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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > アメリカ大統領予備選・党員集会 (企業財務 M&A/村藤功)

アメリカ大統領予備選・党員集会

村藤功 企業財務 M&A

16/03/31


今日は、アメリカの大統領選挙について話します。

2月からアメリカでは、予備選や党員集会が行われています。民主党ではヒラリーが、共和党ではトランプが、優勢となっています。大統領選挙は11月に行われますが、その前の7月に民主党と共和党がそれぞれの代表を党大会で決めます。党大会では、誰を党の代表とするか、代議員が投票して決めます。その代議員を集めるために、2月から6月にかけて、州ごとに予備選や党員集会を行うのです。

予備選では有権者が投票を行いますが、党員集会では党員が集まって話し合いをして候補者を決めます。予備選と党員集会には、オープン型とクローズ型があります。クローズ型では党員しか投票できませんが、オープン型では党員以外も投票できます。トランプの場合、共和党員ではない人々がやって来て、多くの人が投票を行っています。今のところ、民主党のヒラリーが1711人の代議員を集めました。代議員の数は全部で4765人ですので、全体の36%を獲得したことになります。一方で共和党のトランプは、アリゾナ州終了後で全体の2472人の30%程度の741人を集めています。

3月1日のスーパー・チュ-ズデイではヒラリーやトランプが7勝ずつしたのですが、3月15日のミニ・スーパー・チュ-ズデイでも、ヒラリーとトランプがそれぞれ4勝しました。

民主党では、ヒラリーとサンダースの一騎打ちとなっていました。サンダースは民主社会主義者の上院議員で、格差の解消や公立大学の授業料の無償化を唱え、若者の支持を集めています。いくつかの州でサンダースが勝利していますが、特別代議員のほとんどがヒラリーを推しています。特別代議員とは、党の幹部や連邦議会の議員、州知事など、投票権を有する特別な人たちのことです。したがって、当初からヒラリーに決まっているような状況です。

共和党では、主流派のルビオが惨敗し、ミニ・スーパー・チューズデイをもってついに撤退を宣言しました。オハイオ州知事のケーシックは、オハイオ州1州でのみ勝利するに留まりました。その結果共和党には、トランプとクルーズしか勝ちそうな候補者として残っていません。トランプは、あまりに過激なことばかり言うために、当初は泡沫候補と言われていました。しかし非常に盛り上がっている現状、トランプが代表になりそうな気配です。

トランプには、政治経験はありません。ホテルやゴルフ場、カジノを経営し、不動産王として知られていました。テレビ番組「アプレンティス」のホストを務め、"You are fired"の決め台詞で人気があります。しかし、差別主義者のようなところがあります。イスラム国とイスラム教の区別がついていなかったり、イスラム国のテロリストがやって来ないようにイスラム教徒をアメリカに入れないようにしたり、メキシコとの国境沿いにメキシコのお金で万里の長城を築いて中南米からの移民を排斥しようとしたり、問題が見られます。向こう10年で10兆ドルの減税をして財政赤字を削減すると話していますが、主張する教育省や環境保護局の廃止だけでは、減税財源が不足します。

また偉大なアメリカを作りたいと主張しています。中国や日本は通貨安で輸出をしており、アメリカの雇用を脅かしているとしています。中国や日本にやられる可能性のある自由貿易そのものに反対しているため、TPPにも否定的です。中国やメキシコ辺りからの輸入品に関税をかけようとしています。日米安保に関しては、日本にあるアメリカの基地の費用の75%を日本が払っていますが、100%を払うように言っています。

このようにトランプには過激な発言が多いです。共和党主流派で元国務長官のアーミテージは、トランプが共和党候補になった場合にはヒラリーに投票する考えを示しました。また共和党代表候補二番手のテッド・クルーズもまた、少し過激な人です。ティー・パーティー出身の保守主義者で、国債発行の上限問題で、アメリカ政府の運営を止めたことがあります。このように共和党から見て、トランプでもクルーズでも困るのです。トランプが過半数をとらない場合は、党大会で別の候補者を出して2回目の決選投票でトランプ以外に投票させる案などもありますが、五か月もかけて予備選や党員集会を行って後にそうしたことを本当にやっていいものかどうかわかりません。

今日の話をまとめます。
アメリカ大統領選挙の党員集会や予備選挙が、2月に始まりました。3月1日のスーパー・チューズデイや3月15日のミニ・スーパー・チューズデイを終え、3月23日段階で民主党ではヒラリーが、共和党では問題の多いトランプが、優勢となっています。7月の党大会で両党の候補者が指名され、9-10月のテレビ討論会を経て、11月の大統領選挙を争うことになります。

分野: 財務戦略 |スピーカー: 村藤功

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