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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > リーダー教育 (アントレプレナーシップ ベンチャー論/堀 義人)

リーダー教育

堀 義人 アントレプレナーシップ ベンチャー論

15/04/16


今日は、リーダー教育について話します。

僕がグロービスを始めたのは、30歳の時でした。アパートの一室と貸し教室をもとに、当初は一人でやっていました。その後、2006年に経営大学院として文科省から認可を貰いました。そして10年間で定員が60名から600名に増え、10倍の成長を遂げました。

もともと僕は住友商事で働いていましたが、その時にハーバードへ留学する機会を得ました。そこでは日本とは異なる教育方法で教育がなされており、とても良い教育を受けたと実感し、自身の能力が明らかに上がりました。この良い教育を日本へ持ってきたいと考え、ハーバードを超える学校を日本でつくろうと思い至りました。そうして始まったものが、グロービスです。

ここで言う良い教育とは、ケースメソッドのことです。日本では、先生が一方的に教えることをノートに取り、試験においては記憶した知識や方程式を書いたり使ったりして与えられた設問に答え、その結果によって評価を受けます。一方でケースメソッドにおいては、先生が何かを教えることはありません。そこでは、正解はありませんし、知識や理論はあくまでも道具にすぎません。実際にあった事例(ケース)をもとにして、正解がない中での最善の解を自分の頭で考えて、多くの人と議論し、考え方を学んで行くのです。実際、社会の現場においては、誰も正解を教えてくれません。自分で考えるしかないのです。様々な意見をもとにして、自分自身で最善策を考えて、自分の言葉で説明する。こうしたかたちが、現在のリーダー教育のあるべき姿であると考えます。

こうしたケースメソッドを行っているグロービス経営大学院には、他にもいくつかの特徴があります。
一つ目が、サービス保証です。実際に受講してみて不満があれば、受講料を全額返済するということを創業期からやっております。なぜかといえば、ブランド力をもたないグロービスではサービスのクォリティが高くなければ評価を受けることはできないので、徹底的に良い教育サービスを提供して行こうと考えためです。これを前提に、カリキュラムの中身や、教材や講師の質、事務局のオペレーションを完璧なところへ持っていく努力をしてきました。そのためにグロービスは急成長を遂げることができたと、私は考えています。

二つ目が、実践的であることです。リーダー教育は、海外ではプロフェッショナルスクールという枠組みに入っており、学問を教えるアカデミックスクールとは分けられています。プロフェッショナルスクールでは、学問を教えるのではなく、人材を育成します。その際には、現場経験を持つ講師が重要な要素となります。リーダーの経験を持たない人がリーダーシップを教えることはできませんし、戦略を実行した経験を持たない人が戦略を教えることはできません。グロービスでは現場感覚を持ったリーダーを育成するために、実践的な教育ができる教授陣を集めました。

三つ目が、他の経営大学院が大学の一部であることに対して、グロービスはゼロからつくられたものであるという点です。さらにグロービスではベンチャーキャピタルという投資業務を行っていることが示唆するように、志を持ち、創造と変革をすることができる侍を育成することに重きを置きます。ゼロから1をつくるベンチャー起業家や、厳しい社会において変革を行うリーダーを輩出するカリキュラムを、グロービスでは組んでいます。

四つ目が、能力とは違う軸において、志を育成することを重視している点です。意思決定能力と最善解を求める能力だけではなく、リスクをとることがリーダーには求められます。リスクをとるとは、自分が生きている目的や今いるポジションを明確に認識して、それをもとに社会を変革して行くという強い意識を持つことです。そうした意識、志を醸成するために、武士道や陽明学についても、グロービスで学ぶことができます。

多くの日本人が、自分にはリーダーの資質がないと考えがちです。しかし、皆が皆参謀タイプであっては何も生まれてきません。強い自覚のもとに自分の能力を高め、リスクをとりつつ新しいことに挑戦する志を持った人が必ず必要です。そうしたリーダーが育成されれば、経済も社会もますます発展し、過ごしやすい世の中が生まれていくものと思います。ビジネスとは、問題を解決することです。リーダーが問題を解決して世の中をさらに良いものにしていけば、日本全体が次の段階へ到達するものと考えます。

分野: グロービス経営大学院 |スピーカー: 堀 義人

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