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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > キャリアを考える、とは?なぜ今キャリアを考えなければならないか (リーダーシップ開発、倫理、価値観/村尾佳子)

キャリアを考える、とは?なぜ今キャリアを考えなければならないか

村尾佳子 リーダーシップ開発、倫理、価値観

16/12/12

今日は、初めての登場ということで簡単に自己紹介をさせていただきます。
グロービス経営大学院という社会人向けのビジネススクールで、主に名古屋校と大阪校の責任者をしています。年間約1000人以上のビジネスマンの方から、キャリアの相談を受ける仕事をしています。
授業としては、「リーダーシップ開発と倫理・価値観」という授業や、「企業家リーダーシップ」という課目を持っていますが、普段は「リーダーシップ開発」と「ビジネスマンのキャリア」を専門にしています。

第1回目の今日は、「キャリアを考えるとは一体どういうことか」ということについてお話します。
なぜ今キャリアということに注目しなければならないのか、ということに迫っていきたいと思います。

「キャリア」と言われて皆さんは何をイメージされるでしょうか。
やはりキャリアと聞くと、「転職」などのキーワードを思い浮かべる方が多いように感じます。
実は、「キャリア」とは、もっと広い概念として「一体自分の人生って何だろう」と考えることを指します。
長い人生の中で、仕事・職業は1つの役割です。それ以外にも、例えば、結婚するとパートナーの役割とか、あるいは子どもとか親という役割があります。そういった様々な役割がある中で、自分の人生をどういうバランスで生きていきたいかを考えていくことが「キャリアを考える」ということになるかと思います。

私も仕事をしていますけれども、仕事だけでなく、社会ではそれ以外の様々な役割を担っています。
こういったことをきちんと考えておかないと、30代になり職場での責任が増したり、家では様々な期待が出来てきたりして、仕事も家族も大事だけれどもどうしたらいいのかわからないということになりかねません。ですから、自分はどういうバランスでどのように仕事の役割を担いたいのかということを最初から考えておくことは非常に大事なことです。

では、まず何から考えたらいいのでしょうか。

自分の人生にとって仕事はどういう重みづけなのか。どれくらい仕事をしたいのか。その意味づけを考えるということから始めます。人によっては、生活していくためにはお金が必要と割り切っている方もいらっしゃいますし、逆に自分が成長するために大事なものが仕事だという位置づけの方、その両方のバランスがとりたいという方もいます。どう捉えるかは人それぞれですから、自分の人生にとって仕事とは、どんな役割があるものなのか、どれくらい頑張っていきたいものなのかということを整理することがスタートです。

欧米諸国では、キャリア教育が高校時代にあります。特にドイツなどでは、中学校くらいからどういう道を歩むのかということを考えながら職業訓練まで行っています。日本だけが大学の新卒一括採用で、就職の時になって、有名な企業がいいなど、あまり考えずに目についたところに入るという形のところがあります。なぜ今キャリアを考える必要があるのかというと、非連続な変化が起こっている時代なので、先が見えないということが理由として挙げられます。先が見えないからこそしっかりと考える必要があるのです。同時に社会の変化に応じて、どういう役割があるのかというのは当然変わってきます。そのため、まず外部の環境もよく理解した上で、自分は何をしたいのか、自分は何が出来るのか、ということをセットで考えていかないといけません。このように、キャリアを考えるということ自体も単純な時代ではなくなってきているというのが、今の状況かと思います。

それこそ今後テクノロジーの発展によって、今人間が担っている仕事がどんどん奪われていくかもしれないというニュースを聞くとどきっとすることがあります。おそらく長い今までの人類の歴史において、これだけドラスティックに変化する時代というのは初めてではないかと思います。

例えば、農業の時代が終わり、工業化してから100年程の時間がありました。じわじわと緩やかに流れる時間の中で、自分は何をしていくのかを考えたり、学校の教育も時代の変化に合わせて変わってきたわけですが、現在は、学校で学んだことが社会に出た時に「それは人間がしなくても大丈夫だから」という形になってしまうと、知識を持っていても使えない、覚えたところの何かをアウトプットするだけでは仕事にはならない時代になっていくわけです。そういったことをきちんと理解してトレーニングすることが必要な時代に入ってきているということだと思います。大きなテクノロジーの変化で押さえておかなければならないのは、最近AIの変化、一説によると、今人間が行っている仕事の50%がなくなると言われています。では、これがいつ来るかというと、下手すると5年後10年後には普通に起こりえます。

すごく近い未来なのです。すでにマーケティングの世界では、そういう事が実際に起こってきています。まずはそういう時代に入ってしまっているということをきちんと理解することが非常に大事だと思います。その上で、自分はこの時代にどのような価値観を社会に提供していきたいのか、その軸足をしっかりと考えながら、どういう仕事があるかを併せて考えていく時代ではないかと思います。

では、今日のまとめです。

まず、今の時代がどういう時代なのかをきちんと認識するということが必要です。現在は、かつてのように決められたレールがあるわけではなく、自らやりたいことを考えて実現していく力が必要な時代です。また、この先人間に残る仕事というのは、単純な業務ではなく、ある程度人間しか出来ない部分になるということ、それを踏まえたうえで、やりがいのあるやりたいことを見つけ、早めに準備を始めて能力開発していくことが求められる時代だと思います。人類の長い歴史の中で、これだけドラスティックに変化する時代はなかなかありません。それを単に不安に思うのではなく、この時代を生きられることを楽しみながら生きていくということを考えることができたらいいのではないかと思います。

分野: リーダーシップ開発/倫理/価値観 |スピーカー: 村尾佳子

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