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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 京セラの経営哲学から見た7つの習慣:2)第2の習慣:目的を持って始める① (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

京セラの経営哲学から見た7つの習慣:2)第2の習慣:目的を持って始める①

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

15/01/19

1 京セラの経営哲学から見た7つの習慣:概説1 2 概説2  3 概説3 4 概説4  5 第1の習慣「主体性を発揮する①」 6 第1の習慣「主体性を発揮する②」 7 第2の習慣「目的を持って始める①」

(1) はじめに
「京セラ哲学からみた7つの習慣」というテーマで、シリーズでお話ししておりますが、今日は、第2の習慣「目的を持って始める」のお話です。なお、「7つの習慣」は次のようなものです。

7つの習慣.pdf

(2) 目的を持って始める

「目的をもって始める」ということは、前回の第1の習慣「主体性を発揮する」と同様に、「私的成功」を収めるための原則の1つです。前回の最後に「生活の主導権を取り戻す」ということが非常に重要であるというお話しました。その際に一番重要なのが「約束を守る力」です。これが主体性を発揮する上で最も重要な基盤となります。すなわち、自分自身への約束、他人に対する約束、この両方を含め、約束というのは、「目的」であり、「目標」であり、「夢」であります。その夢や目標をしっかり立てて、それを守っていくということは、例えば、入学試験など目標を定めて、それに向かって努力し、合格すれば、この夢は成功したといえるのと同様に、第1の主体性を発揮するということが、第2の目的を持って始めるというところに繋がってきます。

(3) 方向性と価値観

まず「目的を持って始める」ということですが、成功や幸福を目指す場合に、何が一番重要かというと、「正しい価値観を持ち、その価値観に基づいた正しい目標を設定する」ということです。京セラの成功の方程式でも一番重要なのは、第1の「考え方」になります。したがって、どういう目的を持って人生やビジネスを進めていくのか、これが一番重要なのです。要するに社会のためになることを目標を掲げれば社会全体が良くなり、自分の為だけにという目標を持っていると社会や環境に悪い影響を与える可能性があるということです。つまり、その方向性や価値観を、出来る限り、世のため人のため、あるいは地球等のために(自利利他)というものに合致させることが大切です。

(4) 「創造の原則」(全てのものは2度作られる)

この場合「全てのものは2度作られる」という「創造の原則」が重要です。この原則の例として、家を作る場合を考えてみて下さい。家を作る際、まず頭の中でどういう家が良いかな、日本風が良いか、西洋風が良いか、木で作るか石で作るかなど、第一段階としては頭の中で知的創造をするわけです。まず第1の(抽象的な)「知的創造」の段階があって、次にそれを具体的に設計図を書いて大工さんに作ってもらうという第2の(具体的な)「物的創造」がなされるということです。

創造の原則.pdf

これは他にも、温かい家庭を作りたいなどまず頭の中で理想とするイメージを思い浮かべ、それを元に具体的な行動に移していきます。このように、抽象的ではありますが、明るい家庭を作るとか、いい会社にしていくなど、実際に行動する前に最初にどういう理想や夢を思い浮かべるかという第1の知的創造ということが重要になります。

(5) 主体性の発揮と知的創造(自律と他律)

ここが前回ご紹介した「主体性を発揮する」という、自分が人生でこういうことをやりたいという主体性に繋がり、こうしたことを考えていくと人生が楽しくなります。この場合に知的創造が、他人から来る場合と自分から来る場合があります。要するに上司から命令されたとか、環境によってというような他律的なものではなく、自主的、自律的に目標を設定し、行動することが非常に重要であるということです。すなわち、第1の習慣として「主体性を発揮する」ということは、「自分は自分の人生の創造者になりうる」ということを教えています。自分の人生を自主的に切り拓いていく。これを知的に具体化するために、第2の習慣として「知的創造」としての「目的を持って始める」があります。その際自分でリーダーシップを発揮して色々な事を考え、そのために、第3の習慣として、それを上手くマネジメント(「重要事項の優先」)をしていくということが重要になります。

(6) リーダーシップとマネジメント

リーダーシップとマネジメントとは、同じように感じられるかもしれませんが、両者は本質的に違います。何が一番違うかというと、「リーダーシップ」とは、前述の「第1の知的創造」に当たり、これからどういうことをしようと、正しい方向付け(目標設定)をするためにものです。要するに、人生ですとこういう方向で人生を歩もうとか、会社だとこれだけの売上を上げようとか、まず何か正しい方向性を設定するのがリーダーシップであり、リーダーの役割なのです。他方、「マネジメント」は、前述の「第2の物的創造」に当たり、物事を正しく行うこと、すなわち設定された方向に出来るだけ近づけ、良い成果を挙げるというのがマネジメントになります。このように、まず第1の知的創造として正しい方向付けを行うリーダーシップがあり、次に第2の物的創造として物事を正しく行うマネジメントが来るということになります。常に自分の人生に対して主体的に「自己リーダーシップ」をとりながら人生を設計していくということが非常に重要だということです。

リーダーシップとマネジメント.pdf


(7) 京セラ哲学との関連

最後に京セラの哲学との類似性についてですが、ここで説明したリーダーシップに相当するものとして、京セラの成功の方程式では、前述のように、第1の「考え方」が一番重要とされています。また、京セラでも、「目的をもって始める」ということを、「夢を描く」とか「目標を持つ」、「目標を周知徹底する」というような言葉で表現しております。

(8) まとめ

今日のまとめとして、人生を成功に導くためには、明確な「目的をもって始める」ということが、西洋東洋問わないで重要であるということをお話しました。
〔参考〕スティーブン・コヴィー[2013]「7つの習慣」キングベアー社

分野: コーポレートガバナンス |スピーカー: 岩崎勇

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