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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > アメリカ大統領選挙 (企業財務 M&A/村藤功)

アメリカ大統領選挙

村藤功 企業財務 M&A

16/11/18

今日は、アメリカ大統領選挙の話をしたいと思います。
ヒラリーが勝つかと思ったらトランプが勝ってしまい、大変驚きました。ずっとヒラリーが有利かと思っていましたが倒れたり、メール問題でFBIがヒラリーを調べ始めたりとかいうことで、トランプが追いついてきました。前日までは、まだヒラリーが勝っているという話でしたが、蓋を開けてみればトランプが圧勝してしまいました。選挙人を過半数の270人以上取ると、トランプの勝利となってしまいますが、得票数はどうもヒラリーの方がたくさん取ったようです。ただ、選挙人を280、90以上獲得したトランプが結局勝利し、世界中が驚愕しました。株が下がったり、円が少し上がったりということにつながりました。

共和党の代表についてですが、共和党の上の方の人達もトランプ応援しない等と相当揉めていたようです。また、メディア等も皆トランプは駄目だ、みたいなことを言っていました。各国も今までのヒラリーとの関係はあるもののトランプとの関係においては全然素人ですから、知らないという状況でした。まさかと思ったトランプがこれから大統領になるということで、あの差別主義や保護主義、ナショナリズムがそのまま実現するということになれば大変です。トランプがこれから共和党やメディア、各国の元首と対話を行う等、色々な事が起こって段々トランプが変わっていけばと思います。

最初は、前日まではヒラリーが勝つに決まっているとみんな思っていました。経験から言っても、ビル・クリントンのファーストレディに始まり、上院議員や国務長官といった錚々たる経歴のヒラリー対、素人のトランプということに加え、彼は政治家経験がなく、セクハラ発言や女性蔑視発言等で色々ひどいことを言っていたため、共和党の偉い人達から見放されたという状況でした。一時はヒラリーと10%程度差がついていました。そして皆もそうだと思っていましたが、トランプが勝利してしまいました。

そもそも支持率調査がどの程度本当だったのかということに関してですが、隠れトランプについてご存知でしょうか。本当はトランプ支持なのに、あまりにも彼が色々な暴言を言うため、トランプ支持を公言すると恥ずかしいため、支持率調査の際は特に何も答えません。ところが投票するときにはトランプにちゃんと入れているという様な人たちが出てきました。また、トランプは今まで必ずしも投票所に来なかった人たちを大変な勢いで動員したと言われており、この辺の人達が今までの支持率にちゃんと反映されていなかったのではないかという話があります。それから白人女性です。これも少し驚きますが、ヒラリーよりもトランプに入れています。女性は女性に厳しいという話がありますが、トランプが結構ひどいこと言ったにも関わらず、白人の女性はトランプに入れた人が多いということになっています。共和党としては8年ぶりの大統領であり、前のブッシュ大統領から8年間は民主党のオバマ大統領でした。ただ、トランプと共和党の政策には結構相違があります。特に、NATOや日本とどうするかといった問題についてです。トランプは、NATOや日本にさらなる役割や支払いを求めてきました。しかし、共和党はそんなことを思っていません。これからその辺が一体、共和党とトランプの間でどういう話になっていくのでしょうか。また、トランプはイスラム教徒を全員アメリカに入れるな、違法移民を全部追い返せ等結構差別主義的なことを言っていましたが、これも大変なお金がかかります。トランプは法人税を35%から15%にしようと言っているので、入ってくるお金がずいぶん減ります。オバマケアをやめるというのは共和党と一緒の考えなので、オバマケアをやめればお金は入ってくるのですが。しかし、違法移民の強制退去には、20兆円くらいお金がかかるため、ものすごい勢いでアメリカ政府の財務は悪化するだろうという風に思われています。

さらになぜトランプはTPP反対を唱えているかということについてですが、その前にカナダやメキシコとの自由貿易協定であるNAFTAにアメリカの白人の仕事が奪われたといことがあり、NAFTAだけなくTPPもやれば大変なことになるというのが一つのトランプの主張でした。今回も、TPPはもちろん反対で、NAFTAも再交渉をすると言っています。元々共和党というのは自由貿易主義です。本当は、民主党は自由貿易に反対で、共和党は自由貿易主義であるにもかかわらず、共和党代表のトランプは保護主義です。この辺のトランプと共和党の違う部分が今後一体どうなるのかというのが問題です。

今回はアメリカでは大統領選挙が目立ちましたが、実は連邦議会の選挙も行われていました。アメリカの上院議員は100人、下院議員は435人います。下院は435人の任期が2年で、今回全員が選挙されました。ところが上院は100人のうち任期が6年で3分の1ずつ選挙します。今回34人が選挙され、その結果、上院も下院も共和党は過半数を抑えました。本当は上院も下院も、上院が54から51、下院が246人から236人と共和党の数が少し減っています。今まで大統領が民主党で、議会は共和党とねじれていたねじれが解消されたということになり、じゃあもうトランプは全部思いどおりなのかというと、先程お話したように共和党とトランプの政策は違うため、これから一体どういう風になるのかと言うのが問題というところです。

それでは今日のまとめです。
みんな少し驚いてしまいましたが、ヒラリーが勝つと思ったらトランプが勝ってしまいました。トランプは今まで共和党の政策と違うことをいっぱい主張しており、イスラム教徒やメキシコ人、黒人や女性に対する差別主義、さらにアメリカを優先する覇権主義と、かなり過激な政策を唱えてきましたが、もう時間の問題で、来年の1月20日に大統領に就任します。今後共和党幹部やマスコミとの関係に加え、中南米やイスラム教徒に対する関係等、差別主義的な政策や海外の友好国、ヨーロッパや日本との関係は一体どうなるのかと言うのがこれから注目されるところです。

分野: 財務戦略 |スピーカー: 村藤功

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