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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 小惑星の命名 (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

小惑星の命名

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

16/03/17

今日は、小惑星の話をしたいと思います。

実は私、高校3年生まで理系におりまして理科系の話は非常に好きなわけですが、最近理学研究院の先生に講義していただく機会がありました。その方は天文学のご専門で、この度野球の王貞治さんの名前を冠した小惑星の命名に携った方としてニュースでも話題になりました。実は、その申請をする時に、その申請理由の英文を作ったのが、私なのです。

もちろん中身は、その先生が作られたわけですけれども、どういう風に英語に直すかというアドバイジングをしたということがありまして、このネタはどこかで喋りたいなと考えていました。

今日は、実際にどういうことが行われたのかという事実関係についても少しお話ししていきたいと思います。

昨年の夏頃、その先生が小惑星に名前を付けたいということを王貞治さんに直接お会いしてお願いされたところ、王貞治さんは「天文学のためなら、私の名前でいろんなことが広がって行くのだったらいいよね」ということで快くご了承頂いたとのことでした。国際天文学連合という所があり、本部はパリにありますが、こちらに英文関係の書類を作り申請をして、その後様々な審査をクリアし、この度そちらの連合の方からこの名前を付けても良いという裁可を頂き、今回正式に記者会見することになったという経緯があります。

皆さん、小惑星とは何かご存知ですか。

地球や、木星などの惑星と同じように太陽を回ってはいるのだけれども、火星と木星の間に、なにかバラバラになったような形で、小さいものがうようよしているわけです。今回はその内の1つに名前を付けたということになります。小さいものがうようよしているといっても、どんなものがどれだけあるかなど、はっきりしたことはまだ解っておらず、時々新しいのが見つかるのです。これがもしかしたら新しいかもしれないというのを登録すると、先ほどご紹介した連合の方々が長年にわたって軌道を調べて、これは確かに今まであったものじゃないということが解ると、発見者に名前を付ける権限が認められるのです。

つまり、発見してから認められるまでの間に長い年月が経っているということになります。
形を見て、「あ、あれは王貞治さんだ」という話にはならないと思いますが、名前が付いたということが重要で、様々な事で話題に上り、天文学に目を向けてくれるお子さんが増えたりしてくれればそれもいいのではないか、と思いながらの命名だったようですね。しかも関わった人達が福岡の人で、王貞治さんとゆかりがあったことも命名の理由の一つだったようです。

今回はどこが発見したかというと、岡山県で発見されたようです。これは僕も初めて知をましたが、小惑星が軌道をはずれて地球にぶつかったりするといけないということで、監視をしている団体があるようですね。そのセンターの1つが岡山県にありまして、「うつくしいほし」と書いて美星スペースガードセンターというそうですが、そこで発見されたものです。
こういうのを1つ、1つ、新しく発見していくごとに、監視対象の小惑星が増えて、地球にぶつかったりするようなことが防げるようになる確率がわずかながらでも上がっていくということで、世の中の役に立っているそうです。そこの理事さんが、先程の九大の理学研究院の先生ということもあり、今回この話が私のところに回って来たわけです。私もこのようなお仕事をさせていただけて非常に面白かったです。

では実際にどんなことを申請して、英語に訳して書いたのかというお話です。もちろん申請書自体には様々なことが書かれていると思いますが、今回私が担当させていただいたのは理由に当たる部分で、王貞治さんがいわゆる世界のホームラン王であるということ。868本という世界記録を持っているということ。それから、2006年のワールドベースボールクラシックで日本チームの監督をされた方だということなどを書きました。おそらく野球が好きな日本の方だとこれを聞いただけで、「うん。そうだよね」と思っていただけるのではないかと思いますが、フランスでは野球はマイナーな競技のため、大丈夫かなと懸念がありました。しかし、国際天文学連合ですから、本部はフランスにあってもその審査に関わる方々には、様々な所の方がいらっしゃるため、これでピンと来た人も結構いるのではないかと思います。最初は本当にホームラン王だからといって、「だから何?」と言われたらどうしようかなと心配していたのですが、何とか申請が通って良かったなと思っているところです。

私がどうしてこういうお仕事ができたのかということを考えると、理系にいたからということもあるだろうし、その関わりで天文学の先生と関わり合えたということなど様々なことが関わっているなと感じています。最近この年になってきて、身のまわりに狭い意味での自分の専門以外のところで役に立つような場面が出てきて、人生長くやっていると良いなということと、それからどんなことでも何か後で役に立つということがあるものなのだなあということをひしひしと感じている今日この頃です。

今日のまとめの話を先にしてしまったのですが、大学時代の勉強に絶対はありませんし、その後にするいろんな見聞も無駄は絶対有り得ません。なにか変なことを狙わなくてもいいけれども、目の前にあることをどんどんやりましょうということでまとめたいと思います。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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