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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 京セラ哲学から見た従業員モチベーション向上の7つのカギ7 (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

京セラ哲学から見た従業員モチベーション向上の7つのカギ7

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

16/01/14

【テーマ:京セラ哲学から見た従業員のモチベーションを向上させるための7つの鍵】
⓪概要 ①パートナーとして迎え入れること、②従業員に心底惚れてもらうこと、③仕ことの意義を説くこと、④ビジョンを高く掲げること、⑤ミッションを確立すること、⑥フィロソフィーを語り続けること、⑦自らの心を高めること

1 はじめに
このシリーズでは、「京セラ哲学から見た従業員のモチベーションを向上させるための7つの鍵」とい
うテーマでお話ししています。これは、稲盛和夫『従業員をやる気にさせる7つのカギ』という著書をベースにしております。今日はその7番目の「自らの心を高める」というお話をします。

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2 自らの心を高めること
ここで、「自らの心を高める」とは、例えば、上述の7つの鍵のうち第2の鍵にもあるように、「従業員に心底惚れてもらう」ような人間になるためには、その前提として、心を高めることが重要になるというところから来ています。この自らの心を高めるというのは、経営者の務めです。それでは、どういう人になれば良いのかというと、少し抽象的な話になりますが、徳がある人、尊敬されるような人になればいいということです。

3 徳と自他一如
それでは、どういう人が尊敬されるのでしょうか。例えば、儒教では、「五常」と言われ、君主(経営者等)が常に持たないといけない5つの徳(仁・義・礼・智・信)という意味ですが、ここで言われているような徳を身に付けた人といえるでしょう。より分かり易く言うと、「器を大きくする」ということです。すなわち、自分だけのことではなく、他人のことも社会のことも考えられる人というのが、徳のある人ということになります。例えば、西郷隆盛は、「敬天愛人」を座右の銘とし、徳があり、器が大きい人と言われています。彼は、私利私欲のことにはあまり関わらない。自分のことは後に考えて、社会のこと、人のことをまず考える方だったようです。この根本的な考え方を、哲学的に表現すれば、「自他一如」の考え方によるものです。すなわち、自分と他者が同じであるというものです。例えば、夫婦や家族を小さな一つのまとまりとして捉えることができます。その他にも同じ学校とか、同じ会社など、同じというのを共有します。もっと広くすると、同じ日本人。一層広げると同じ人類ということになります。さらに大きくすると地球上に生きている同じ生物。あるいは、同じ地球の構成物、宇宙の構成物と考えることもできます。

例えば、環境のことを考える時に、器が小さい人は自分が快適に暮らせれば良く、CO2等の公害をまき散らしても、自分の利害のみのことを考えます。しかし、器が大きくなると、社会や環境等の関係も考えられるようになります。それをどのくらい大きく考えることができるかどうかで、心の高まり、徳の高さ、器の大きさが判断できます。

4 人間関係
それでは、心を高めるために、具体的にはどうしたらいいのか。これを人間関係で考えると、次の2つのパターンがあります。第1は、「win-lose関係」です。自分がwinして相手がloseです。例えば、ヨーロッパの旧植民地の時代がありましたが、当時において植民地を支配する側と支配される側、win-lose関係というものがありました。しかし、このような関係ではなく、第2は、「win-win関係」になるというのが、自他一如的な考え方です。ここでwin-win関係がなぜいいのかというと、相互に相手を信じているからです。このような信頼関係があることで、お互いのブレーキが外れます。さらに、心を高めることによって、尊敬される人になり、アクセルが踏みこまれれば、シナジー効果を発揮することができます。つまり、信頼によりブレーキを外して、さらに尊敬できる人になると、アクセルが踏まれるわけです。ブレーキを外してアクセルを踏んで、win-win関係を発展させてシナジーを発揮し、共存共栄になることが、理想的な幸せの状態です。そのために心を高めていく必要があるのです。

5 6つの精進
このような心を高めるために京セラでは、具体的には、例えば、「6つの精進」が掲げられています。その内容を簡潔に表現すると、「努力、謙虚、反省、感謝、善行と感性」の6つです。まず第1は、「努力」です。誰にも負けない努力をする。これは自分の生活でも会社においても、普通の努力ではなく、人一倍の努力をすることです。第2が、「謙虚」です。これは、謙虚にして驕らずということです。これは、特に経営者、政治家、教授、弁護士、医者等といった一種の成功者は、鼻が高くなりがちですが、そのように驕らず、傲慢にならず、謙虚にいつまでもいるということが非常に重要であるということです。そして、第3に、日々「反省」をすることです。人間ですから日々色々な失敗等があると思います。それを反省していくことが大切です。さらに第4に、重要なことは、生きていること自体に「感謝」をするということです。感謝をするという気持ちはハピネスに繋がって明るくなります。そのため、出来るだけ不平不満ではなくて感謝する方が、ハッピーに生きられます。そして、第5に「善行」、利他業、他人を利するような行いをすることです。これが社会貢献につながっていきます。最後の第6は、「感性的な悩みをしない」、くよくよ悩まないということです。悩まないこと自体が幸せにつながります。このような「6つの精進」を日々実践することによって、自らの心を高めています。

6 むすび
従業員のモチベーション向上のためには、自らの心を高めて、従業員から信頼されて、尊敬を受けるような人物となることが大切である。そして、この結果、win-win関係を発展させてシナジーを発揮し、共存共栄という理想的な幸せの状態を作り出すということが大切であるというお話しでした。

〔参考〕稲盛和夫『従業員をやる気にさせる7つのカギ』

分野: コーポレートガバナンス 財務会計 |スピーカー: 岩崎勇

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