント学習については、オンラインを通じて学んでいただきます。地域の横同士の繋がりを構築しつつ、一方でオンラインにより日本全国、はたまたグローバルに広がる仲間たちとも繋がるような仕組みが、この特設キャンパス構想なのです。

さらに具体的に申し上げますと、4月から茨城県の水戸市にまず一つ目の特設キャンパスを出すことになりました。水戸の駅前の貸しスペースを活用して、数科目を提供する予定です。そして、先ほどお伝えした通り、その後はオンラインで引き続き学んでいただきます。水戸は最初の一歩ですが、もしこのような新たな形式がうまくいけば、また水戸に続く拠点が考えられると思っています。
特設キャンパスというのは、日本に広がる地方創成という課題に対するグロービスなりの答えです。是非この構想にご期待ください。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 荒木博行

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