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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 京セラの経営哲学から見た7つの習慣: 第5の習慣「理解してから理解される」② (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

京セラの経営哲学から見た7つの習慣: 第5の習慣「理解してから理解される」②

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

15/06/02

テーマ: 京セラの経営哲学から見た7つの習慣: 第5の習慣「理解してから理解される」②
1 京セラの経営哲学から見た7つの習慣:概説1 2 概説2  3 概説3 4 概説4  5 第1の習慣「主体性を発揮する①」6 第1の習慣② 7 第2の習慣「目的を持って始める①」 8 第2の習慣② 9 第3の習慣「重要事項を優先する①」10 第3の習慣② 11 第4の習慣「Win-Winを考える」① 12 第4の習慣② 13 第4の習慣③ 14 第4の習慣④ 15 第5の習慣「理解してから理解される」① 16第5の習慣②

(1) はじめに
今日は、「京セラの経営哲学から見た7つの習慣」の第5の習慣、「理解してから理解される」のお話しの2回目です。

(2) 前回の復習
「自分のことを理解してほしい」と思うのであれば、まず自分が、相手を理解することから始める必要があり、こうした係り方が人間関係における効果的なコミュニケーションの鍵であるということを前回お話しました。
また、前回「自叙伝的な聞き方」についても最後に少し紹介しましたが、ここで改めて説明したいと思います。すなわち、「自叙伝」とは、「過去の自分の経験に基づく」ということを意味します。そのため「自叙伝的な聞き方」とは、自分の経験に基づき、相手の話を評価しながら聞くとか、探りながら聞くとか、アドバイスをしながら聞く、という聞き方のことです。つまり、人の話を聞いている際には、自分の経験値でしかそれを計ることが出来ないため、自分の経験の中で、それがいいのかどうかを判断してしまうということです。どちらかというと視点が自分の側にあり、相手に積極的に感情移入して聞こうというよりは、少し冷めて客観的に聞いていると言えます。
その次の段階として、完全に相手の中に入っていく、「感情移入」とか「積極的な傾聴」という積極的に聞く段階があります。

(3) 感情移入傾聴法への4段階
感情移入傾聴法への4つの段階

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この積極的に聞く段階にも、複数の段階があります。まず第1は、「話の中身を繰り返す」というオウム返しの段階です。相槌(あいづち)を打つなど一番基礎となる聞き方で、感情移入するときの話が上手くいく一番の入口と言えます。第2に、「話の中身を自分の言葉に置き換える」という段階があります。左脳を使って論理思考を使用して、コミュニケーションを図ります。さらに第3に、お互いの感情が触れ合って共鳴するような「感情を反映する」段階があり、そして、第4の最も高い感情移入の段階として、「自分の言葉を使いながら同時に感情を反映させる」という段階があります。左脳と右脳の両方を使い、相手が何を考えているのかを理解していく段階になります。ここで注意してほしいのは、この感情移入傾聴法は、決して相手に同情しているわけではありません。すなわち、相手がどういう考え方を持っているのか、相手の立場で見ることが、相手を理解するということです。その上で、今度は自分の意見も聞いてもらわないといけません。この双方が成立して初めて成熟した人間関係となます。

(4) エトス、パトス、ロゴスとプレゼンテーション
そこでよくアメリカでは、密接なコミュニケーションの手段としてプレゼンテーションを行うわけですが、これは「エトス」と「パトス」と「ロゴス」というギリシャ語を使って説明できます。
エトス、パトス、ロゴスとプレゼンテーションの関係

④.jpg

すなわち、ここで、「エトス」とは、倫理(ethics)や道徳のことです。また、「パトス」は、情熱(passion)や感情を意味します。そして、「ロゴス」は、英語では理論(logic)です。自分と相手のコミュニケーションを上手く行う場合に、プレゼンテーションを行いますが、この場合、この順序が重要です。まず第1の「エトス」は、「エトス」とか「エートス」といい、辞書的に説明すれば、「人間の持続的な性格」を意味します。つまり、ある集団に行渡っている道徳的な習慣とか雰囲気を表します。すなわち、様々な人間関係を持つにあたり、第1段階として、各人の信頼性の基になる倫理や道徳としての「エトス」が必要となり、第2段階として、感情(「パトス」)すなわち相手を感情的に理解するということが必要で、感情移入で相手の気持ちを理解しながら、上手くコミュニケーションを取っていくことが重要になり、第3段階として、思いやりを持って相手の話を聞くと同時に、最後に勇気を持って自分の言いたいことを言うというところに、「ロゴス」logicを使い、相手を理解してから、こちらも理解してもらうことが必要になります。
これは、前回の「Win-Win関係を支える五つの柱」のところでお話しした、「人格」としての「誠実性」(エトス)→「成熟」(思いやりと勇気)(パトスとロゴス)→「豊かな心」の順番と内容とに一致します。

(5) まとめ
Win-Winの関係を更に発展してシナジー効果を得るためには、感情移入傾聴法と効果的なプレゼンテーションの技術を活用して、右脳左脳と自分の言葉を使いながら、同時に感情を反映させて相手の言うことを聞くと同時に、自分の言いたいこともしっかりと言うということが必要ですよ、ということです。

〔参考〕スティーブン・コヴィー[2013]「7つの習慣」キングベアー社

分野: コーポレートガバナンス |スピーカー: 岩崎勇

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