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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > イギリスの歴史(29):産業革命①:概要 (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

イギリスの歴史(29):産業革命①:概要

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

16/07/04

「イギリスの歴史」シリーズでは、今日から数回に分けて「産業革命」についてお話していきます。
ビジネスに関係する内容ですので、少し詳しくみていきましょう。
今日は「産業革命」の頭出しということで、今後どういう話が出てくるのかという概要をお話します。

産業革命というと、高校の世界史の教科書にも載っていますし、聞いたことの無い人はいないと思います。産業革命は18世紀から19世紀にかけてイギリスを中心に起き、近代産業で使用するような様々な便利な道具や動力源が発達しました。その足跡を少し見てみたいと思います。

まず、近代化する時には「大量生産」が必要でした。人が手作りしていたら生産が間に合わないため、人力ではなくて人以外の力に頼らないといけなくなり、動力源が使われるようになったわけです。産業革命の最初の原動力は「水力」でした。その後は、蒸気の力を使った「蒸気力」が使われるようになりました。タービンや真空ポンプなど様々な使われ方をしました。その話については、また次回ゆっくり説明します。そして、それらの動力を使って機械を動かすわけですけども、この当時一番大きな機械を使用する産業は「紡績」でした。紡績とは、糸を紡いで衣料品を作る産業ですが、イギリスはこれらを世界に売ってお金を稼いでいました。そういった糸を紡いで衣類の布地を作るための機械も発達を遂げましたので、そういう足跡も見ていこうかと思っています。

そして、近代というと、「鉄」が素材として扱われるようになったということが非常に大きいです。鉄はローマがイギリスを攻めるよりも前からありましたが、ヒッタイト人と呼ばれる人々が鉄を使って道具を作り始めました。鉄が人類の文明に登場したのは随分前の事ですけれども、これが様々な加工を受け、あちこちで大量に使われるようになったのは、そう昔の事ではないわけです。
そういった「製鉄」について、鉄の種類であるとか、どんな風に鉄を作ったのか、どこで作ったのかというような事も話していこうと思っています。
実は、イギリスには世界で初めて作られた「鉄橋」というのがあり、世界遺産になっているのですが、今回はそういった話も交えていこうと思います。

物を作るためには、材料費の調達から、労働力の確保など様々な要素が必要になります。そのため、産業革命を語る上では「運輸機関」は外せませんね。今回は中でも「鉄道」についての話が中心になります。昔からイギリスは平坦な土地で運河が発達していたため、海運や運河での運搬もありましたが、この時代は「鉄道」が特徴的です。この話をしっかりしたいと思っています。それから「積出港」も重要です。貿易するためには、完成品を工場から積出港まで運ばなければなりません。そのための鉄道の仕組みについてもお話しようと思っています。

その他にも、この辺りで働く人たちのための近代的な仕組みも出来始めてきました。具体的には「労働組合」です。イギリスというと、ストライキというイメージをもっている人もいると思います。「ゼネスト」といって日本でも昔よく行われましたが、こういった物の成り立ちというのも次回少し見ていきましょう。

今イギリスでは「保守党」と「労働党」が二大政党になっていますけれども、一方の核である「労働党」というのはこの時代に出来た政党になります。いわゆる労働者の名も無き労働者の代表として、ということでしたが、その辺りの話もしようと思っています。

日本では、こういったものを他から借りてきて明治時代に急いで作られたわけですが、イギリスでは何百年に亘って、少しずつ少しずつ大きな形で動いてきたというのが中々面白いですね。日本が江戸時代だったころにイギリスではすでにこういった動きが始まっていたということになりますね。

皆さん、当然出来た品物というのは商売に使う訳ですが、当時大英帝国は多くの植民地を持っていたので、市場には事欠かなかったというのが一つ特徴として挙げられます。そして「ビクトリア朝」のビクトリア女王の時代に、世界に色々と製品を宣伝するような機会もありました。中でも一番有名なのが万国博覧会でした。実は、第1回目がロンドンで行われてるんです。

文化的な意味もあります。この時代よりも以前は物事の中心は全てロンドンでしたが、この時代一番大きな役割を果たしたのはイングランドの北部なのです。どうしてかというと、鉄鉱石が採れたり、石炭が採れたり、工場を建てるだけの大きな土地が残っていたこと、農業改革により労働力が余剰になった農民が労働力として工業に入ってくることもあり、イングランド北部のステータスが上がりました。そこに様々な文化も発達し、南北の格差が徐々に無くなり始めた時代でもあります。

今日概要を紹介しましたが、この産業革命では様々な変化が起きているっていうのがこれだけでもお分かりいただけたのではないでしょうか。次回からはより具体的にみていきましょう。

では、今日のまとめです。
産業革命のお話をしようとしていますが、近代の工業力から商業へとつなぐ原動力になったことが、この時代イギリスでたくさん行われたということをまず覚えてください。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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