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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 組織学習:概念とレベル (経営学(マクロ組織論)/閔廷媛)

組織学習:概念とレベル

閔廷媛 経営学(マクロ組織論)

15/08/13

• 組織学習とは?
「組織が、ある経験を繰り返すことにより、その経験から知識やスキルが得られ、新しいルーチン(routine)を開発したり、既存のルーチンを改善していくプロセス(Shultz,2002)」、または、「行動におけるエラーを発見して、それを改善していくプロセス(Argyris, 1976)」を表す。

• 組織学習のレベル:シングルループ学習とダブルループ学習
組織が過去の経験から問題を発見し、既存の枠組みはそのまま維持しながら、その問題を改善していくことをシングルループ学習、既存の枠組みを完全に捨てて、新しい枠組みを導入することで、問題の根本的な改善を行うことをダブルループ学習という。本概念を提唱したArgyrisは、この二つの概念間の違いを、サーモスタットの事例を用いて説明している。設定温度に変化が生じたら、その設定温度に戻すヒーターのように、組織が設定された目標の中で改善を行うことはシングルループ学習である。ダブルループ学習は、設定温度を変えたり、他の手段を求めるなど、目標そのものを変えることを表す。
 
シングルループ学習とダブルループ学習の違いは、物事を正しく行うこと(doing things right、いわばマネジャーの仕事)と、正しい事を行うこと(doing the right things、いわばリーダーの仕事)の違いであり、どちらもその重要性は高い。ただ、今まで行ってきたことの効率を高める改善、つまり、シングルループ学習だけでは、環境の変化に対応できない場合が多い。今のように環境の変化が激しい時代の組織は、根本的な見直しが求められることが多いため、より持続的に競争優位性を維持するためには、ダブルループ学習の重要性が強調されている。

ダブルループ学習が可能になるためには、ある問題に対して、根本的な原因を探していくプロセスの定着やその組織文化作りが重要である。例えば、トヨタは、ある問題が生じた時に、5段階までに、その原因を遡って考えていると言われる(その問題の原因は何か、その原因はどこから来たのか、その原因の原因はどこからきたのか、など)。

今日のまとめ:組織がある経験を繰り返すことにより、既存の問題点を改善したり、改革するプロセスを組織学習という。組織学習を行うためには、既存の枠を維持しながら問題を改善するシングルループ学習だけではなく、より根本的な原因を改善することで組織改革を行うダブルループ学習も重要である。

分野: 組織マネジメント 経営学 |スピーカー: 閔廷媛

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