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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 第4次産業革命 (企業財務 M&A/村藤功)

第4次産業革命

村藤功 企業財務 M&A

16/10/11


今日は第4次産業革命やインターネットオブシングス等についてのお話をしようとおもいます。
第4次産業革命ということを述べましたが、1次と2次、3次について少し具体的に言及してみましょう。
18世紀の石炭や蒸気機関を使った軽工業の機械化が第1次産業革命、20世紀初頭の電気を使った分業による大量生産時代が第2次産業革命、そしてコンピューターによる自動化が進んだ1980年代以降が第3次産業革命と言われています。

今日お話する第4次産業革命は、コンピューターやスマホだけではなく、色々なものにネットが繋がってきたということです。工場や家の家電、自動車等、色々なものが繋がってきました。激増するデータ量とデータ処理速度を背景に、製造業において自動化された工場がインターネット、クラウド、人工知能などによって業種を越えてネットワーク化されていく時代です。現在、既に40億の携帯電話と20億のコンピューターが繋がり、地球上の150億を超えるデジタルデバイスには全体で10ガイ(10の21乗)のトランジスタが搭載され、人間の脳ニューロンの1兆倍以上の規模のネットワークを形成していると言われています。

このようにあらゆるものが繋がりはじめており、これからさらに繋げていくと一体どうなっていくのだろうかが問題です。ネットワークに様々なセンサーを付けてデータを集積し、ビッグデータを作りAIが分析します。AIが考えたことをロボットが実行するというスタイルに段々変化していくことでしょう。そうすると人間の存在は必要なのかという疑惑がそこに出てきます。AIとロボットが全部処理し、人間より有能なことを実行してくれるのであれば、別に人間は働かなくてもいいのではないかということになります。今までずっと産業革命が続いてきたことで色々と便利になるはずが、便利になればなるほど忙しくなるというちょっと矛盾した状況に陥っていたと言えます。しかし、これからはもしかすると2,3%の働きたい人だけが働いて、他の人達はずっと遊んで暮らすということもありなのではないのかという話もありまず。この間スイスでベーシックインカムというものについて国民投票が行われました。ベーシックインカムというのは生存権に係ることで、必要最低限の生活を成すことが不可能な人達の生活は保護しなくてはいけないという考えから、こういった人達が大勢ではなく少ししかいないときに最低限のお金を支給します。ただ、AIとロボットのおかげでほとんどの人間は少ししか働かないで好きなことをしてよいということになった時に、政府が最低限の生活費をベーシックインカムとして支給する仕組みが考えられています。2,3%の働いている人達が全員に十分な富を作り、それらを再配分し、マジョリティーの人達はベーシックインカムを受け取って好きなように暮らすということです。このような制度の導入の是非についてスイスで国民投票されました。しかし、この国民投票は働いている人々から反発を買い、結局は否決されてベーシックインカムは導入されませんでした。これから人工知能がさらに発達すれば、人間を代替できる範囲が知的労働にも及ぶ可能性があります。将来は働きたい人達だけ働くというスタイルになり、皆働く必要はなくなるかもしれません。しかし働くことが好きな人もいます。私は別に好きでもありませんし、どんどん産業革命が進むにつれ、なんでこんなにしゃかりきに働かなくてはいけないようにどんどんなるのか、少し不満でした。これから人間とAIやロボットとの役割分担は一体どうなるのか、これは一つの重要な哲学的な問題です。

それからもう一つ大きな変化があります。今まで家電等はテレビや洗濯機を個別に買っていました。それが全部繋がったということになると、家電メーカーが個別の機器を売るということはなくなるかもしれません。テレビや洗濯機、冷蔵庫等の家電をずっと使えるというサービスをいくらで提供します、トラブルになったら発見して部品を提供して修理等を行います、というふうになるかもしれません。モノではなく、サービスを購入して欲しいと言う話に変わって来るかもしれません。製造業がサービス業に変わるかもしれないということです。これは大変なことです。元々世界は色々な発展につれ、農業や漁業といった一次産業が二次産業と言われる製造業になり、それから三次産業としてのサービス業になります。先進国になればなるほどサービス業が増えていくという状況でしたが、日本等はいつまでも製造業の国であると言っています。製造はいいのですが、それをサービスとして提供する形態になってしまったら、ほとんど全てがサービス業のようなことになってしまうかもしれません。さらに、もしAIとロボットが全ての作業をしてしまうという事になると、今までのように安価な労働力を求めて発展途上国に行かなくてもよくなってしまいます。途上国に出向くグローバル化が不要になれば、世の中の流れは変化していくでしょう。QBSの他の先生も色々なお話をそれぞれされていると思いますが、財務の私もこの話題はとても重要だと思い、お話をしました。

それでは今日のまとめです。
3Dプリンター、AI・ロボット、自動車、家電、住宅、工場、輸送会社、販売店、インフラなどあらゆるものをネットで結び、集まってくるビッグデータをAIが分析して活用するIoTという形で第4次産業革命が起きつつあります。政府もすごい勢いで、これに対応するにはどうすればよいのかと規制改革の工程表を作っているところです。しかし、いくつか大きな問題があります。AIとロボットが働くことになったら人間はどうなるのかということです。それから製造業がサービス業に変わってしまうかもしれません。世の中が大きく変わりつつあり、最近毎日インターネットオブシングスで誰が何をやっているかという話が多くなってきました。この話題は注視しておかなければ、働かなくてもいい人、あるいは働きたいのに働かなくてもいい人になってしまうかもしれません。

分野: 財務戦略 |スピーカー: 村藤功

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