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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 学び方を学ぼう③ (リーダーシップ領域/田久保 善彦)

学び方を学ぼう③

田久保 善彦 リーダーシップ領域

15/07/13


前回に引き続き、拙書『27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力』(東洋経済新報社、2015)の内容について話をさせていただきます。

前回は、ビジネスパーソンが学び始める時に陥りがちな罠について説明しました。一つ目の罠は、明確な目標を設定せずに学び始めたがために、学びを継続することができない、というものでした。また、学び始めたはいいが、忙しいという言葉をキーワードに学びと向き合えないことが、二つ目の罠でした。一方で、読書や情報収集を通してインプットを熱心に行う一方で、自分の意見を持つことができず、インプットした情報に新しい付加価値をつけることができない状態が、学びの初期に陥りがちな三つ目の罠です。

今回は四つ目の罠として、インプットした情報を自分の頭の中で整理した後にアウトプットせずに、入れっぱなしにしてしまうことについて説明します。アウトプットするとは、学んだことを自分の頭や体の中から外へ出すということです。たとえばセミナーに行き、そこで学んだことを咀嚼したならば、それを友達に対して話してみる。そうすると、相手から「それってどういうこと?」などと訊ねられるでしょう。そうした会話を通して、実は自分でもよくわかっていなかったことを発見できるので、そこからさらに学びが深まります。一対一でアウトプットすることに慣れたら、複数の人に喋ってみるとよいでしょう。自分の会社のメンバー数人に対して、昼食を食べながらセミナーの内容を話してみる。すると別の角度からの質問が飛んできて、答えに窮してしまうかもしれません。そこがまた、能力開発のチャンスです。

学ぶ、あるいは自分の能力を高める際には、「困る」がひとつのキーワードとなります。困るからこそ、「あ、やばい」と思って脳が動き出すのです。困っていない時とは、自分に負荷がかかっていない時です。負荷がかかっていないと、それは非常に快適な空間となります。数年も十年も働き続けると、ほとんど何も考えずに対処できる仕事が増えてくるかと思います。そうした仕事では、能力を開発する余地がが限られてしまいます。いろいろなことに困る新人時代こそが、能力開発にもっとも適した時期となります。したがって、困る状況に自分をどれだけ晒すことができるかということが、学びや能力開発において重要なポイントとなります。そのためには、自分を困らせてくれる人の前でアウトプットすることが、最も有効です。たとえば上司に対していろいろな議論を持って行ったり、勉強会に参加して自分の意思を表明したりする。そうすると、さんざん突っ込まれて「困る」こととなり、学びがますます深まります。

こうした活動を通して、他者からのフィードバックをもらうこともまた重要です。学びが下手な人は、フィードバックを拒絶したり耳を傾けなかったりします。そもそもそういう人は、アウトプットをあまりしないためにフィードバックを受ける機会を有さないというバッドサイクルに入っています。最近であれば、ブログやFacebookに自分の意見を書いてみるのもいいでしょう。たまには炎上することもあるでしょうが、炎上とは、見方を変えればまさにフィードバックに他なりません。「こういうことにはこういうふうに反応する人がいるんだ」ということがわかれば、それはそれで自分にとって大きな学びとなります。

一番駄目なことは、情報をインプットしただけでアウトプットせず、フィードバックももらわない、というものです。すべてが自分の中に閉じてしまいますので、学びが単なる自己満足に終わります。日本文学に親しんで自分の感性を豊かにしたいといった閉じた学びも当然ありますが、ビジネスで成果を出すためには、インプットしたものをアウトプットしてフィードバックをもらうというサイクルが肝要です。

今日の話をまとめます。
ビジネスのための学びにおいては、インプットしたものを世の中へ発信するアウトプットが非常に大切です。そしてアウトプットに対して他人から得られるフィードバックが、自分の学びのチャンスを作ってくれます。こうしたことを意識して、様々な学びに向かっていただきたいと思います。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 田久保 善彦

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