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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > ソサイエタル・マーケティング (マーケティング/岩下仁)

ソサイエタル・マーケティング

岩下仁 マーケティング

16/10/05


今日はソサイエタルマーケティングについてお話したいと思います。
ソサイエタルマーケティングとは、企業というのは社会の幸福を維持・向上させるやり方で顧客からの要望を追求するといった考え方です。
ソサイエタルマーケティングは社会的なという意味です。例えば最近ですとトヨタがエコプロジェクトをやったり、資生堂がアースプロジェクトをやったり、海外だとアウトドアの専門メーカーのパタゴニアという企業が非常にソサイエタルマーケティングのコンセプトを取り入れた取組みをしています。

実は2013年にアメリカ・マーケティング・アソシエーション(AMA)というマーケティングの一番大きな団体があるのですが、そこの定義が顧客クライアントパートナー、社会全般に価値を創造伝達提供する組織的な活動機能、一連のプロセスだという定義を発表しています。これらのキーワードは社会全般というキーワードが入ってきたということになります。

従来のマーケティングですと、企業が利益を求める、あるいはお客さんの満足を満たすのが目標でした。ですが、ソサイエタルマーケティングの視点に立ちますと、それプラスアルファで社会のハピネス、幸福というものを追求しましょうという発想になります。例えば代表的な例で、ザ・ボディショップという企業を御存知でしょうか。ザ・ボディショップは、1976年にアニータ・ロディックという人がイギリスで始めた化粧品のメーカーです。2015年には63か国で2,800以上もの店舗を展開していると言われています。非常に成功している企業ですが、この企業はソサエタルマーケティングでも非常に優れているという風に言われています。一番始めの基本的な事としては動物実験をしないという。動物愛護の視点です。2つ目は実は化粧品や石鹸の大半に植物油を使用しているということです。特にこの植物油ですが、ヘンプと言われる麻の油を使っており、何が良いかというと、成長が非常に麻は早いので環境破壊を防げるといった利点があります。更に言うと、色々な所、発展途上国、あるいは開発途上国と取引をする際、通常この取引と言うと、そういった国の貧しい農家に援助をするわけですが、彼らはここに何をしているかというと、援助ではなくて取引、そういった視点をもって取引をします。要はノウハウを提供してあげるということです。それで貧しい農家の人の収穫量の生産性を高めたりします。そうすると何がいいかというと、田畑を横に延ばす必要が無く、森林伐採を防げるので環境保護になるといった視点です。フェアトレード等と言いますが、そういったものを彼らはやっています。

他にももう1つ事例があります。皆さんイロハスって飲まれますか。日本コカコーラの非常に人気のあるミネラルウォーターです。ミネラルウォーターですが、健康に非常に良いということだけではなく環境面から考えてみたことはありますか。あまりないでしょう。基本的にイメージとして自然の綺麗な所で採れているお水というのをつけますので、大変環境に良さそうなイメージですが、その背景には実は何十億というペットボトルが生産、あるいは輸送しますよね。それによって地球温暖化の原因というものを1つ作っています。更に言うと固形廃棄物みたいな物というのもゴミになりますので、環境問題にも直面します。イロハスは、ソサエタルマーケティングの視点を取り入れて、非常にエコ意識の高い消費者の人達から支持をされるようになったと言われています。実際、このイロハスですが、ペットボトルを触って何か気付かれたことありませんか。ペットボトルの中で最も軽いタイプになります。軽いという事は何かというと、植物の成分のペットボトルを使って、更に言うと薄いタイプです。ですから、非常に環境に優しいのですが、ただそれがどうかというのは消費者には分からないでしょう。だからキャップまでを全て半透明の外観にしたり、あるいはボトルをキュッと絞った時の手の感覚や、潰した時の音が出ますが、あの音によって、聴覚でこのペットボトルというのが非常に薄くて軽くて環境に優しい物だというのを消費者に意識させて、エコ意識の高い消費者から支持されるようになったブランドです。

最近エコ意識は消費者で高まっていますが、そういった人達にはこういったのが非常によく取り組まれているという事で共感を得て、それによって企業は売り上げを上げると共に社会もハピネスになるという、まさにこのソサエタルマーケティングの視点を取り入れたのがこのイロハスというわけです。

それでは今日のまとめです。
今日はソサイエタルマーケティングということでお話をしましたが、最近の企業は利益や満足だけではなくて社会の幸福を目指すのだということをお話しました。

分野: マーケティング |スピーカー: 岩下仁

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