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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > イギリスの歴史(25):ハノーヴァー朝 (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

イギリスの歴史(25):ハノーヴァー朝

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

16/02/09

「イギリスの歴史」シリーズ25回目の今日は「ハノーヴァー朝」のお話をします。

「ハノーヴァー」というとドイツの方の地名を想像する方もいらっしゃるかと思います。
実は、その地方にいる血筋の人を王様に連れてきたのです。1つ前の「スチュアート朝」の最後の女王様であったアン王女にはお子さんがいらっしゃいませんでした。そこで、王としてドイツ地方から王を連れてきたわけです。イギリスは様々なところから王様を連れてきていますね。

なんと連れてきた王様はジョージ1世という方ですが、英語が喋れませんでした。そんな状態ですから当然政治はきちんと出来ませんでした。そのため、この時代から王様は本当に飾りに近い存在になっていきました。イギリスでは議会の力が強いという話はもう既にこれまでの流れからお気づきかと思いますが、それがいよいよ形式上も王様の出る幕がなくなってきつつあったのです。
さらにこの頃、国力を付けて大英帝国時代を築き、植民地だ、貿易だという話になってきたものですから、ビジネスの方々が世の中に出てくる時代になってきていました。ちなみに、この「ハノーヴァー朝」というと18世紀前半、1700年代前半の近代のお話です。

少しわき道にそれますがこのジョージ1世に仕えていた有名な音楽家の方がイギリスにやってきて、イギリスに帰化しています。どなたかお判りでしょうか。水上の音楽で有名ですが、ヘンデルですね。
ロンドンに博物館がありますが、彼も一緒に来たというので有名で、ジョージ1世はそれ以外ではほとんど有名なことは何もしていません。ヘンデルというとイギリスの作曲家というイメージが強いですね。ウエストミンスターに眠っていますから、完全にイギリス人扱いになっています。

先程、この時代から政治は王様の手を離れていくのが加速したとお伝えしましたが、この頃に内閣とか首相というものの原型が出きました。昔から周りにお付きの大臣というのはいましたが、「お前たちに任せるぞ」ということで、大臣達が評議しながらものを進めるわけです。それが事実上の内閣の始まりと言われています。内閣と名前を付けて正式に発足したわけではありませんが、その中で一番議長役になった人がいわゆる首相の始まりと考えられています。"prime minister"という言い方がこの時にできたわけではないそうですが、後の時代からこの時代を振り返ってみるとこの時に始まっていたと言えるようです。

その初代の首相はウォルポールという人です。この時代、党派としては以前にも出てきたトーリー党とホイッグ党というのがありました。議会に味方をする度合いが強いのがホイッグ党で、これがウォルポールのバックグラウンドです。一方、王様の方に寄っているのがトーリー党です。
この時代、カトリックの王様が王位に就こうとすると抵抗があちこちからあったわけですが、カトリックでもいいと言ったのが王権側であったトーリー党でした。つまり、王様たちのことはあまりこちらから口を出さないようにしようという王様寄りの姿勢でした。ところがホイッグ党はカトリックの王様は嫌だと抵抗しました。これは議会に味方をして、王様がいい加減なことをしたらダメですよという立場なわけです。ホイッグ党もトーリー党もどちらも名前は純粋な英語以外の言語で、非常に悪い人のイメージです。ならず者とか謀反者とか、お互いに付け合ったあだ名がそのまま通称として通るようになったのです。日本で政党の名前が「謀反党」と「ならず党」だったら嫌ですよね。でもどこか英語だと許されてしまうところがあって、英語は得ですね。
いずれにしてもこの時代は政治的にも、そしてイングランド銀行が出来るなどいわいる資本主義が回転を始めた時代なわけです。イングランド銀行というと、今では国営ですが、国営になったのは20世紀になってからで、最初は全くの民間会社でした。もしかすると日本でもそうだったのかもしれませんが、そこが出す銀行券というのがあるわけで、当時はイングランド銀行以外にも銀行券を発行しているようなところがあるわけです。それはお互いに競合していました。お札はよく見ると銀行券とありますよね。ですから当初は本当のお金ではなく、手形みたいなものだったものが流通しはじめて経済が回るという形になっていったわけです。当時、バブルがありました。どんどん企業に対する投資が過熱し、ある時にそれがポシャッて大損をしてお金が返ってこなかった人達がいるのです。政治家の中で、これはいきそうだと分かった人が、途中で引き上げるなどインサイダー取引みたいことは昔からやられていたわけです。
そしてハノーヴァー朝というのは短く、十八世紀の前半だけなのですが、パワーバランスを維持するために大きな戦争を2つ起こすなどとんでもない時代でした。

では、今日のまとめです。

イギリス十八世紀に入り、ハノーヴァー朝になりました。この時代は政治と経済が回り始めた時代であったと同時に無意味な戦争を起こした時代でした。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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