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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 英国における異文化20 パブと酒類2 (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

英国における異文化20 パブと酒類2

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

15/04/15

「英国における異文化」シリーズ20回目の今日は、『パブと種類(お酒の種類)』の2回目になります。

前回は、パブの簡単な歴史についてご紹介しましたが、少しおさらいしてみましょう。イギリスのパブは日本と違い、営業時間はお昼から夜の11時くらいまでになります。日本では夕方開いて明け方までやっているというところが多いと思いますが、あの形とは全く違います。以前は法律で時間が決まっていたので、全国どこでも11時から23時という営業時間でしたが、最近ではその法律が外れたため、23時よりも後までやっている所もありますが、少なくともケンブリッジの中では大抵の所は23時で終わります。中には土曜日は1時間だけ延長という所もありますが、朝までやっているところはまずありません。そのため、昼間から飲んで、そのかわり夜遅くまでぐだぐだしません。「緩いけれど乱れない」というイギリス人らしい飲み方ではないでしょうか。私はこの飲み方に非常に好感を持っていますし、日本もこういう方式だと嬉しいなと思います。日本人は昼間禁欲的に汗をかき、夜は夜でさあやるぞと朝までとことん飲むというスタイルがよく見られますが、イギリスはそういう波があまり見られません。昼間でも夜でも同じように静かに渋く飲んでいてかっこいいですね。

「パブ」についてですが、通常は飲み物だけで食べ物を注文する必要がないというのが有難いところですね。ここは基本的に大人の世界ではあるのですが、お子さんを連れて行ってもいいこともあります。特にランチを食べるようなときに一言マスターの人に入ってもいいかと断ってから自分の子どもを連れて行くということもありました。これは夜ではなかなか難しいですね。ただし近隣に全く供食施設がなく、そこで食べないと本当に餓え死にするというような場所に建っているパブでは、夜でもOKな所もあります。私が家族で旅行した際に利用したパブでは、「何時何分までに入ってくれれば子ども連れでもOK」と表示がしてあったことがありました。インヴァネス というネス湖に近い所に、郊外に「スノーグース」という"雪のガチョウ"という名前のお店がありますが、とても美味しくてほっぺのスペアを30個くらい持って行かないといけないほどでした。

前回も触れましたが、日本でいう「パブ」のような盛り場的な雰囲気のものとの違い、イギリス式の「パブ」は、タップと言い、キューッとバーを傾けると泡付きのビールが出てくるようなスタイルが標準です。ビールを飲む時、瓶入りを飲むというのはよっぽど銘柄が好きかなにか理由があるときで、背後に冷蔵庫があるところが多いわけなのですが、通常タップから飲むわけです。しかも冷やさないで飲むのが通常なので、別にタップに入っていようが冷蔵庫に入っていようがこだわらないというところもあります。どうしても冷たいものが飲みたいときは、タップの所に"cold"、冷たいって書いてあります。最近は氷点近くにする、エクストラコールドとなんていうのも流行っていますが、伝統的なエールを飲むときは普通冷やしません。味わい系のビールで 、キレがあってプハーという感じではないということですね。日本の暑い夏で湿度が高くて冷たいキンキンのビールを飲みたいという感じとは違います。

これからロンドンに行かれる方も多いと思いますので、一つだけご紹介したいことがあります。ロンドンテンプル教会近くに、Ye Olde Cheshire Cheeseという、昔の英語ですから現代風にいうと、The Old Cheshire Cheese、古いチェシャーチーズという名前のパブですが、ここがお勧めです。石炭をそのまま焚いた暖炉、いわゆるまっ黒なウッディな内装、そして300年前もこの形で営業していただろうなという店の雰囲気。よかったら訪れてみてください。ここは確か1600何年に再建したと書いてあり、スケールが違います。思わず長居をしてしましたくなります。

パブは大人の庶民の健全な生活のための場所であるということをお分かりいただければと思います。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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