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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 学び方を学ぼう⑬アウトプットする (戦略思考/荒木博行)

学び方を学ぼう⑬アウトプットする

荒木博行 戦略思考

15/09/16


引き続き、拙書『27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力』(東洋経済新報社、2015)の内容について話をさせていただきます。今日は、第四章「アウトプットする」を取り上げます。

これまで、学びを高めるためのインプット方法や振り返り方法について話をしてきました。その上で、今回改めてご説明したいことは、アウトプットすることの重要さです。
「学ぶ」というと、どうしても「インプット」に意識が向きがちで、「アウトプット」というのは学びとは切り離した位置づけで理解されている人も多いのではないかと思います。しかし、「アウトプットなきインプット」というのは、学びとして極めて非効率的です。ひたすら勉強しても、使う場がなければ、勉強したことの大半は無駄になる、ということは感覚的にも理解できると思います。
したがい、アウトプットすることも、学びの一プロセスとして捉えて、積極的にアウトプットの場を活用していこう、ということが、本書の主旨になります。

たとえば、「ビジネス書を読む」ということは、インプット行為ですが、読んだだけではその中身の大半は記憶から失われてしまい、半年後にはかろうじて「読んだ事実」だけ覚えている、ということになりかねません。そこに、アウトプット行為、たとえば「読んだ結果を人に伝える」、とか「読んだ内容を実際に仕事で使ってみる」といったことを重ねることができれば、インプットで得た学びは自分の中にしっかりと定着することでしょう。

ライフネット生命の出口会長が、とある書籍で頭の中身を箪笥にたとえられていました。要約すると、箪笥も頭の中も、たえず整理をしておかないと、いざ、というタイミングで欲しいものが出てこない、ということです。
このたとえ話を活用するならば、インプットする、というのは、箪笥の中にいろいろな洋服を詰め込む作業であり、アウトプットをする、というのは、箪笥の中に仕切りを作ったり階層を作って整理することにつながるのではないかと思います。
たとえば、読んだ本を誰かに話すような経験をしていれば、その本のポイントや、他の本との関係性が頭の中で形成されます。箪笥の中のどこにあるのか、整理されている状態になります。そのような状態であれば、お客さんや上司に対して大切なことを伝える際に、先日まで読んでいた本の中身を活用できる可能性が高まります。
もしくは、3時間セミナーを受けたとしましょう。そうしたら、3時間が終わった段階で、そのセミナーの学びを3分程度の時間で相手に話してみることです。これはそれほどすんなりとできることではありませんが、言葉にすることによって、自分にとって大事なことが整理され始めます。あたかも脳みその中でいろいろな棚ができるように、アウトプットをすることによって頭の中が強制的に整理されていくのです。

もちろん、アウトプットをすればすぐにクリアに整理されるわけではありません。言葉にして初めて違和感に気付く、ということもよくあることです。
たとえば、プレゼンテーションにおいて、「資料を整理している時は違和感がなかったのに、人前で話した瞬間にいろいろな誤りに気付いた」というような経験をお持ちの方もいると思います。第三者に対して真剣に話しかけるからこそ新しいことに気付くことができる、ということもあるのです。そして、その場で第三者から突っ込みを入れてもらうことができれば、さらに飛躍的に「学び」は深まっていくでしょう。

もし、せっかく本を読んでいるのに、もしくはいろいろな経験をしているのに、それが活かし切れていない・・・という悩みを抱えているのであれば、ひょっとしたらまだ頭の中がぐちゃぐちゃの箪笥のようになっているからかもしれません。日頃からアウトプットを通じて、頭の中に仕切りや階層を作って整理しておけば、こうした事態を避ける可能性は高まることでしょう。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 荒木博行

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