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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 京セラの経営哲学から見た7つの習慣:(8)まとめ① (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

京セラの経営哲学から見た7つの習慣:(8)まとめ①

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

15/10/12

1 京セラの経営哲学から見た7つの習慣:概説1 2 概説2  3 概説3 4 概説4  5 第1の習慣「主体性を発揮する①」6 第1の習慣② 7 第2の習慣「目的を持って始める①」 8 第2の習慣② 9 第3の習慣「重要事項を優先する①」10 第3の習慣② 11 第4の習慣「Win-Winを考える」① 12 第4の習慣② 13 第4の習慣③ 14 第4の習慣④ 15 第5の習慣「理解してから理解される」① 16 第6の習慣「訴状効果を発揮する」① 17 第6の習慣② 18 第7の習慣① 19 第7の習慣 20 まとめ① 

(1) はじめに
今日は『7つの習慣』全体のまとめとして、スティーブン・コヴィーの『7つの習慣』には、どのような中心概念・思考があるのかということについてお話ししたいと思います。

(2) 『7つの習慣』の内容
7つの習慣
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まず、ここでは『7つの習慣』の内容を復習したいと思います。第1の習慣は、「主体性を発揮する」でした。第2の習慣は、「目的を持って始める」。第3の習慣は、目的を持って始める際には、「重要事項を優先する」ということでした。これらの習慣を通して、「自立の状態」が完成し、それにより「私的な成功」が得られます。ここまでは自分の努力で可能なことですが、次に、社会では人と人との関係(人間関係)が重要になります。そこで相手との関係を考える上で重要になってくるのが、第4の習慣「Win-Win関係を考えること」です。すなわち、自分だけが得をするのではなく、相手も得をするようにすることです。また、人間関係を円滑に進めるためには、第5の習慣「相手を理解してから理解される」ということも非常に重要です。通常、理解されたいという思いが先にありますが、反対に理解してから理解されるということを習慣化するとより人間関係がより円滑になります。そして、第6の習慣「相乗効果(シナジー)を発揮して」パイを大きくしてお互いにとってハッピーエンドにしょうということです。これら6つのことをするために、その前提として、第7の習慣「自己研鑽」を忘れず、自己の能力を高めて下さい、というのが、本書全体の「7つの習慣」の大まかな内容です。

(3) 『7つの習慣』の中心思考
① ミッション(使命)
この『7つの習慣』は、人生における成功の扉を開く7つの習慣であり、これらを心掛けていくことで成功や幸福に導いてくれるというものです。この本全体を通してこの著者が伝えようとしていることは、「正しい生き方、志を持て」ということです。本書では「ミッション」とされていますが、東洋的にいうと「志」とか「使命」と言い換えることが出来るでしょう。いかに高い使命感や志を持つかどうかで、その人の人生の大方が決まると言えます。自分にはどういう使命があるのかということを考えたことのある人は少ないかもしれませんが、世の中で大活躍している人を見てみると、このような使命感を持っている人たちが多くみられます。この本では、自己の「ミッション・ステートメント」を作り、自己の憲法として生活の中心にしていくことの重要性が説かれています。
② 刺激の反応モデル
次に、社会や環境からの刺激(外部刺激)に対して、どのように対応していくのか、ということの重要性が説かれています。すなわち、外部刺激への対応方法には、次の2つのものがあります。1つは、刺激に対してあまり深く考えず、即時に反応するもので、「決定モデル」といいます。こうしたパターンを持っている方は割と多く、すぐ反応する方が優秀だと勘違いしている人もいますが、これは完全な誤りです。そうではなく、刺激の直後には、人間的な反応としての「選択」が必要です。これを京セラでは「理性のワンクッション」と言っています。すなわち、どういう状況が今起こっているのかを一歩引いて冷静に理性的・客観的に見るということが必要です。これを「主体性モデル」と言いますが、この場合には、「自由意志」、「想像力」、「自覚」と「本心良心」の4つことを瞬間的に考慮し、選択を行います。これが非常に重要です。自由意思に基づいて判断するのですが、その際の判断基準として想像力を働かせ、かつ自覚と本心良心を行使します。
③ 判断基準
何か行動する際の判断基準には、3つの水準があります。最も多くの人が判断基準とするのが「感情」です。2番目が「理性」、3番目が「本心良心」です。この判断基準が「本心良心」の水準までに到っている人は、人生とは何かを知っている人ではないかと思います。この感情でも理性でもない「本心良心」というのは、全人類に共通的なものであり、一番奥にある超自我的なピュアな心です。なお、「本心良心」と「理性」の違いというのは、非常にわかりにくいと思います。すなわち、理性には、「自我的理性」と「無我的理性」の2つがあります。自我的というのは、「自己の利害を考慮に入れて客観的に考える」ことです。これは大部分の人が通常行っているのですが、もう一方の超自我的な無我的理性「自分の利害を考慮しない理性」に基づいて考え、行動するというのはなかなか難しいことです。この「自分の利害を考慮しない理性」ないし超自我的な心を本心良心と呼んでいます。ここのレベルまで行くと、本心良心に従った人間として正しい考え・行動の選択ができます。
④ 自主性・インサイド・アウト・シナジー
この本の中心概念・思考には、この他に、「自主性」、「インサイド・アウト」や「シナジー」等があります。まず、「自主性」とは、自分で積極的に考えて行動することです。この裏側として、必ず「責任」が伴います。また、「インサイド・アウト」は、「考えや行動を、相手ではなく、自分の方から先に変える」という考え方です。まず相手を変えようとする(アウトサイド・イン)のではなく、相手に変わって欲しいのであれば、まず自分の方が先に変わることが非常に重要です。最後に「シナジー」ですが、これは7つ全ての習慣の「最終目標」です。シナジーは、「1+1」が単なる総和ではなく、それ以上の相乗効果が生まれるということです。要するに、パイの奪い合い(ゼロサム・ゲームに基づくウイン・ルーズ関係)ではなく、パイを大きくすること(ウイン・ウイン関係に基づくプラスサム・ゲーム)によって、お互いにハッピーになるということを目標にしています。

(4) まとめ
このように、本書の『7つの習慣』の主な中心概念・思考としては、ミッション(使命)、選択、本心良心、自主性、インサイド・アウト、シナジー(相乗効果)、主体性モデル等というのがあります。これらの意味をよく考え、実践しながら生活すれば、必ず成功や幸せが得られます。


〔参考〕スティーブン・コヴィー[2013]『7つの習慣』キングベアー社

分野: コーポレートガバナンス 会計 |スピーカー: 岩崎勇

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