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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 「英国における異文化シリーズ(21):パブと酒類(3) (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

「英国における異文化シリーズ(21):パブと酒類(3)

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

15/05/07

「英国における異文化シリーズ」21回目の今日は、「パブと酒類(3)」についてお話します。

パブと言っても種類分けが色々あるわけですが、今日は我々消費者には大切な"お酒のクオリティ"の観点からパブについてお話したいと思います。
お酒に関して言うと、見かけはどこも同じように見えるため、普通に観光していると分からないと思いますが、大きく二種類に分けることが出来ます。一つは、日本でいう大手のビール会社(3大4大ビール会社がありますが)、そういったところの品物を中心に並べているパブと、それから聞いたことも無いような地方の地ビールを集めたパブとがあります。勿論、その中間的な存在のパブもあり、はっきりと二つに分かれているわけではありませんが、大きな傾向としてはその二種類があります。前者は、いわゆる大手系の仕入れルートで営業しているところで、小さいお店はなかなか入ってくる余地がありません。つまり、大手の系列に押さえられているため、当然大手の仕入れ系統の人たちが小さな中小のローカルブリュワリーみたいなところからの仕入れをすることはありません。そのため、大きな会社の銘柄が並んでいるお店に行くと、見たことも無いようなものがずらりと並んでいるという可能性はまずありません。
何か変わったものは無いのかなと思って地方でお店を探すようなときには、大手系ではないパブをのぞいてみると良いのではないかと思います。様々な呼ばれ方がありますが、こういったお店のことを一般的に"Free House"と呼びます。自由な家という意味ですが、ここでいう"自由な"とは、大きな資本の仕入れ系統に占拠されていません、という意味です。ただし、こういうところは非常に経営が大変で、直で各地のローカルブリュワリーとコンタクトして、少量生産のものを少量仕入れして商売しなければなりません。しかも複数のところと別々に契約して経営しなければいけないため、やる方としては大変なわけです。大手の仕入れ系統であれば、おそらく問屋さんみたいなところに任せていても何とか出来るわけです。そのため、Free Houseの経営者は大変だと思いますが、昔はみんなこうだったわけです。それが段々おかしなというと失礼に当たりますが、様子が変わってきたわけです。これは他の面でも同様のことがあります。たとえば、"Tea House"です。お茶を飲む喫茶店ですが、これもいわゆる日本でも街を歩いていると、ああこれがあるなというコーヒー屋さんがありますよね。ああいうものがイギリスにも徐々に入り始めてきていて、最近では大きな都市は無いとおかしいくらいにまで普及しています。伝統的な"Tea House"が非常に少なくなっています。特に、我々が想像するようなメイド服というものを着て「いらっしゃいませ」と言ってくれるようなお店は本当に少なくなりました。日本では、メイドさんというと少しイメージが違うところあるかもしれませんが、"Tea House"というところは、メイドさんの服で皆さんきちんともてなしてくれていました。
パブの話に戻りますが、そういった感じで、徐々に"Free House"が少なくなってきてはいますが、まだ看板を見ると"Free House"と書いてあるところも少なくありません。ですので、そういう風に書いてあるところは、安心して入っていただけるのではないかと思います。
固有名詞をあげて恐縮ですが、ケンブリッジに行くと、観光で一番有名なのが「EAGLE」です。これは本当に食べ物も飲み物も美味しくて、お店もきれいで、DNAの螺旋構造を発表したワトソン・クリックという人たちが構想をした場所として非常に有名なのですが、そこは"Free House"ではありません。いわゆるよく知っている銘柄が多いところです。勿論、おいしくて非常ににぎやかで素敵な場所です。ガイドブックにも載っているため、お客さんもたくさんいます。それに対して、街中の外れの方の住宅街にあるような所に、"Free House"は多くあります。私がよく行くのは「LIVE & LET LIVE」という店で、これは直訳すると「生きなさい、そして生かさせなさい」という意味ですが、要するに互いに干渉せずにのんびりやろうやというような意味です。
ケンブリッジに来る人はそこに連れて行くのですが、そこは大手系のものを飲もうと思っても逆にありません。ほんとに知らない銘柄ばかりで、非常に楽しいです。このお店のことはまたいつか特集しようと思っています。
今日は、パブには仕入れの形で二つの種類があるということ、大手系列の所とFree Houseと呼ばれている所があります。珍しいものが地元の珍しいものが望みの方は、Free Houseを探してみてください、というお話でした。看板にFree Houseという風に書いてある所に行くと、面白い変わった銘柄のお酒に出会えたりします。醸造所を兼ねている所では、見学のツアーがあったりするところもあり、とても楽しいと思います。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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