QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

ブログ&ポッドキャスト詳細

QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > グロービス流リーダー基礎力10-③ 会計から企業を理解する力 (リーダーシップ領域/田久保 善彦)

グロービス流リーダー基礎力10-③ 会計から企業を理解する力

田久保 善彦 リーダーシップ領域

16/01/15


拙著『27歳からのMBA グロービス流リーダー基礎力10』(東洋経済新報社、2015)の中身について、話をしています。前回は、自分をとりまく環境を理解するための3C分析の重要性について説明しました。今回は、会計から企業を理解する力について話します。

会計という言葉を聞くと、難しく感じる人がいるかもしれません。しかしシンプルに考えれば、企業の会計を理解するということは、家庭の家計簿を理解するようなものです。一か月にどのくらいの収入があるんだろう、どのくらいの支出があるんだろう、貯金を含めるとうちの資産はいくらになるんだろう、家の資産価値はいくらになっているんだろう。自社のこうした事情を、皆さんはしっかりと理解できているでしょうか。よくわからないままに日々を漫然と過ごしていると、自社が潰れてしまわないとも限りません。

「会計の細かいところまでしっかりと理解しましょう」と主張したいわけでは決してありません。しかしチームリーダーや組織を率いる立場になった際に、最低限理解しておきたいことが存在します。

その一つが、会社の売り上げです。皆さん、すぐに思い浮かべることができるでしょうか。自社の売り上げをわかっていなければ、日経新聞などを読んでも、他社と比較することができません。売り上げとは、お客さんに認めてもらえた分量のことです。お客さんにどれだけ自社を認めてもらっているのかわからないという状態は、非常にこまったことです。最低でも過去五年間分くらいの売り上げくらいは、頭の中に入れておきたいものです。

多くの方が売り上げを把握していますが、一方で営業利益については知らないことがままあります。経常利益や純利益などいろいろな利益が存在しますが、特に本業によって得られる営業利益は大切です。自動車会社であれば自動車を販売して儲かった利益のことであり、電機メーカーであればプロダクトを販売して儲かった利益のことです。会議などで数字を見聞きする機会はあるはずですが、なかなか記憶に定着していません。その理由は、自分には関係ないと思っているからです。ダイレクトにインパクトが与えられるものではないかもしれませんが、これくらいは知っておきたいところです。

他にもいろいろと大切な数字はありますが、まずは、最低限のレベルで結構ですので、会社のキーになる数字に興味を持ち、頭の中に入れておきましょう。さらには、自分の部署やチームが持っている数字についても、しっかりと把握しておきましょう。

そして、数字を理解する際に一番重要なことは、数字を頭の中に入れるだけではなく、比較できる状態にしておくことです。単に100億円という数字だけを覚えていても、使いようがありません。しかし、去年の売り上げが80億円であり今年の売り上げが100億円であった場合、両者を比較して売り上げが上がったことがわかります。また自社の売り上げが100億円でありライバル企業の売り上げが180億円であれば、もっと頑張らなければいけないなと思うことができます。最低限の数字を押さえて、競合と比較をしたり経年変化を見たりするなどして、自分なりに意味を考える習慣をつけておくと有効です。

今日の話をまとめます。
リーダーとして、「会計や数字、お金の話は私には関係ない」などと二度と言わないようにしましょう。比較の概念を持った上で、必要最低限の数字を頭の中に入れておいていただきたいなと思います。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 田久保 善彦

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ