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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 京セラの経営哲学から見た7つの習慣:(4)第4の習慣: Win-Winを考える④ (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

京セラの経営哲学から見た7つの習慣:(4)第4の習慣: Win-Winを考える④

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

15/05/28


1 京セラの経営哲学から見た7つの習慣:概説1 2 概説2  3 概説3 4 概説4  5 第1の習慣「主体性を発揮する①」6 第1の習慣② 7 第2の習慣「目的を持って始める①」 8 第2の習慣② 9 第3の習慣「重要事項を優先する①」10 第3の習慣② 11 第4の習慣「Win-Winを考える」① 12 第4の習慣② 13第4の習慣③ 14 第4の習慣④

(1) はじめに
今日は、「京セラの経営哲学から見た7つの習慣」の第4の習慣「Win-Winを考える」の最終回です。

(2) Win-Win関係を支える五つの柱
前回もお話したように、人間関係は、Win-Win関係、Lose-Lose関係、Win-Lose関係、Lose-Win関係、no(ノー) deal(ディール)関係の五つのものがあります。この中では、Win-Win関係が一番好ましく、シナジー効果があるというお話でした。
このWin-Winの関係を支える柱にはどういうのが必要かというと、五つの柱があります。すなわち、まず、その人の①「人格」です。お互い取引を行う関係の場合、その前提として人格が誠実でないといけません。そして、お互いに②「人間関係」を持ち、一定の行動・行為をするということに③「合意」をします。そして、その合意に基づいて、④「システム」(制度)を作り、さらに、そのシステム(制度)に基づいて、具体的な実行の⑤「プロセス」があるという流れになります。

(3) 人格
まず、「人格」ですが、誠実でないといけません。
㋐ 正直と誠実
では「誠実」とは何でしょうか。「正直」と「誠実」の違いがわかりますか?
「正直」というのは、やったことを素直に言葉にすることです。つまり、事実(行動)に言葉を合わせるわけです。逆に、「誠実」というのは、言葉に事実(行動)を合わせる。つまり、言ったことに事実(行動)を合わせることです。例えば、悪い(良い)ことを行っても、正直に言いなさいと言われ、「悪い(良い)ことやりました」というのは「正直」です。反対に、「こういうことをやります」と言って、その言葉に現実を合わせるのが「誠実」です。自分に対する約束や他人に対する約束をきちんと果たすということが誠実です。

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㋑ 成熟
さらに、成熟した人間関係として必要になるのが、「思いやり」と「勇気」です。相手のこと思いやり、且つ自分の言うことも聞いてほしいという「勇気」が必要です。成熟した人間関係におけるWin-Win関係ですので、相手のことを思いやると同時に、こちらのことも勇気を出して聞いてもらいます。
㋒ 豊かな心
次に、「豊かな心」が必要です。貧しい心というのは、「ゼロサム・ゲーム」、つまり一つのパイをどう分けるかという考え方です。反対に、豊かな心というのはパイが一定ではなく、それをどんどん増やすように努力します。そして、そのパイを多くしていきながら、お互い良くしようということです。A案やB案ではなく、C案という新しい案を出そうということです。自分の意見でないと絶対自分は嫌だというような貧しい心ではなく、双方にとってより良い第3案がいいという心のゆとりを持つことが大事になるわけです。

(4) 人間関係
次が、「人間関係」です。このような誠実な人が豊かな心を持って成熟した人間関係を築いていきます。

(5) 合意
また、お互いに何かの関係や取引をする場合には、「合意」が必要です。それは「実行協定」です。その内容としては、まず何を、①「望む結果」とするのか、いつまでに何をするか、②「ガイドライン」として達成に向かって従うべきルール等があればそのガイドラインを示すことです。また、金銭や技術、人的資源など、③「使用資源」がどれぐらいあるかということや、④「結果の報告」義務、そして、その報告に基づいた、⑤「結果の評価」としての報酬や罰則等が合意の内容です。

(6) システム・制度/仕組み
それに基づいて、「システム」(制度・仕組み)を作っていきます。例えば、目標利益というのを設定し、この目標利益に達したら社員全員を海外旅行へ連れて行こうということ等を決めます。これはよくある方法ですが、参加者全員が同じようなベクトルで盛り上がっていくため、みんなが協力関係を築けるようなシステム・制度を考える必要があります。
例えば、マネージャ-などの役員の報酬を従業員の業績に結び付けるなど、自分だけでなく、従業員がよく働くようなシステムに設計するように役員が考えるようなシステムとすることが必要です。そうすると役員も従業員のことをよく気に掛けるようになります。

全員が同じようなベクトルを向いて協力していくようなシステム(制度)を作っていくことを考えないといけません。すなわち、そこでは、「競争のシステム」ではなく、「協調・協力のシステム」を考える必要があります。

(7) プロセス
最後に、これらの具体的な実行の「プロセス」です。ここでは、「原則に基づいたアプローチ」による、次の四つプロセスが重要になります。すなわち、まず、①「問題を相手の立場から見る」ということです。つまり、まず自分のことを主張するのではなく、反対に、まず相手の立場から見るとどういう問題なのかということを考えてみる。そして2番目が、②「対処すべき課題と関心事を明確にする」ということです。③「どのような結果の確保」が必要なのかということを明確にし、そして、「その結果を出すためにはどういう方法が良いか」ということを、お互いに考えるのです。相手と自分も含めて目標設定をして、お互いに意見を出し合いながら、Win-Win関係でシナジーを発揮していこうということです。

(8) まとめ
Win-Win関係の支える五つの柱としては、「人格」、「人間関係」、「合意」、「システム」及び「プロセス」というものがあり、それぞれをしっかり確保・実行することが必要であるというお話でした。

〔参考〕スティーブン・コヴィー[2013]「7つの習慣」キングベアー社

分野: コーポレートガバナンス 財務戦略 |スピーカー: 岩崎勇

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