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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > イギリスの歴史(30):産業革命:紡績 (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

イギリスの歴史(30):産業革命:紡績

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

16/12/30


ここのところ、イギリスの歴史シリーズで産業革命のお話をしてきましたが、今回はその3回目ということで産業革命の初期の工業になった紡績についてお話をしたいと思います。

紡績とは糸を紡いだり織物を作ったりということを指すのですが、多分中学校か高校の歴史の教科書で、色々な紡績機を勉強されたと思います。例えば、ジェニー紡績機やミュール紡績機等、色々とあったでしょう。今回はその復習みたいなものになります。それでは、みていきましょう。
元々、産業革命の時代に色々なものが一気に発達したわけですが、糸を紡ぐ、そして織物を作るという事に関して一番よかったのは、昔弱かったものが、機械の工夫によって強いものができるようになったということです。したがって、織物製品が世界に通用する優秀なものになって、イギリスの貿易を支えていくことになります。

元々、紡ぎ糸と言って、糸が弱く、三つ編みのような感じで糸をよっていくと強くなるわけですが、それが無いと単純な糸だからぷっつりと切れやすいものになります。このことから、機械が糸を紡ぐ作業を担ってくれるようになり、だんだん製品として改良されました。そして、その時に最初に出てくるのが飛び杼です。縦糸と横糸をひとつひとつくぐらせて、手で作業すれば、多大な時間かかるでしょう。ここでは詳しい仕組みの解説はしませんが、それを、こん棒の様なものを動かして糸がすっと通るようにする仕掛けです。機織機のように上下に動いてその間を通していくイメージをして頂ければと思います。そして、これを飛び杼と言います。これができたのは1733年で、ジョン・ケイという人によってもたらされました。ここで名前思い出した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

次はハーグリーブスという人の名前ですが、聞かれたことがあるでしょうか。教科書で何度も覚えかかったので大変懐かしく感じてしまいますが、ハーグリーブスは、ジェニー紡績機という機械を作りました。ジェニーという名前の由来について話をすると長くなるので今回は省略しますが、これは、大量生産の工夫です。今まで1人だったら1つの糸紡ぎしかできなかったものを、機械を使っていくつも1度に1人の人間が生産できるようになり、これで大量生産が出来るようになりました。こういったものを段々産業革命の動力源、つまり、最初の動力源である水力で作るようになり、水力紡績機というものが出来てきます。そしてこれを作った人の名前が、アークライトです。聞かれたことはあるでしょうか。

アークライトによって水力紡績機がもたらされたのは1769年のことで、先程お話したジョン・ケイの飛び杼から30数年経っていますが、各地の川沿いに作られた工場で、水力を使って紡績をするようになりました。このような世界遺産になっている工場というのが少し残っており、その1つに、ニュー・ラナークという所があります。この夏に行ってきましたが、ここは、ロバート・オウエンという空想的社会主義で有名な人のモデルビレッジと言われているもので、いわゆる理想社会というのでしょうか、工場の中に住み込みで家族ごと誘致して、そこで色々な教育を子供に施したり、先進的なことをたくさんしたということで有名です。

そして、次の世代としては、ミュール紡績機というものになります。それまでの紡績機は糸の太さがきちんと一定にならなかった面があったのですが、この紡績機によると、細いのにきちんとした、品質の揃った糸ができるということで、ここから、より品質の高い織物を生産できるようになっていきました。これを作った人は、クロンプトンという人です。1779年の考案で、やがては蒸気機関で動くようになっていきます。つまり、水力から蒸気機関へということになりますが、そうやって工場がさらに能率を高めて、産業革命を支えていったことになります。先程の水力紡績機に関して補足ですが、ニュー・ラナークというのは蒸気機関で動くようなタイプのものも入っていたのですが、水力紡績機の時代の工場も世界遺産になっていまして、ダーウェント峡谷の工場群という言い方をします。これはどちらもスコットランドの方にありますが、北の方で産業革命が始まったと言えます。これからお話をしますが、例えば鉄が出来た所や、鉄道が出来た所等、そういった産業革命の色々なパーツがどこでできたかというお話も、産業革命を支えた色々なものがこの辺りでできたということで次回以降お話したいと思います。

先程のダーウェント峡谷の工場群やニュー・ラナークのモデルビレッジになった世界遺産は、基本的に工場もそのまま残っています。工場としては機能していませんが、中を見学することも可能です。まだ関係者が住んでいたりする物も一部あるようで、楽しい施設というわけではありませんが、勉強になります。

それでは今日のまとめです。
今日は紡績機のお話をしました。紡績機の発達により糸と織物の品質が上がり、それが産業革命を支えたことに関してお話をさせて頂きました。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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