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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 心理的財布 (マーケティング/岩下仁)

心理的財布

岩下仁 マーケティング

16/08/11


今日は心理的財布の話についてお話を進めたいと思います。

心理的財布は問題やイベントによってお金の価値が変化する、そういった考え方です。誰でも目に見えない心理的な側面からお金を色んな分類に分けて出所や貯め方を考えながら使い方を決めているといったものです。ポップコーンを例に考えて頂くといいと思いますが。2つのケースを考えて頂きたいのですが、1つ目がポップコーンがコンビニエンスストアで売られていた場合、いくらぐらいまで払いますか。恐らく払われても200円ほどでしょう。一方で、ディズニーランドに行かたと場合、ポップコーンが園内でたくさん売っていますが、それだったらいくら位まで払いますか。1,000円ではないでしょうか。このポイントというのは、コンビニエンスストアの場合はポップコーンは200円まで、ただ一方でディズニーランドの場合は1,000円と同じポップコーンでも全然金額が違います。これは実は心理的財布の作用が働いています。コンビニエンスストアで買うポップコーンはあくまでも食べ物、消費される食べ物としての認識で、ディズニーランドのポップコーンはエンターテイメントにお金を払っているという認識になります。ですから、実はお財布を厳密に分けているわけではないのですが、心理的な側面からお財布を分けているというのがこの心理的財布の働きです。 これは価値にも繋がっていると思いますが、心理的財布の場合は実際にお財布とは別に、実は消費者は同じものを買う時でも物を色々な財布に分けているというのがポイントになってきます。

例えば代表的な例がいくつかありますが、よく出てくるものとしてプレゼントを例にとって頂きたいのですが、御夫婦や友達に同じ物をあげる時にも、金額はけっこう変わってくるでしょう。それは選ぶ基準が変わるからで、昔あったお話ですが、ネクタイをあげるといったケースで、同じネクタイなのですが、心理的な財布が働くというケースがあります。例えばお父さんに父の日でネクタイをプレゼントするといったケースと、恋人にネクタイをプレゼントするケースです。これも、もちろん人によって違うのですが、ある人はお父さんには安くて高そうに見える、そういったネクタイをあげて彼にはどういったものをプレゼントするかというと、デザインが気に入った物とか、デザインで選びきれない場合には一番高いネクタイを買うといった人がいます。ですから、心理的財布が実は同じネクタイでも、出所が違うということです。これは出所というよりは心理の出所ということで、今のは、お父さんの場合だと出費となります。ただ彼の場合はプレゼントの財布です。ですから、高額の物を買うというような決断をしているわけです。心理的財布が、要するにお金の出所が綺麗に分かれてしまうというのがこのネクタイのケースですね。

他にもあるのですが、例えば旅行に行った時、同じジャケットや洋服を買う場合にも、けっこう海外に行った時に高い物を買うケースはないでしょうか。これも多少他の心理も働いているわけですけれども、例えばある人は日本では買わない3万円のジャケットを購入しましたと。その彼が3万円のジャケット、実際にはスコットランドで買ったそうなのですが、これをなくしてしまったそうです。そうすると日本で同じような3万円のジャケットを買うことが出来るわけですが、その人は買いませんでした。これはやはりあくまでもスコットランドで買ったという事に重きを置いているということになります。ただ日本でこれを買うと服飾費用に入ります。そうすると3万円というものは彼にとっては大きい物に映ってしまいます。 あくまでもスコットランドで買った3万円というのは、服飾費用としてではなく旅行費用ということになります。ですから、この旅行の場合にはスコットランドについては旅行のお財布から出しているということになります。一方で、日本の場合には服飾費用のお財布から出しているということになり、やはり心的な財布が違うということになります。

もっと身近なところですと、飲み会とか会社でよく行かれると思いますが、その場合、どのくらいの値段の所へ行きたいと思われるでしょうか。一方で、ご家族で記念日に外食されるといった場合には、どういう所行かれるでしょうか。こちらの場合もやはり金額がけっこう違うと思います。友達や同僚の方と飲む場合には、どうしてもこれ食費の財布から出すので、低くなりがちです。一方で、プライベートで飲む場合というのは、将来への投資の財布になりやすいといったことが言えます。ですから後者の方が高くなります。ここでも心理的な財布が変わってくるということが言えると思います。

それでは今日のまとめです。
今日は、消費者の心理的財布というお話をしてきました。同じものでも、オケージョン、あるいは目的によって、目に見えない心理的な財布に分けることにより出費の額というものがかなり違うということを知っていただければいいかなと思います。

分野: マーケティング |スピーカー: 岩下仁

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