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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > グロービス流リーダー基礎力10-⑧ セルフマネジメント力 (リーダーシップ領域/田久保 善彦)

グロービス流リーダー基礎力10-⑧ セルフマネジメント力

田久保 善彦 リーダーシップ領域

16/02/19


拙著『27歳からのMBA グロービス流リーダー基礎力10』(東洋経済新報社、2015)の中身について、話をしています。本書では10の能力を連ねていますが、今日はその八つ目となるセルフマネジメント力を取り上げます。

これは、自分自身のことをマネジメントする能力のことです。セルフマネジメント能力は、心技体から成ります。健康でいるように気を配る身体のマネジメントも大切ですが、ここでは技のマネジメントと心のマネジメントに着目します。

まずは、技のマネジメントについてです。
今回のシリーズの最初に申し上げたように、現在の我々は、ものすごく長い時間のキャリアを考えなければいけない状況になっています。70歳まで現役でいることを考えれば、22歳で大学を卒業して以降50年近く働き続けることになります。そうすると、一つの会社で50年も働く人もいるかもしれませんが、あまり現実的ではないように思えます。入社した会社にずっと勤務できる可能性は低くなるでしょう。そうした場合、自分を支えてくれるもの、自分が頼ることができるものは、自分の能力、もしくは自分が持っているネットワークだけです。それ故、自分の能力開発をどのようにやって行くかということが問われます。長い時間にわたって自分が生きたいように生きるためには、相応の努力にもとづく能力開発が必要です。それがなければ雇ってくれる会社もないでしょうし、自分でビジネスをはじめても上手くいく可能性は低いでしょう。キャリアビジョンも重要ですが、それと並行して、自分の能力をどのような分野でどのように高めて行くかということについて高い意識を持ちながらチャレンジし続けることが、ますます必然になってきているのです。

若いうちに能力開発を始めるに、越したことはありません。しかし齢を重ねたとしてもまだまだ長い時間が残されていますので、学び続けることには意味があります。良い人生を送るために唯一必要な能力は「学び続ける能力」だと、私は思います。現状持っている知識など、3年も経てば陳腐化します。ある意味、どうでもよいものですらあります。ということは、新たに能力を開発し、継続する力こそが、生き残って行くために必須な術なのです。

今日では、グローバルという言葉を聞かない日はないと思います。これからますます、ライバルが外国の方となって行くでしょう。10億人以上の人口を抱える中国やインドなど、強烈なハングリー精神を持っている国の人々と競争しなければなりません。日本の企業も外国人の採用をどんどん進めており、正面を切って彼らとライバルとなる状況が現実味を帯びてきています。彼らは学問や能力開発を、貪欲に追い求めます。こうした状況を合わせて考えれば、技のマネジメントに意識を持ち続けたいところです。

次に、心のマネジメントについて話します。
最近、心を痛めて会社に来られなくなる人が社会問題化しており、政府もメンタルチェックを企業に義務付ける法律をつくりました。心の問題は、一度顕在化してしまうとなかなか完治しにくいものです。そこで大切なのは、重症化させないこととなります。誰しもが、「明日会社に行きたくないな」「前向きになれないな」などと思った経験があるでしょう。以前にも話しましたが、自分の「1」つまり、平常値を知っておけば、こうした変化を感じ取りやすくなります。自分の平常値と著しくかけ離れた時に「あれ、何かおかしいな」と思えないと、たとえば病院へ行くといったアクションに繋がりにくくなります。適切なアクションをとるために、自分の平時の状況を知ることに注力していただければと思います。

同様のことが、チームのメンバーについても言えます。「彼は何か少しおかしいな」「彼女は不安を抱えていそうだな」ということは、彼や彼女の平時の状況を把握していなければわからないものです。リーダーやマネージャーがそれらを知らないというのは、決定的にまずいことです。毎日1分間でもいいので、1対1で立ち話をするように心がける。5人のメンバーであれば、わずか5分で済みます。その5分すらとれないというのは、ないのではないでしょうか。メンバーの平時を知るという営みをどれほど真摯に行うことができるか。これが、心のケアという点においては大切かと思います。もちろん中には、素人ではわからない、専門家に任せなければならない領域もあります。必要に応じて病院へ行くことを促したり、一緒に病院へ行くよう誘ったりする信頼関係を、普段から築いておいていただきたいものです。

今日の話をまとめます。
リーダーに限らず、心技体のマネジメントは良い時間を過ごすために大切です。心の健康や能力開発、身体の健康に気を回していただければ幸いです。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 田久保 善彦

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