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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 学び方を学ぼう⑥本の読み方2 (リーダーシップ領域/田久保 善彦)

学び方を学ぼう⑥本の読み方2

田久保 善彦 リーダーシップ領域

15/07/31


引き続き、拙書『27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力』(東洋経済新報社、2015)の内容について話をさせていただきます。この本では、ビジネス勉強力に関する57個ほどのスキルを紹介しています。今回も前回と同様、本より必要な情報を効率的に得るためのコツについて、話を進めます。

特にビジネス書を読む際には、そのすべてを読む必要は必ずしもなく、今の自分に大切な個所だけに目を通して有益な情報を得ることが大切であるという旨を、前回に話しました。拙書を読む際にも同様で、57個のスキルすべてを熟読しなくともよいでしょう。「この発想は自分にはなかったな」と思った部分をまずはピックアップし、それらだけをしっかりと頭にたたき込めば十分です。私たち書き手としても、57個のスキルすべてを実用していただくことは念頭にありません。それらのうち三つでも五つでもいいので、実際に活用していただければと考えています。

本の読み方というのは、子供たちへも影響を与えます。アメリカにおいて行われた研究では、お父さんやお母さんが持っている本の数と子供が読む本の数が相関関係にあることが示されています。また、子供は親がやれと言ってもやらないが、親がしていることはするようになる、という話も、しばしば聞かれます。本を読みなさいと親がいくら子供に言っても、子供は本を読むようにはなりません。親が本を読む姿を見せ続けることで、子供は本に興味を持ち始めます。子供に本を読んでもらいたいのであれば、親がまず、本との付き合い方を学ぶ必要があります。いろいろな本を楽しそうに見たり読んだりしている姿を子供に見せることができれば、子供にも本の読み方が自然と伝わるのではないでしょうか。書いてあるものを読んで理解する、そして考えるという能力のベースには読書量がありますので、決して軽視することはできません。

こうした本の読み方に加えて、本を選ぶテクニックもまた大切です。まったく新しい分野を学ぼうとした際には、まずは全体像がわかるような、中学生や高校生の教科書レベルの本を探すとよいでしょう。実は私は書店を訪れた際には、中高生の参考書コーナーへ結構行きます。そうすると全体のマップを概観するのに適した本が、よく見つかります。そうした本でマップを頭に入れた上で、専門性が高い本を読んで行く。こうした作業をせずにいきなり難しい本に取り組むと、難しくてよくわからず、その分野そのものを嫌いになってしまうこともあります。

私は毎年年末に、仕事とは必ずしも関係しない、来年の学びのテーマを決めます。そして、そのテーマに関係する本を一か月に一冊か二冊は最低限読んで行きます。そうすると、一年間に十数冊から二十数冊の本を読むこととなります。数年前に、昭和史をテーマとして設定したことがありました。昭和史に関する本は多岐におよび、政治家の視点で書かれた本もあれば、戦争に関する本、中国の視点で書かれた本、アメリカの視点で書かれた本、韓国の視点で書かれた本も見られました。こうした状況の中で最初に読むべきは、やはり、中学校や高校の歴史の教科書です。様々な批判はありましょうが、教科書は、文部科学省が認めているかたちで教科書として使われているだけあって、読み物としての完成度が高く、必要十分な情報を含んでいます。またわかりやすく書かれているために、頭の中を整理する上でも最適です。

他、本を選ぶ際には、版数に着目するとよいでしょう。版数が多いほど、長く読み続けられている本ということになります。たまたま私のカバンの中に入っている本は、30版を重ねています。30回も刷られているということは、それだけたくさんの人々から評価され、売られているということを示しています。

今日の話をまとめます。
本を読む際には、テーマを決めて、全体像をつかみやすい教科書などの本を最初に読むとよいでしょう。また、版数が大きいものを選ぶことで、自分の手元に良い本が来る効率を高めることができます。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 田久保 善彦

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