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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 第6の習慣 相乗効果を発揮する1 (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

第6の習慣 相乗効果を発揮する1

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

15/07/14

テーマ: 京セラの経営哲学から見た7つの習慣: 第6の習慣「相乗効果を発揮する」①
1 京セラの経営哲学から見た7つの習慣:概説1 2 概説2  3 概説3 4 概説4  5 第1の習慣「主体性を発揮する①」6 第1の習慣② 7 第2の習慣「目的を持って始める①」 8 第2の習慣② 9 第3の習慣「重要事項を優先する①」10 第3の習慣② 11 第4の習慣「Win-Winを考える」① 12 第4の習慣② 13 第4の習慣③ 14 第4の習慣④ 15 第5の習慣「理解してから理解される」① 16 第6の習慣「相乗効果を発揮する」①

(1) はじめに
今日は、「京セラの経営哲学から見た7つの習慣」の第6の習慣、「相乗効果を発揮する」についてお話しします。

(2) シナジーの意義
「相乗効果」とは、「シナジー」と言い換えられます。ここで「シナジー」とは、1+1=2ではなく、3とか10というように、各部分の和よりも総和が大きくなることです。これを発揮することが「7つの習慣」の最終目的であり、お互いに協力し合って新しい価値を生み出し、お互いに幸せになろうことです。
すなわち、これまで述べてきた第1~5の習慣、すなわち、①主体性を発揮して、②目的をもって、③重要な事項から始め、④win-winの関係を考えて、⑤理解してから理解される、というものは、お互いにシナジーを発揮するための準備段階といえます。この場合、お互いにシナジーを発揮するのに一番重要な前提条件は、「信頼」です。お互いが信頼し合えていないと、シナジーを生み出すことはできません。つまり、信頼がないとそもそもシナジーの発揮する前提条件がないのです。それゆえ、これまで説明してきた5つの習慣プラス大前提として相互の信頼関係ということが大事になります。

(3) 創造的な協力の原則としてのシナジー
① 原則中心のリーダーシップ
この本では、このシナジー効果を発揮する側面において、「原則中心のリーダーシップ」を重視しています。ここで「原則」とは、例えば、誠実性とか謙虚であるとか、勇気があるとか忍耐がある、勤勉であるというようなものを指しています。これは、言い換えれば、(単なる動物以上の)人間性のある基本的な人格のこと、すなわち、人格、品格や徳のことです。このような基本的な人格に従って社会的な行動をするということが、「原則中心」ということです。また、「リーダーシップ」とは、正しい方向を指し示すというリーダーの役割ということができ、他人と協力してシナジーを出して新しい価値創造をするという正しい方向付けをしっかり設定するということです。このことを、ここでは、「原則中心のリーダーシップ」と言っています。
② アドベンチャー精神と内的安定性・自尊心
そこで、新しいことに挑戦するという場合には、アドベンチャー精神、発見する精神や創造する精神が必要になります。この場合の前提として新しいことに挑戦するのには、将来のことが非常に不安定なため、これに耐え得るだけの「内的な安定性」とか「自尊心」が自分の心の中に必要となります。
要するに、たとえて言えば、ヒマラヤの山頂にアタックするという時、アタックが成功する為には、その手前でしっかりとしたベースキャンプが必要です。これと同様に、ベースキャンプとしての強力な自己の内的な安定性や自尊心が必要であり、それを基礎にして創造的な精神やアドベンチャー精神を発揮して、お互いに協力して新しいことに取り組んで行こうということです。

(4) シナジーの本質
シナジー効果を発揮する上で、最も重要なことは、「相手との相違点」、例えば、意見や特技など、様々な違いを尊重することです。その違いにこそ価値があるということを理解することが非常に重要です。お互いの強い面を活かしながら、お互いに自分の能力を最大限発揮することによってシナジーを発揮し、新しい価値を創造し、最終的にお互いハッピーに成ろうということです。

(5) 心的な態度
この場合の心の態度(「心的態度」)は、表のように、相手を尊重して豊かな心で思いやりがあって、利他の精神に基づいた心であることが必要です。
心的態度


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(6) 信頼性とコミュニケーション
また、シナジーを発揮するためには、信頼性とコミュニケーションが非常に大切です。信頼性やコミュニケーションと協力関係は、非常に密接に関連しており、信頼性が低いと、コミュニケーションも上手く行かず、協力関係も低くなり、逆に、信頼性が高いと、コミュニケーションも上手く行き、協力関係も高くなります。
信頼性とコミュニケーション     (注) 信頼:信頼性  コミュニケ:コミュニケーション
201507142.jpg
コミュニケーションには、表のように、高い信頼関係がある上でのコミュニケーション(相乗効果的コミュニケーション)、普通の大人同士の間のコミュニケーション(尊敬的コミュニケーション)及びお互いに信頼性の無い状態でのコミュニケーション(防御的コミュニケーション)があります。
このうち、お互いに信頼関係がある上での相乗効果的なコミュニケーションは、お互いの協力関係が得られて、シナジーが発揮でき、理想的なものです。ここで一番大切なことが、あなたの意見ないし私の意見、どちらか一方に執着するのではなく、第3案でより良いものを考え出すというように、お互いに協力し合うのが、シナジー効果の最終目的です。

(7) 京セラ哲学
これらのことを京セラの哲学から見れば、自他一如の観点から利他行を行うこと、お互いにベクトルを合わせて、協力し合うこと、全員参加で経営すること及びお客様第1主義を貫くこと等に相当します。

(8) まとめ
シナジー効果の発揮は、7つの習慣の最終目標です。人間関係においても最終目標であり、お互いの違いを尊重して、高い信頼関係を基礎として相乗効果的なコミュニケーションによって第3案をお互いに探ってシナジーを発揮することによって、お互いにハッピーになろうという内容でした。
〔参考〕スティーブン・コヴィー[2013]『7つの習慣』キングベアー社

分野: コーポレートガバナンス |スピーカー: 岩崎勇

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