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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 京セラ哲学から見た従業員モチベーション向上の7つのカギ1 (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

京セラ哲学から見た従業員モチベーション向上の7つのカギ1

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

15/11/02

1 はじめに
このシリーズでは、「京セラ哲学から見た従業員のモチベーションを向上させるための7つの鍵」というテーマでお話していきたいと思います。これは、稲盛和夫『従業員をやる気にさせる7つのカギ』という著書をベースにしております。そして、今日は、このうちの全般的なお話をしたいと思います。
【従業員モチベーション向上の具体的な7つの方法】
①従業員をパートナーとして迎え入れること②従業員に心底惚れてもらうこと③仕事の意義を説くこと④ビジョンを高く掲げること⑤ミッションを確立すること⑥フィロソフィーを語り続けること⑦自らの心を高めること

2 リーダーの役割
会社経営をするためには、経営者(リーダー)はリーダーシップを発揮しなければなりませんが、この際、リーダーの役割としては、第1に、リーダーは会社や従業員を正しい方向に導くということ、第2に、従業員に経営者と同じ方向に向かって、足並みを揃えて、働いてもらうようにすること、すなわちモチベーションを高めて同じベクトルに向かって働いてもらうということが大切です。

3 人間関係論
そこで、従業員のモチベーションをどのように高めていくかが問題となりますが、これに関して、人間関係論を踏まえながらお話します。
まず、会社経営において、家族経営など個人経営を除くと、従業員を雇い入れなければなりません。そして、会社を発展させたい場合は、従業員に気持ちよく働いてもらうということが非常に重要になってきます。この場合、米国では、どちらかというと従業員を、人・物・カネということで、経営資源の一つと考えがちです。日本にもそういう風潮がありますが、原材料や設備と同様に、経済状況等に拠って、マーケット・メカニズムによって取扱ってしまう傾向があります。つまり、好況の時はたくさんの人を雇うけれども、不況になるとすぐに辞めさせたり、レイオフしてしまうというのがその例です。これは、米国における主流の考え方です。しかし、京セラ哲学ではこうした考え方をしません。反対に、従業員と経営者の一体感を持たせることで、従業員に会社に対する忠誠心を持ってもらうことが経営の基礎であると考えます。そこでは、従業員にも、経営者と同じように、経営に関する危機意識や責任意識などを持って働いてもらうということを重要視しています。

4 心の経営とモチベーションを向上させるための7つの鍵
京セラでは、「心の経営」という考え方をしています。すなわち、不況になったらレイオフするのではなく、反対にこのようなときにも、従業員と経営者の心が非常に固い絆で結びついており、これを基礎として、従業員に一生懸命働いてもらうという経営の仕方を考えています。こうした、心と相互の信頼関係をベースにして経営を行っているのです。
この場合、「従業員のモチベーションを向上させるための7つの鍵」として、具体的には、次のような方法があります。
第1に、従業員を(ただ単なる経営資源としての位置づけではなく)パートナーと同様なものとして迎え入れます。パートナーというと、本来的には共同経営者です。そのため、経営者と同じ意識をもち、共同で会社経営を行ってもらうような意識で、従業員を迎え入れます。それゆえ、京セラの経営理念としては、従業員の物心両面の幸福の追求と社会の進歩発展を目指という経営理念を掲げています。
第2に、「従業員に心の底から惚れてもらう」ということです。「あの経営者だから私はこの会社で働きたい」というように、従業員に惚れてもらうことが必要です。これは、先ほどの「心の経営」の前提条件となるものです。
第3に、「仕事の意義を説く」ということです。会社での仕事が、社会の人々の為に役に立つということをしっかりと説明し、理解してもらったうえで、自分でも積極的に仕事をしたいと思ってもらうわけです。
第4に、「ビジョンを高く掲げ」ます。そして、可能な範囲において、夢をどんどん大きくしていきます。町内で一番とか、県で一番、日本で一番、世界で一番になるというようなビジョンを、どんどん高く掲げていきます。
第5に、社会に貢献するというような大義名分のある「会社のミッション・使命・目的を明確に」します。この場合、会社の目的・ミッションは、経営者の私利私欲ではなく、社会に役立つという大義名分のあるものであることを明確にします。
第6に、これは非常に京セラ的ですが、会社をどう経営するのかとか、あるいは経営者は人生をどのように生きるのかという「哲学を明確に語り続け」ます。
第7に、「自らの心を高めること」です。すなわち、経営者が正しい考え方を持ち、心を高め、その器が大きくなればなっただけ、会社も発展します。
このような7つのことが、従業員のモチベーションを向上させ、会社を発展させるために、非常に重要です。

5 むすび
以上のように、会社を発展させたい場合には、経営者のリーダーシップの一つとして、従業員との信頼関係を作り、従業員から信頼を得て、モチベーションを高め、一生懸命働いてもらえるようすることが大切であるということです。
今日は、「従業員をやる気にさせる7つの鍵」の概要をお話しましたが、次回からは、これらの内容について一つ一つ具体的に掘り下げてお話ししていくとにします。

〔参考文献〕稲盛和夫『従業員をやる気にさせる7つのカギ』

分野: コーポレートガバナンス |スピーカー: 岩崎勇

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