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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 学び方を学ぼう⑫次のために振り返る (戦略思考/荒木博行)

学び方を学ぼう⑫次のために振り返る

荒木博行 戦略思考

15/09/11


引き続き、拙書『27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力』(東洋経済新報社、2015)の内容について話をさせていただきます。これまで、第一章「「学びのサイクル」の全体像」と第二章「インプットする」について説明しました。今日からは、第三章「次のために振り返る」に入ります。

学びを深めるために、インプットをしながらアウトプットをしていくことの重要性をお伝えしてきましたが、そのプロセスに是非加えたいのが、「日常的に振り返る」という行為です。
現実的には、振り返りを定常的にしている人はそんなに多くはいません。よく「日記を続けている人はいますか?」と聞くことがありますが、不定期でやっているひとが少々いる程度で、毎日定常的に続けている人には滅多に出会うことがないのが現状です。大抵は「忙しい中で、毎日時間を取ることが難しい」という答えが返ってきますが、本質的には「振り返り」という行為の意味や価値を理解していないのではなかと思います。

振り返りという行為が習慣化されていないということは、「アウトプットしっぱなし」という状況である、ということです。
本来は、アウトプットそのものや、アウトプットに至るまでのプロセスに、「学びのネタ」は豊富にあるはずです。「もう少し言い方さえ変えれば伝わったはず・・・」、「最初にちゃんと目標を握っていれば、後工程はかなり削減できた・・・」といったような反省点は、どういった案件にも少なからずあるでしょう。
しかし、振り返りをしなければ、そういった気づきをスルーして先に進んでいってしまうことになります。そして、結局「同じ轍を踏み続けている」という状況になりかねません。
「忙しく過ごしているけど成長している実感が湧かない」という話をよく伺いますが、その背景には、このように丁寧にアウトプットを振り返る、ということが定着していないことが原因かも知れません。

日記というのは振り返りの一手段であり、例として出しただけなので、やり方は何でも結構です。ただ、いずれにせよ、一定の短いサイクルで振り返りを重ねることで、経験したことを確実に残す仕組みを設ける、ということが重要です。
経験は、それ自体には色がついていません。プロジェクトで成功した、とか、目標を達成することができなかった、といったような経験は、単なる事実であり、本来いずれも無色透明です。
大事なのは、これらを振り返って意味づけをし、自分なりの色をつけて行くことです。どのような成果やアウトプットであろうが、自分の中で振り返り、ちゃんとその経験を意味づける。こういった行為を繰り返すことで、初めて経験は意味のあるものになっていくのです。

「この1週間、あなたはどんなアウトプットを生み出しましたか?そしてそこから得たことは何ですか?」という素朴な質問をされた際に、きちんと言語化できるでしょうか?もし、Yesと即答できるのであれば、それは定常的に振り返って経験を意味づけできている人です。こうした振り返りの繰り返しが、後々に大きな違いを生み出すでしょう。

たとえ多少の違いであっても、それを繰り返すことによって最終的に大きな差が生まれる、という話はよく聞く話ではありますが、この「日常的な振り返り」というのは、その最たることかもしれません。
「あの人と自分は全く同じ経験をしているはずなのに、1年経つとなぜこうも成長度合いに差がついてしまったのだろうか・・・」というようなケースは、大抵はその1つ1つの日常的な経験をどれくらい丁寧に扱っているかによるのです。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 荒木博行

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