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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 京セラの経営哲学から見た7つの習慣:(4)第4の習慣: Win-Winを考える③ (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

京セラの経営哲学から見た7つの習慣:(4)第4の習慣: Win-Winを考える③

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

15/05/27


1 京セラの経営哲学から見た7つの習慣:概説1 2 概説2  3 概説3 4 概説4  5 第1の習慣「主体性を発揮する①」 6 第1の習慣② 7 第2の習慣「目的を持って始める①」 8 第2の習慣② 9 第3の習慣「重要事項を優先する①」10 第3の習慣② 11 第4の習慣「Win-Winを考える」① 12 第4の習慣② 13第4の習慣③

(1) はじめに
今日は、「京セラの経営哲学から見た7つの習慣」の第4の習慣「Win-Winを考える」の3回目です。

(2) 概要
前回から「Win-Winを考える」ということをお話ししていますけれども、これはどこに位置付けられるかというと、状況としては、(①「依存の状態」から②「自立の状態」、そして)③「相互依存の状態」です。「自立」というのは、自分だけで出来る個人的な状況を指しますが、「相互依存」というのは、相手がいる社会的な状態です。そのため、相手との関係で、公的、社会的に成功する為には、どうしたらいいかということで、「Win-Winを考える」ということがテーマになります。
成熟した人格が、効果的な人間関係をうまく築くことができ、相互依存が成立すると言うことを、前回少しお話をしましたけれども、良好な人間関係を築くためには、「信頼残高」を貯蓄することが重要であり、あの人は信頼できる人だと思ってもらえるような行動を心がける必要があるということでした。

(3) 人間関係におけるリーダーシップの原則
今回はその続きで、人間関係におけるリーダーシップの原則ということについてお話します。このリーダーシップというのは、マネジメントとの対比でよく語られますが、リーダーシップとは「方向付け」です。こういう方向に行ってくださいという指針です。2人以上の人間が集まって、1+1が2ではなく、3とか100というように、相乗効果が発揮出来るような方向に進むような方向付けをする、つまり公的なリーダーシップを発揮するということです。そして、その一番の基本が、「Win-Win関係の考え方」です。

(4) 人間関係
人間関係というと多様な関係がありますが、表のように、基本的に五つの関係に分けられます。
 まず、Win-Win関係です。そして、Win-Win関係があるということは、その反対のどちらも敗北するLose-Loseの関係があるということです。その他に、どちらかが勝つようなWin-Lose関係やLose-Win関係があります。そして、全く関係を持たないno(ノー) deal(ディール)関係があります。

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(5)  Win-Win関係
この五つの関係のうち、どれが一番いいのか、どれが一番悪いのか考えてみると、Win-Win関係が一番好ましいことが分かります。すなわち、どちらか一方が勝つ関係ではなく、常にお互いの利益を考える「Win-Win」の関係です。これは、「競争の考え方」ではなく、「協調・協力の考え方」です。ビジネスでは一般的に、競争の考え方が多く、西洋的な「二分法」ないし「二元論」的な「勝つか負けるか」、「喰うか喰われるか」という考え方をしますが、そうではなくて、このWin-Win関係が一番良いということです。
これを少し難しい言い方をすると、「弁証法的な考え方」をするということです。ある人が何かある意見を出した場合、それを「正」とすると、その反対意見である「反」が出来ます。それを合わせ、より高い所で止揚(しよう)「合」する、という「正反合」の考え方です。これを「弁証法的な考え方」と言います。Aという意見と、Bという反対意見がある場合、AとBを検討しながら、さらに高いCという新しい考え(答え)を生み出すという考え方です。これがシナジー効果を発揮するということに結び付いていきます。

(6)  Win-Lose関係
次に、Win-Lose関係についてです。私が勝ち、相手が負けるということは、私にとっては嬉しいことですが、これは「独裁的なアプローチ」であり、地位や腕力、資格、所有物などを使って相手をLoseの関係に持って行くものです。これは「競争関係」を前提としています。例えば、教育やスポーツ、あるいは人生でよく言われています。競争では、勝者は1人で、残りは敗者になります。教育でも入試を考えると、勝者と敗者が生まれます。人生も同様に競争で考える人が多いのですが、実は人生は、「相互依存関係」が真実の姿なのです。どちらか一方が勝者になり、その他が敗者になるような考え方は、好ましい関係とは言えません。

(7)  Lose-Win関係
日本では、中でもLose-Win関係を取る人が多いのですが、これは良い考え方ではありません。なぜかわかりますか?それは、この考え方を持つ人は、自分に明確な希望とかビジョンが無い人が多いからです。始めから降伏を意味して、最終的に必ず負けます。負けてその後どうなるのかというと、怒りとか無気力、失望、恨みとか自尊心が低下したり、人間関係が破滅したりします。ということで、この関係は良い関係ではありません。

(8)  Lose-Lose関係
そして、Lose-Lose関係です。どちらも負けるという関係です。これは要するに、頑固で融通が利かない我の強い人同士が争うとこういう関係になります。敵愾心(てきがいしん)とか復讐(ふくしゅう)心(しん)に燃え、最悪の関係です。

(9) no(ノー) deal(ディール)関係
Lose-Win関係やLose-Lose関係になる可能性があるのであれば、no(ノー) deal(ディール)関係、すなわち関係しないというのが一番良い関係です。つまり、ノーディールもまた1つの選択肢であるということです。「無関係の関係」ってどうなんだろう、つまらないんじゃないかと思ってしまいますが、Lose-Lose関係になるぐらいだったら、無関係の関係の方がズ~と良いのです。しかし、ベストの関係は、あくまでもWin-Win関係で、お互いにシナジーを得られるような結果になるというのが一番良いということです。このように、ビジネスだけではく、人生あらゆるものにとってWin-Win関係が好ましいということです。

(10)まとめ
人間関係においては勝ち負けの関係ですが、Win-Winの関係に持って行くように、お互いに常に努力して、そうでない時は、no(ノー) deal(ディール)関係の方が良いというお話でした。

〔参考〕スティーブン・コヴィー[2013]「7つの習慣」キングベアー社

分野: コーポレートガバナンス 財務戦略 |スピーカー: 岩崎勇

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