QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

ブログ&ポッドキャスト詳細

QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > キーワードで理解するイノベーション・マネジメント(1) (技術経営、科学技術政策/永田晃也)

キーワードで理解するイノベーション・マネジメント(1)

永田晃也 技術経営、科学技術政策

15/06/03

今回のまとめ:「イノベーション」とは、新たな価値の創出をもたらす革新を言います。


 今回から、イノベーション・マネジメントを理解するためのキーワードを毎回1つ取り上げて、基本的な解説を行ってみたいと思います。第1回は「イノベーション」です。

 「イノベーション」とは、一般的に定義すれば「新たな価値の創出をもたらす革新」のことを言います。
 日本では、1956年度の『経済白書』以来、イノベーションを「技術革新」とする理解が普及しました。しかし、この語は本来、より一般的な革新を意味しています。

 イノベーションを資本主義の発展の原動力として重視した経済学者、J.A.シュムペーターは、次のように5つの類型を上げています。
  新製品の生産(プロダクト・イノベーション)
  新工程の導入(プロセス・イノベーション)
  新市場の開拓
  原材料等の新たな供給源の獲得
  新しい産業組織の実現
 これらの類型は、単なる事例ではなく、原材料の調達から生産、販売に至るサプライチェーンの全体像を念頭において上げられたものと理解できます。
 この5つの類型のうち、プロダクト・イノベーションとプロセス・イノベーションをテクノロジカル・イノベーション、すなわち技術革新と呼ぶことがあります。

 このようにイノベーションとは、広く革新を意味しているのですが、この放送では、主に技術的なイノベーションを取り上げることになると思いますので、この点ご了解ください。

 このようなイノベーションの例として、皆さんは何を思い浮かべられるでしょうか。自動車、半導体、コンピューター、ペニシリン、ナイロンなど技術史上の画期的なイノベーションでしょうか。あるいはインターネット、携帯電話などの比較的新しい事例でしょうか。これらは、いずれもイノベーションと呼んで差し支えないものだと思います。
 ただ、このような私たちの生活や働き方に大きな変化をもたらした事例のみがイノベーションと呼ばれるわけではないという点に注意してください。例えば、社会的なインパクトは大きくなくとも、企業が自社にとって新しい製品を市場に導入したという場合も、定義的にはイノベーションの範疇に含まれるのです。

 日本の民間企業におけるイノベーションの実態は、文部科学省科学技術・学術政策研究所の「全国イノベーション調査」によって把握されています。2014年3月に公表された第3回調査結果によれば、2009年度から2011年度の間にプロダクト・イノベーションを実現した企業は15.8%、プロセス・イノベーションを実現した企業は15.6%となっています。


分野: イノベーションマネジメント |スピーカー: 永田晃也

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ