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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > イギリスの歴史(24)商業改革 (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

イギリスの歴史(24)商業改革

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

16/01/06

イギリスの歴史シリーズ24回目の今日は、商業についてお話したいと思います。大航海時代に入り暫く様々な話題を扱ってきましたが、今日はその中でも貿易を中心にした商業のお話です。大航海時代というと、巨大な船で様々なものを売買する貿易、商売が盛んにおこなわれていた時代でした。当時ヨーロッパで1番盛んだったのは、イギリスとオランダです。世界史をやった方々は、英蘭戦争というのを覚えていらっしゃるのではないでしょうか。

この2国はいつも対立していたわけです。もちろんスペインも絡んでくるなどヨーロッパ中が戦争の相手国となる状態だったわけですが、中でも特にイギリスとオランダは貿易のライバルでした。イギリスから見るとオランダは目の敵だったわけです。そこで、イギリスは航海法という法律を作り、イギリスが貿易できるのは、イギリスの船か、あるいはその取引をする相手国の船に限るという法律を作り、中継貿易をしているオランダの権益を閉め出しました。つまり、オランダは貿易国の間に入って運搬することで商売をしていた部分が大きかったため、イギリスはそれを禁止し、閉め出してしまったのです。こうしたことで、イギリスとオランダは仲が悪かったのです。

貿易が盛んにおこなわれていたこの時代に、すぐに頭に浮かんでくる貿易会社は何でしょうか。
東インド会社ですね。東インド会社というと様々なことを思い浮かべますけれども、歴史の教科書では1600年設立ということで覚えていらっしゃるという方もいらっしゃると聞いています。実は東インド会社の他にも海外にはイギリス関係で活躍していた会社はいくつかあるのですが、その中でも東インド会社が一番有名な会社として知られていますね。東インド会社で当時輸入していたものといえば織物を作るための綿花です。イギリスでは羊をたくさん飼っていますから羊毛はたくさんあるのですが、綿花は育たないため、これが輸入品だったのです。そして砂糖です。おなかを見ると、砂糖昔から食べていたんだなあっという感じがしますね。その他にも絹やお茶などが輸入品として知られています。お茶はすっかりイギリスの文化になっていますが、大航海時代に海外から輸入してイギリスに運ばれていたわけです。つまり、遥か昔、ローマの時代の頃にはお茶をはじめとするこれらのものはイギリスにはなかったわけです。

イギリスと言うとアフタヌーンティなどお茶のイメージが強いですが、これらはイギリスの歴史の中でもかなり後の方のものだと思ってください。そして逆に輸出していたのは、輸入した綿花を使って作った織物でした。その他炭坑が数多くありますので、石炭、そしてそのあと時代が進むと鉄なども輸出していました。その他金属製品など多数の輸出入品を抱えていました。

続いては、「負の歴史」として三角貿易をご紹介します。先ほど綿花を輸入してその代わり織物を輸出していたとお話ししましたが、綿花はアメリカのプランテーションで作られ、イギリスに輸入されるというのが1番多く、イギリスからは織物を作り自分の植民地で売りつけていたわけです。その中にアフリカ諸国も入っていました。アフリカ諸国は当然そんな高いお金を出せないため、人で払っていました。つまり奴隷を出したのです。それがアメリカに運ばれ、プランテーションの労働力となっていました。これらの地点を結ぶと三角形の形になっているため、三角貿易と呼びます。こうした負の歴史があったものですから、当時の積み入れ港になっていたリヴァールは現在世界遺産になっています。ここには奴隷の博物館などがあり、かつての過ちを振り返り反省する博物館があったりします。当時は港というとリヴァールをすぐに思い浮かべますが、その他アイルランドやその他の地区からマンチェスターの辺りの工場地帯の労働力となるために様々な移民の人々がこのリヴァールから入ってきました。その他グラスゴーかロンドンとかブリストルとかいうところが港として栄えたと言われています。島国ですから貿易関係では港が栄え、名前も残っていますね。このように大航海時代以降、貿易が発達したわけですが、様々なところが勝手に儲けるわけにはいかないため、東インド会社など、国が作ったようなものですが、そこからきちんと税金を取ったり、密輸を防いだりと国家が介入し、国として貿易を管理して、国として儲けようということで貿易とイギリス国としての繁栄が徐々に噛み合いはじめ、そこに産業革命が起こり、最後にイギリスが大英帝国、世界の大国へのし上がるというストーリーになっていくわけです。

では今日のまとめです。
今日は、イギリスの大航海時代以降の貿易のポイントとなる東インド会社の話。それから三角貿易の話。そしてそれをこれからの国家の発達にまとめ上げていくプロセスが始まったということをお伝えしました。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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