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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 学び方を学ぼう⑭フィードバックを受ける (戦略思考/荒木博行)

学び方を学ぼう⑭フィードバックを受ける

荒木博行 戦略思考

15/09/17


引き続き、拙書『27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力』(東洋経済新報社、2015)の内容について話をさせていただきます。今回は、第五章「フィードバックを受ける」について説明します。

さて、この三か月間で、自分の耳が痛むフィードバックを受ける機会があったでしょうか。また、仮にそうしたフィードバックを受けたとしたならば、それは自分が設定した場だったでしょうか・・・。

成長スピードの速いビジネスパーソンと接していて気付かされるのが、この「フィードバックの受け方」のうまさについてです。
具体的には、成長スピードの速い方は、総じて第三者からフィードバックを積極的に活用している、ということです。つまり、「自分にとって不都合なフィードバックも敢えて聞くようにしている」ということであり、「そういう場を受け身ではなく、自分から設定している」ということです。

フィードバックの場、ということで、たとえば3か月単位でのMBO(目標管理制度)という仕組みがある会社もあるでしょう。こういう場がある会社は、まずはそこでのフィードバックをしっかり活用すべきです。しかし、3か月という単位はやや長いです。どうしても、丸めた抽象度の高いフィードバックになりがちです。したがって、それだけではなく、アクション単位でフィードバックの場を自ら設定することも重要でしょう。たとえば、上司と一緒に営業に行ってプレゼンを行った際に、プレゼンに対するフィードバックを求める、といったようなことです。このようにアクション単位のフィードバックであれば具体性に富んだ事柄を言ってもらうことができます。駄目出しを恐れるあまりになかなか聞き辛くはありますが、自分が気付かない観点より具体的にフィードバックしてもらった時ほど、成長のチャンスです。

では、そのようなフィードバックを受ける際に必要なことを3点ほどお伝えしておきます。

まず、フィードバックを受ける時のマインドセットです。
今の自分が100点満点の人間だと思うと、マイナスを受け付けることができなくなります。「自分が正しくて、そのフィードバックが間違っている」というスタンスになってしまいます。しかし、100点満点である、ということは、成長の余地がない、ということの裏返しでもあります。100点満点になるのは、まだ先の将来でいいのです。今の完璧を求めるのではなく、「自分にはまだまだ成長余地があるはずだ。そのために今いろいろなフィードバックを得ないといけない」というマインドセットを持っておくことが非常に重要です。

次は、フィードバックの引き出し方です。先ほどの営業でのプレゼンテーションの事例で言えば、「私のプレゼンはどうでしたか?」といきなり聞かれても、上司としてもなかなか答え辛いところがあるかもしれません。そこで、たとえば点数で聞いてみるのもよいでしょう。たとえば、「私のプレゼンテーションは、100点満点で何点ですか」などと尋ねれば、「80点くらいかな」と返って来る。その後、残りの20点は何か、平均は何点かといった問いを行うことができます。そうなると聞かれた上司側も脳みそをフル回転させるので、具体的な言葉が出てくるようになります。あるいは、「上司の立場ではなく、お客さんの立場でプレゼンを聞いていたとしたら、どのような評価をつけるのでしょう」などと、敢えて立場や形を変えて聞いてみるのもよいかもしれません。要するに、凝り固まった相手や自分の思考を、目線や時間軸をずらすことでちょっとだけ変えてあげるのです。そうすれば、自分が気付かなかったフィードバックを受ける可能性は高まるでしょう。

最後に、感情と事実とを分ける、という原則に触れておきます。
精魂込めて作り上げたプレゼンであったにも関わらず「何となくいまいちだったかもしれません」などと評価された際には、「あなたには言われくはない」「自分でやってみろ」などと考える人も中にはいるでしょう。人間ですから、フィードバックを受けた際にはポジティブあるいはネガティブな感情が湧いてきます。
しかし、そうした感情は一旦脇に置いておいて、まず事実を突き止めることを優先すべきです。つまり、「いまいちと感じたところは具体的にどこだったのか?」「なぜそこでいまいちと感じたのか?」ということをもう少し具体的な事実ベースで把握することです。こういった確認をする前に、抽象度の高いところで感情的になってしまうと、本人にとって得ることが少ないフィードバックになってしまいます。ネガティブな評価を掘り下げることはつらいことですし、そこを掘り下げる前に感情が先立ってしまうことも分かりますが、成長を志すのであればそのような努力の必要性は、特に強調したいところです。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 荒木博行

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