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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > イギリスの歴史(26):18世紀 (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

イギリスの歴史(26):18世紀

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

16/04/18

「イギリスの歴史」シリーズ26回目の今日は、18世紀のお話です。

前回、18世紀は戦乱の時代であったというお話をしましたが、今日はイギリスが産業革命を通じて大英帝国に育っていくことになった出来事をご紹介していきましょう。

今日は、18世紀に起きたイギリスの戦争の話が主になります。18世紀というと1700年代のお話ですが、これまでお話ししていたギリシア、ローマの頃から比べると現代に近づいてきましたね。その後、太平洋戦争など20世紀になっても私たち人間は戦争をしていた(今でもしている)わけですが、18世紀は本当にやむを得ず戦争が起きるのではなく、やろうといって戦争をする時代でした。こう考えるととんでもない時代ですね。この時代にヨーロッパで起きたイギリスが関係している戦争の本質というのは、パワーバランスにありました。これは今の世界でも基本的には変わりませんが、当時はパワーバランスを目的に戦争をするということが理由として通っていました。今は別の名目をつけて、実際はパワーバランスが目的になっているということがありますが、当時は「パワーバランス」を理由にすると、ああそうですかと話が通じていたのです。

18世紀のイギリスは、ハノーヴァー朝の時代です。この時代には、4つの大きな戦争がありました。前半に2つ、後半に2つと覚えていただけると便利かと思います。前半の2つの戦争は、誰が次の後継者になるかということを巡り、周囲の国が争ったことで始まった戦争でした。今では信じられない話ですよね。例えば今の日本で考えてみると、日本で安部総理の次は誰々だということをめぐり、それは気にくわないから攻めていくぞと軍隊を送ってくる国がいるというようなことです。

他国の政治に口をだすということは、現在では考えらませんね。まさに内政干渉が本質だったわけです。その2つの国は具体的にはスペイン、オーストリアという2か国で、それぞれ別々の戦争を起こしました。これは世界史をやった人だと懐かしい名前だと思いますが、「スペイン継承戦争」と「オーストリア継承戦争」といいます。継承とは受け継ぐということですね。誰が後継者になるかということで戦争が起きたわけです。ここでは具体的に王様の名前や起きた年号などは説明しませんが、その本質だけ捉えていただけたらと思います。

この時代にこの2つの戦争を通してイギリスが得た利益は何かというと、一番大きかったのはアメリカです。当時、ヨーロッパの列強がこぞってアメリカになだれ込み陣地をとったわけです。そのため、ヨーロッパ本国で戦争をした対価として、他国が占領しているアメリカの領土が与えられたのです。そして最後にはほとんどイギリスがせしめるという形ができあがったというところが、今回一番注目すべきところではないかと思っています。

それともう1つ、オーストリア継承戦争です。イギリスとフランスが昔から仲が悪いということをずっとお話ししてきたと思いますが、この戦争で、決定的とまではいかずともかなりフランスを押しとどめることができたということもイギリスが得た利益と言えます。

後半の2つは、「七年戦争」と「アメリカ独立戦争」です。「七年戦争」はほとんど代理戦争の代名詞のようなもので、イギリスとフランスの代理戦争です。イギリスはプロシア、フランスはオーストリアについて、代理で戦争をしイギリスが勝ったわけですけれども、ここで勝ったことによる利益は「カナダの領地」でした。更にアメリカの領地も得て、インドでもイギリスが支配的な地位を占めることが出来るようになり、大英帝国完成形にまた近づいたというわけです。ところが1つ面白かったのが、アメリカです。「アメリカ独立戦争」というのは、イギリスが唯一負けた戦いといえます(百日戦争を除く)。元々は実効的にはイギリスが支配しており、イギリスから多くの移民が移り住んでいました。ではなぜアメリカが独立したいと思ったかというと、イギリス本国があまりにも貿易やその他のことでアメリカをいじめるものですから、いくらなんでもそれはないだろうということで怒り出したというのが正直なところです。この戦争にイギリスが負けて、アメリカが独立することになりました。それが18世紀末の出来事ですが、1つどうしても言わなければならない有名な事件の名前があります。「ボストン茶会事件」というのはご存じでしょうか。
英語は、「ザ・ボストン・ティーパーティー(The Boston Tea Party)」と言います。
事件とは言いません。パーティというのは、茶会の会合の会ですね。このティーパーティという名前はどこかで見たことがありませんか?

最近、アメリカの政治の中で第三の勢力的、保守であることは間違ありませんが、共和でも民主でもなくもっと保守本流だと言っている人達ですけれども、ティーパーティというのがあります。そこの人達の考え方の源流がここにあるのです。アメリカ、俺たちアメリカ、ウルトラアメリカ、という人達の代名詞にひっかかるものですから少しご紹介してみました。当時、あまりにもひどい関税を課せられたので怒りのあまりイギリスとの貿易に使われていた積み荷のお茶を捨てたという事件でした。

続きはまた次回お話ししましょう。
今日は18世紀イギリス、4つの戦争の時代をご紹介しました。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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