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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 学び方を学ぼう⑤本の読み方1 (リーダーシップ領域/田久保 善彦)

学び方を学ぼう⑤本の読み方1

田久保 善彦 リーダーシップ領域

15/07/30


引き続き、拙書『27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力』(東洋経済新報社、2015)の内容について話をさせていただきます。

前回は、様々な媒体より多くの情報をインプットすることの重要性を確認しました。昔からある本という媒体の価値は、インターネットが発展した現在においても、まったく変わっていないものと個人的には強く思っています。本から情報を得る上では、以下で述べる三つの要素が大切です。一つ目が、量を読むということです。しかし、たくさん読めば読むほど、自分には向かない本やよくない本と出会います。したがって、自分にとっての良書の比率を高めることが、二つ目に大事なポイントとなります。そして、いくら本を読んだとしても自分の中に残らなければ意味がありませんので、一冊の本から自分にとって有効な情報をどうすれば吸収できるかという点が、三つ目のポイントです。

まず、一つ目のポイントについて考えてみましょう。
私の場合、一年間にだいたい200冊から250冊の本を「見ます」。その中には、熟読する本がある一方で、目次だけを「見る」本も含まれます。また、一頁目の一文字目から最終頁の最後の文字まできっちりと精読することもあれば、興味がある章だけを読んで行くこともあります。このように、必ずしも一冊一冊をきっちりと読むだけでなく、自分にとって有益なもののみを割り切って読むことも必要であると、私は考えています。もちろん、美しい日本語で書かれた古典をしっかりと読むという方法もあるでしょうが、ビジネスとの関連で言えば、そういうことは必須ではありません。ビジネス書を読む際には、あらかじめ目的を設定するものです。この本からどのような情報を取りたいのか、この本を何のために購入したのか。そうした諸点をクリアにすれば、読むべき部分を限定しても構わないと思います。

たとえば、プレゼンテーションに悩んで本屋に赴いたとしましょう。そこでは、10点を超えるプレゼンテーションに関する本が置かれていることでしょう。既に自分は、プレゼンテーション用資料を作る技術を持っており、相手にわかりやすく伝える方法を知りたいと考えています。そのような明確な問題意識を持って本を購入した場合には、資料の作り方に関する頁を読む必要はありません。自分に必要な、相手にわかりやすく伝える話の展開の方法の箇所だけに、目を通していけばいいのです。そこで「買っちゃったからもったいない」と思って本の内容すべてを読む人がままいますが、そうした読書にかける時間の方がよっぽどもったいないです。極論すれば、人生にとってもっとも重要なものは時間です。当該の本にかけるべき時間やエネルギーを意識して、メリハリをつけて読むことが、読書量の増加につながります。このシリーズの最初の方で、仕事における目標設定の重要性について話しました。一冊一冊の本についても同様に、小さな目標を設定することが有効です。

最近では、インターネットで本を購入する人がたくさんいます。本が手元に届いた際に、「あれ、こんな本だっけ」と思った経験をした人も少なくはないでしょう。中身が想像以上に難しかったり、日本語が受け付けなかったりといったことが、タイトル買いの際には生じうるのです。その時に、「買ったからもったいないな、でも嫌だな」と思いながら本を読みだすと、頭には入らないし時間も食います。そういう時には思い切って読むのはやめて、どこかに置いておくとよいでしょう。いずれその本が、自分のことを呼んでくれる時があります。私自身、読むのをやめて本棚に入れておいた本を数年後に読むこととなり、その時にはじめて役に立ったという経験を何度もしています。したがいまして本を読む際には、早めに見切りを付けることが実は大事なのです。

今日の話をまとめます。
本から情報をインプットする際には、一冊一冊の本にどのような期待値を置くか、どのような目標を設定するかといった点が、重要です。必ずしも本のすべてを読むのではなく、目次だけだったり一章だけだったり半分だけだったりと適宜調整することで、読書の効率が上がります。特にビジネス書を読む際には、これが一つのコツなのです。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 田久保 善彦

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