QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

ブログ&ポッドキャスト詳細

QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 「書籍」から学ぶ② (本の読み方) (戦略思考/荒木博行)

「書籍」から学ぶ② (本の読み方)

荒木博行 戦略思考

15/03/24


前回に引き続き、今回も本の学び方について話します。特に、本からの学びを定着させる方法を見て行きましょう。

一つ目が、一言でも一節でもいいので、本の内容を記憶に残す意識を持つことです。大抵の場合読んだ本の内容は、一か月と言わず一週間もすれば、記憶から抜けて行きます。この傾向は、読んだ本の難易度が高いものであればあるほど顕著で、読んだという充実感のみが残るばかりとなります。したがって、ブログなどをやっている方は、それらに書き残すとよいでしょう。私自身は、読書ノートをつけていて、いつも持ち歩くようにしています。300頁の本であれば、一節や一言程度は、必ずや心に残ります。そこをしっかりと、記録に残しておく。残しておけば、後になって必要なタイミングで引用できたり、リマインドできたりします。手書きで記録を残すことは、パソコンで打ち込むよりも手間も時間もかかるものですが、手で書くことで言葉を脳みそに刻みこむことができると私は考えています。そうすれば、歩留まりの量が随分と違ってきます。手で記録に残すだけではなく、誰かと話すといったことも有効です。いずれにせよ、そのようにしっかりとアウトプットすることで定着率は高まるでしょう。

二つ目が、同じ領域の複数の本をまとめて読むことです。一つのテーマを決めたならば、そのテーマに関連する本を十冊くらいまとめてある期間内に読んでしまいます。こうすることで、歩留まりが非常に上がります。一つのテーマであっても、そこには様々な見方が存在します。賛成の人もいれば反対の人もいる。経営者の視点からの見方もあれば、末端の社員、さらには外国人の見方もある。自分にとってそのテーマを学ぶに旬な時期にできるだけ同じ領域の違う立場で書かれた本を読むことで、多くの気付きを得ることができます。こうした読み方のことを、シントピカルリーディングと言います。これは、前回に話した、読書量を増やすことにも繋がってきます。自分の中である程度のフレームが出来上がれば、次の本を読む速度が上がるのです。

三つ目が、本に向き合う姿勢をコントロールすることです。本を読み終わった後に様々に思考するかと思いますが、その際には意識をしないと、勝手な方向に思考が流れて行ってしまいます。ここで重要なことは、本を読み終わった際に自分に対して「問い」をコントロールする、ということです。たとえば、本の著者からフィードバックを依頼されたり、あるいは、セミナーに出た後で部下から「あのセミナーどうでした?」と言われたりした際に、どのように報告するでしょうか。意識的に自分自身に対してこうした問いを立て、本を読むたびに問いの方向を意識することで、一冊一冊が自分の血肉になるのです。

今回の話をまとめます。
今回は前回に引き続き、本からの学び方について話しました。本からの学びを定着するために、三本の内容を一言や一節でもしっかりと記録に残していくこと、同じ領域の複数の本をまとめて読むこと、読んだ後の問いかけを自分でコントロールしていくこと、という3点を意識することが大事になるでしょう。

分野: グロービス経営大学院 リーダーシップ |スピーカー: 荒木博行

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ