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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 学び方を学ぼう⑪まとめ (リーダーシップ領域/田久保 善彦)

学び方を学ぼう⑪まとめ

田久保 善彦 リーダーシップ領域

15/08/31


引き続き、拙書『27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力』(東洋経済新報社、2015)の内容について話をさせていただきます。

「学ぶ」ということに正面から向き合って、この本を書いてみました。ビジネスパーソンとして学びを深めたい、何かをやっていくために学びたいと思う方も、多くいらっしゃるでしょう。しかし最終的に一番大切なことは、誰のために学ぶのかという問いに答える点にあるように感じています。こうした問いに直面した場合、やはり自分の能力を上げるために学ぶと考えます。それでは、何のために自分の能力を上げたいと思うのでしょうか。その理由のひとつとして、今できないことをできるようになりたい、という思いがあることがまずは挙げられます。営業で困っているので、営業の成績を上げられるようになりたい。財務部に所属になったので、財務の勉強をして活躍したい。できないことをできるようにしたい。結果としては、そういうことを通してお給料を上げたいという思いもあるでしょう。基本は自分のために、自分ができなかったことをできるようになるために、学ぶのです。

次に、自分ができなかったことをできるようになった結果、その上で何を実現したいのでしょうか。こうした問いに対峙した場合には、ぜひ、新しいビジネスをつくりたい、こういう付加価値を世の中に生んでいきたいなど、一段階上の目標を見ていただきたいと思います。そうなると、自分の実力を上げることが組織の実力を上げることに直結してきます。もしくは、上司としての自分の実力を上げることが、その下で働いてくれているメンバーの実力を上げることに役に立ちます。自分ができるようになった状態でアドバイスをすれば、メンバーなり部下なりに貢献することとなります。自分の実力が上がれば、メンバーの実力も、組織の実力も、会社の実力も上がる。その結果、よりよいビジネスが展開し、よりよい影響を世の中に及ぼしていく。少し大げさに考えてみると、「学ぶ」とはこうした未来の原点にある、とても基本的な営みのように思うのです。逆に言えば、そうした意識をもって皆さんには学びを続けていただきたいと考えて、この本を私たちは書き上げたのかもしれません。

もちろん、学びはもともとは自分のためです。しかしそれは、最終的には周りの人や世の中のためになっていきます。さらには、自分自身が学ぶ姿を皆に見せることで、影響が多岐に及んでいきます。企業の研修にいけば、新入社員は先輩の、先輩は係長の、係長は課長の、課長は部長の、部長は役員の背中を見て育つので、よく似ているなと思うことがあります。ということは、社長が学んでいない会社の役員は学びませんし、役員が学ばなければ部長も学びません。部長が学ばなければ課長も学びません。もし新入社員が学んでいないということがあれば、その先輩が学びを前向きにとらえていない可能性が高いと思います。結局は子供が親に似るように、部下は上司に似てきます。皆で学んでいく風土を会社の中に作っていくことが、非常に大切なのです。こうしたことを含めて自身の学びの位置付けを考えて、学びのモチベーションにしていくとよいでしょう。自身の学びが、会社を良い方向に向けていくひとつのドライバーになるように。

世の中の変化もインターネットの進歩も、そしてグローバル化も、速度を増し続けています。こうした状況下で唯一身に付けなければならない能力は、個人にとっても組織にとっても、「学び続ける力」だと思います。今は最新とされるものであっても、三か月後には最新ではなくなることがしばしばあります。そこでは、学び続ける能力を持っているかどうかが、組織の栄枯盛衰に関わってきます。皆さんが学ぶことを楽しめる状態になりさえすれば、よいスパイラルに入ります。こうしたイメージを持っていただければ、非常にうれしいです。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 田久保 善彦

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