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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 今日の社会においてMBAを志す意義 (戦略思考/荒木博行)

今日の社会においてMBAを志す意義

荒木博行 戦略思考

15/10/23


今日は、MBAを目指すべき理由について考えたいと思います。
私は立場上、MBAへの進学を悩んでいる人に会う機会が多くあります。
「時間がないのに大丈夫か?」
「今の仕事に生かすことができるか?」
「お金が足りるのか不安・・・」
といったように悩みは様々です。
しかし、MBAを考える上で外せないのは、「キャリア」に対する考え方でしょう。
キャリアというものは、何歳までのことを考えたら終わり、という線引きがないと私は思います。特に、働き盛りである30代〜40代の皆さんにとっては、今後の日本社会の変化を見据えた上でキャリアを考える必要があるでしょう。たとえば年金問題。受給開始年齢が引き上がっているのはご承知の通りですが、30代の皆さんは少なくとも一昔前のように「60歳がゴール」というキャリア設計はできなくなっているでしょう。70歳?75歳?それはどうなるかはわかりませんが、結局のところ私たちは、「生涯現役」の覚悟でキャリアを考えていかなければならないのです。
また、もう一つ言えることは、この10年で世の中のテクノロジーがさらに大きく変化を遂げる、ということです。人工知能やIOTといったキーワードが話題になっていますが、これらのインパクトは、新しい産業ができる、ということ以上に、既存の仕事のやり方が根本から変わってしまう、ということにあります。10年後には今当たり前のように考えられていた仕事の大半は無くなっているかもしれません。
そう考えると、たとえば現在30歳で、営業などのそれなりのスキルを身に付けていたとしても、それだけで「逃げ切り」ということにはなり得ない、ということに気がつきます。
80年という人生、生涯現役になることを考えれば、まだまだキャリアの荒波の第一歩を踏み出したにすぎないのです。

そういう視点で考えると、大切なことは、現在の年齢に関わらず、自分が何をしたいのか、何をするのにふさわしい人間なのか、ということを自分に問い続けていく、とともに、やりたいこと、自分にふさわしいことをやりきる能力というものが必要になってくるのです。
グロービス経営大学院という場は、まさにそういう場と言えることができるでしょう。
つまり、ビジネスを推進していくための能力開発を行う一方で、「そういった能力を通してあなたは何をしたいのか?」ということを問いかけ続けていくのです。そして、もし、その過程で「自分がやるべきことはこれだったのか」「自分はこれで世の中に貢献できるのか」と気づく瞬間が訪れたとしたら、それは何にも変えがたいギフトになるでしょう。

MBAは経営を学ぶ場ですが、時として「経営」というキーワードと距離感を感じる人もいます。「自分は経営には程遠い人間だが、学ぶ意味はあるのか」と。確かに若手の人であれば、その感覚は仕方がないことです。しかし、その一方で、私たちの一つ一つの行為が経営を形作っているという意識は、とても大事だと思います。三人のレンガ積みの職人の話はご存知と思います。路上で出会った3人のレンガ職人に対して、それぞれに、「あなたは何をやっているのですか」と問いかけてみます。すると、それぞれの答えは、「私の仕事は、とにかくこのレンガを積むことです」「壁を作っています」「このレンガを積むことで、人々の心が安らかになるような教会を造っています」というものが返ってくるのです。この三人の中で誰が一番よい仕事をするかと言えば、いうまでもなく、三番目の職人でしょう。自分がやるべきことの全体像を理解した上で一つ一つのレンガを積んでいくという意識が、いい仕事を実現していくのです。そして、経営においても同様に、目前の仕事を一つ一つこなすだけでなく、それらが何につながっているのか意識していかなければなりません。

「私は本当に経営大学院へ行く必要があるのでしょうか」と問いかけられたら、「本当にいい仕事をしたいという思いがあるのなら、行く価値がありますよ」と私は答えます。働いている以上、実際に経営に携わっているわけです。単にレンガを積んでいたいのか、もしくは、教会を造ることを意識しながらレンガを積みたいのか。後者であれば、一度MBAで学ぶことを検討してもよいのではないでしょうか。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 荒木博行

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