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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 工場と市場としてのベトナム① (国際経営、国際物流/星野裕志)

工場と市場としてのベトナム①

星野裕志 国際経営、国際物流

15/11/26

今年の春のホーチミンシティに続いて、9月にハノイに一週間出張してきました。せっかく涼しくなってきた九州から、高温多湿の真夏に逆戻りでした。

活気に溢れるホーチミンシティに比べると、首都のハノイはどこかのどかな感じがしました。今日は、世界の工場と市場としてのベトナムについて、お話ししたいと思います。

ベトナムについては皆さん、勤勉・手先が器用・親日的などの印象をお持ちだと思います。勤勉で向上心のあるのは、実はベトナム人全般ではなく、ベトナムの女性ということをいろいろなところで聞かされましたが、ベトナム人には良いイメージがありますね。

以前からチャイナ・プラスワンとか、今後成長が期待できる5カ国VISTA(これは、ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチンの頭文字を合わせたものですが)として、ベトナムは注目されてきました。今ますます目が離せないと感じています。

昨年の調査で、ベトナムの人口は9,250万人を超えました。ボストン・コンサルティング・グループの調査では、2020年には、ベトナムの富裕層と中間層を合わせた数は、3,270万人に達し、国民の3分の1を占めるともいわれています。そうなるとますます購買力が高まることが予想されます。今は大都市がオートバイで溢れかえっていて、良いバイクを持つことがひとつのステータスのようですが、ベトナム人の嗜好が今後別の方向に向かうことも予想されます。

世界の工場といえば、かつて20世紀末から21世紀にかけて中国を表した言葉で、豊富な労働力と安い賃金を利用して、海外から輸入した原材料で、製品を生産して世界に向けて出荷してきたことを意味します。チャイナ・プラスワンのベトナムは、その役割を担っていると言えます。

昨年ベトナム国家賃金評議会という政府機関が、最低賃金を大幅に改定した結果、この4年間で急上昇して、2011年の賃金レベルのほぼ倍になったといわれます。ベトナムの進出企業にとっては頭の痛いところだと思いますが、それでも中国やマレーシアと比較すると、まだ半分程度です。一方で、アジアでもミャンマーやバングラディシュなど、ベトナムよりもさらに賃金の安い国があります。そのように考えると、ベトナムではただ安いからではなく、さきほどのベトナム人の手先の器用さもあり、縫製とか組み立てのように、ある程度の技術が必要とされる製品が、ベトナムでは生産されていると言えます。

市場としてのベトナムは、先ほど今後ベトナムの購買力が上昇するとお話ししましたが、今でもバイクを買うならならホンダ、ヤマハを購入したいという願望があります。明日詳細についてはお話ししたいと思いますが、TOTOのベトナムで生産されるトイレの便器などの衛生陶器についても、中国製の製品に比べてはるかに価格が高いにも関わらず、生産量の半分はベトナム国内で消費されています。そう考えると9,250万人を超える人口と今後の中間層と富裕層の増加によって、ベトナム自体が生産拠点だけではなく、市場としてさらに期待ができることになります。

どこまでそれが事実に近いのかはわかりませんが、ベトナムのひとたちは結構見栄っ張りで、ブランド志向ということも聞きました。あこがれの日本製品に対する現地での受けはとても良いようです。


今日のまとめ:生産拠点としての性格に加えて、人口9千万人を超えて所得も上がっていることから、ベトナムは今後市場としても大いに期待できます。以前にもお話しした通り、九州と緊密な関係にあるベトナムは、ますます注目していく必要があります。

分野: 国際ロジスティクス 国際経営 |スピーカー: 星野裕志

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