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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > ブッフェレストランの客の行動 (経済予測、経済事情、日本経済、経済学/塚崎公義)

ブッフェレストランの客の行動

塚崎公義 経済予測、経済事情、日本経済、経済学

16/01/26

「なんだ、そうなのか!経済入門」という本のエッセンスを紹介していますが、今日は「ブッフェレストランのお客さんの方の立場で、お客さんがよく犯し易い間違い」についてお話したいと思います。

ブッフェレストランでは、無理してあと一口食べるという人が多いですよね。
最後の最後に、せっかく食べ放題のお店入ったのに、まだあと一口食べられるから頑張って食べよう、と
ギリギリまで食べて、結局食べ過ぎてお腹痛くなったり、或いは人によってはダイエットしているのに太ってしまったりという人もいるかもしれません。後から冷静に考えてみれば最後の一口は食べない方が良かったよねという場合が結構多いわけです。

結局、ブッフェレストランに入ったときにあと一口食べた場合の満足感と、あと一口食べた時の様々な不利益のどっちが大きいかという事を考えて、満足感の方が多そうだったら食べればいいし、もうお腹一杯なのに食べないと勿体無いから無理して食べるっていうのは、間違いと言っていいでしょう。

ブッフェレストランの客が犯し易い間違いということで、この他にも客として気をつけることが多々あります。

ブッフェレストランに行くと、充分元が取れたとか、元が取れなかったとかいう話になりますけれども、元が取れたかどうかというのは結果であり、元を取るのは目的ではないわけです。元が取れそうもない店に入る人はいませんから、店に入る前には元が取れそうかどうか考えますが、もう店に入ってしまったら、その時点で元が取れるかどうかという事は全部忘れて、自分の満足感を最大にするように行動しましょう。

例えば3千円払ってお店に入ったけれども、とても不味かったという場合も考えられますが、折角3千円も払って入ったのだから、たくさん食べないと勿体無いと思って、不味いものを無理してたくさん食べるというのはあまり賢いことではありませんね。
美味しいものを頂いて、そこに満足の対価としてお金を払うということを考えると、元を取ろうとかそういう事ではなくて、満足したのかどうかということの方が重要ではないかなと思います。

無理して食べても3千円が戻ってくるわけではありません。3千円払ったことは忘れて、今から無理してここで食べるのか、家でお茶漬けを食べるのか、どちらがハッピーだろうかと考えて行動しましょう。人間の心理として、損をしたくないっていう心理があるのでついつい食べてしまいがちですが、これに自分がバカだったから損をしたという思いをしたくないという気持ちが混じると、もっとずっと強くなるわけです。私がバカだったからこの店に入って損をしたっていうのは、もう耐え難い。友達にくっついて入った場合は、「3千円損したね」で済むのですが、自分でこの店に入ろうと思って、この店に入って不味かった場合もっとずっと心の痛手になってしまうわけです。

どちらかというと、その店の責任というよりは、なぜこんな店選んでしまったのだろうかと、ウジウジ後悔したりするわけです。自分がバカだったか賢かったかなんていうよりも、無理して食べるか家に帰ってお茶漬けを食べるか、どっちがいいのか、とそれだけを考えて決めましょうっていうことですね。

やっぱり、自分の非を認めたくないというのはあるのかもしれませんね。
株の世界でよくあるのは、株を買って損をすると、もうこれは今売ってしまうと損が確定してしまうから売れないという人多いです。でも、株を買って値下がりして損をしたからといって、上がる見込もないのに、そのまま株を持っていてもしょうがないですから、もうそういう場合売ったほうがいいのではないかという場合も結構ありますよね。

損をしたくないっていう心理が働くという、この手の話は、サンクコストという少し難しい言葉で説明されることなんですが、他にも色々面白い話がいっぱいありますので、後日このあたりの話をゆっくりしたいと思います。

では、再びブッフェレストランの客が犯し易い間違いの話に戻りましょう。

そもそもお店を選ぶときに、ブッフェレストランに行ったら元が取れるかどうかっていうことを気にすること自体どうなのだろうかという疑問があります。4千円分の料理を食べて3千円の料金だったから行きましょうということではなくて、4千円出しても食べたい料理が3千円で食べられるのなら行きましょうということですよね。ですから、4千円分の料理を食べても、3千5百円分のハッピーしか得られなければその店に行って、差引5百円分のハッピーしかもらってないってことになりますね。3千5百円なら食べてもいいっていうものを3千円で食べられたから、差引5百円儲かったっていうことですよね。でも、もし普通の店に行って2千円払って3千円払っても食べたいような美味しいものが食べられるんであれば、その差額の千円分のハッピーが儲かるわけです。そうすると、普通のレストランで普通に食べて千円分のハッピーをもらったほうが、ブッフェのレストランで3千円払って5百円分のハッピーをもらうよりも得だということになりますよね。ですから、その場合は普通のレストランに行けばいいのです。元がとれるからとブッフェレストランに行くというのは、正しいことではないということになります。これも少し複雑な話ですが、「機会費用」という言葉を使って説明できる面白い話がたくさんあるので、これも後日ゆっくりとまたお話したいと思います。

では、今日のまとめです。

食べ放題の店ではあと一口食べた場合に得られる満足感と苦しさなどを比較して、食べるかどうかを決めましょう。食事が不味かったら、店を出て家に帰ってお茶漬けでも食べましょう。無理して食べても払った代金は戻りませんから。ブッフェで食べるよりも普通の店で食べる方が満足度が高い場合もあるので、比べてみましょう。

分野: 景気予測 |スピーカー: 塚崎公義

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