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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 英国における異文化(19): パブと酒類(1) (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

英国における異文化(19): パブと酒類(1)

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

15/02/06


「英国における異文化」シリーズ19回目の今日は、「パブと酒類」というお話になります。

皆さんは"パブ"と聞いて何を思い浮かべますか。日本でも所謂バーであるとか、クラブであるとかスナックであるとか、様々なカテゴリーがありますが、日本でパブといった時にどういうものを指すのでしょうか。

最近でこそ増えてきましたけれど、日本では今まであまり馴染みが無かったように感じます。"パブ"にふらっと立ち寄って軽く飲んでまたぱっと出るというような手軽な印象を持っている人もいれば、"パブに行こうか"と言うと怪訝な表情をする学生もいるため、また違った印象を持っている人も多いかもしれません。

イギリスでは、大都市部はもちろん、人が集まる社交場のような形で集落ごとに必ず1軒はあるというような、もう少し健全なイメージがあります。いつごろからパブが始まったかという歴史を紐といていくと大変なことになる程昔からあるものなのです。昔は恐らくその集落の宿屋みたいなものと兼用の酒場だったという風に思われます。そのため、長年やっているお店が多く、気軽に入って1杯飲んでという形で、飲むだけでいいというのが通常です。日本でいう居酒屋さんとは、そこが大きく違うわけなのです。

文化的なことを言うと、昔からやっているパブというのは、入り口が2つありました。これは所謂貴族階級の方々とそれ以下の方々ということで、中に入ってもコーナーが別々になっていました。
今はそうした区別はされていませんが、当時の作りのままで残っているパブでは今でもドアが2つあり、名残があるなとひと目で見てわかるような伝統のあるパブもあります。
もちろん新しい作りのものも沢山あり、チェーン店などパブと一口に言っても様々な経営形態、内実のものがあります。例えば、じっくりと酒を味わうというような雰囲気のところもあれば、家族が楽しめるようなところもありますし、中には若者が集まってきやすいように、ダーツであるとか、あるいはテレビゲームのようなものを併設しているような賑やかな所もあります。
そういったものをまたシリーズで少しずつ追いかけていきたいと思っています。

「パブ」をよく知る人は、パブの作りには中と外があると言い、パブには外の庭を持っている所が多くみられます。一部ロンドンの都市部などではあまり見られないかもしれませんが、田舎にいくと大抵中の席と外の席があります。イギリスの気候についてお話した時にご紹介しましたが、イギリスは大雨がぱーっと降って、今日は一日中雨だというようなことが少ないため、比較的外で飲食をすることも多いわけです。蚊も飛んでこないし、日射病になることもまずないので、外は気持ち良いわけなのです。
そしたその庭の事を英語で"ビアガーデン"と呼びます。自然豊かといいますか、フラワーポッドに花を活けて吊してあったり置いてあったり、スイスのシャレーのような感じのものが多く、これも居心地の良さの1つの理由になっています。中には、カウンターで飲ませる部分とテーブルがありまして、日本だと座席についたところへウェイターさん、ウエイトレスさんの方が来て注文をとっていくのが普通ですが、イギリスのパブではまずカウンターへ行き、自分の飲みたいものを注文して、お金を払って受け取り、空いている席に行くというパターンになっています。中には例外的なシステムを持っているお店もなくはないのですが、概ねこのスタイルです。
食べ物などの場合は、お店によって大分注文のスタイルが違うので、その場で聞いてみるのが一番良いのですが、これもなかなかユニークで、そこで注文して後で持ってくる店があったり、自分で取りに行く店があったり、様々な形態の所があります。また、チップをいつどれだけ払ったらいいかというのもなかなか悩ましいところです。

壺やお皿が置いてあって、ちょろちょろとそこに入れるのが本当は良いのでしょうけど、地元の人を見ていても、行く度に払っている感じではありません。本当に気持ちということで、その辺が必ずチップが必要な国との違いだと思います。この後どんどんシリーズでこの話を続けていこうと思っています。

経営形態も様々なので、そういう話もしていきたいと思いますし、少し商売ということと絡めて話もしたいと思っています。
「パブ」というのはイギリスならではの庶民向けの酒場であり、各集落にもあるような昔からある健全な酒場であるということ。そして我々から見るとなかなか見られない色々な独自のシステムもっているものであるというお話をしました。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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