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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 京セラ哲学から見た従業員モチベーション向上の7つのカギ2-2 (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

京セラ哲学から見た従業員モチベーション向上の7つのカギ2-2

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

15/12/03

【テーマ:京セラ哲学から見た従業員のモチベーションを向上させるための7つの鍵】
⓪概要 ①パートナーとして迎え入れる、②従業員に心底惚れてもらう

1 はじめに
このシリーズでは、「京セラ哲学から見た従業員のモチベーションを向上させるための7つの鍵」というテーマでお話しています。これは、稲盛和夫『従業員をやる気にさせる7つのカギ』という著書をベースにしております。前回、7つのカギのうちの第1の「従業員をパートナーとして迎え入れる」ということをお話しました。今回は、その続きで、第2の「従業員に心底惚れてもらう」ということについてお話します。

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2 心の経営
従業員に心底惚れてもらうためには、どうしたら良いでしょうか。まず、京セラでは、経営を「心の経営」と呼んでいます。これは、通常の欧米流のMBAの経営の考え方とは全く異なる考え方です。すなわち、これは経営を行う上で心をベースに行うというものです。具体的には、従業員と経営者の両者の関係を、欧米流の「Win-lose関係」つまり経営者が上で従業員が下と考えるのではなく、前回もご紹介しましたが、両者が「Win-Win関係」である「イコールパートナー」として見ます。
そのためには、まず経営者は、従業員の心を性善説に立って信じるということが必要です。従業員のことを「悪いことをしない、一生懸命会社に尽くしてくれる、イコールパートナーだ」と信じることが第一です。第二は、従業員と経営者が固い心の絆で結ばれており、両者の間に深い信頼関係があるということです。そして、第三は、このような固く結ばれた心をベースに経営をするということで、それらを合わせて「心の経営」と呼び、非常に独特なやり方をしています。
以前にもお話ししたかと思いますけども、京セラが設立されて半世紀以上が経ちますが、通年ベースでは、一度も赤字がありませんし、利益率も一般的な業界平均よりも高いものとなっています。このことは、ここでご紹介している「心の経営」という流儀で経営を行って来たことが、経営の成績を見ても間違っていなかったという実証的なパフォーマンス(成果)が出ているということです。

3 惚れてもらうこと、自他一如及び本心良心
従業員に心底惚れてもらって、モチベーションを向上させ、一生懸命働いてもらうということが、経営のポイントの1つです。そこで、従業員が経営者を「あの人なら付いて行こう」というように思えるような仕掛けを作らないといけません。
この先輩に付いて行きたいなとか、この上司に付いて行きたいなという人は、まず部下を信頼してくれますよね。そして事ある毎に気に掛けて「どうなの」とか、仕事についても感想やアドバイスを言ってくれたりします。そういう人に対しては付いて行きたいとか、この人のために頑張ろうという思いが芽生えますね。このことが一番重要です。そのためには経営者というのは、「人格者」で、人徳をもっていなければなりません。この人格とか人徳というのは、誠実であって、正義感が強く、勇気があって、勤勉であって、社会のために貢献し、奉仕の精神を持っている人のことです。そうした人格の根本には何があるかというと、哲学的な言葉でいえば、「自他一如」すなわち自分と他人が一つであるという考え方や、「本心良心」すなわち人間の本然の心(本心)に従うということがあります。例えば、声をかけて心配してくれるというのは、要するに自分をイコールパートナーとして見ているということです。従って、自分と上司等が別人ではなくイコールであるということです。

4 稲盛流の人の惚れさせ方
そこで、稲盛氏が具体的に人材育成のために、従業員に惚れてもらうために実践していることは何かと言うと、それは、まず第1に、「従業員よりも社長・経営者が一生懸命仕事を行う」ということです。要するに、仕事に対する姿勢がとても誠実で、勤勉であるということが第一です。そして第2は、仕事が終わったら、適当な機会を設けて、身銭を切って従業員の労をねぎらってコンパを行うと同時に、相手を思いやって従業員の考え方を聞くというのが重要であるということです。そこでは、経営者は偉いというような西洋流の二元論的な差別・区別の論理ではなく、経営者が自己犠牲を払って、東洋流に同じ人間として従業員のことを最優先に考えているということがポイントとなっています。

5 むすび
従業員にモチベーション高く働いてもらうためには、まず社長が人格者になって人徳を身につけて、従業員に心底惚れてもらうというのが非常に重要であるというお話でした。


〔参考〕稲盛和夫『従業員をやる気にさせる7つのカギ』

分野: 財務会計 |スピーカー: 岩崎勇

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