QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

ブログ&ポッドキャスト詳細

QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 京セラの経営哲学から見た7つの習慣:2)第2の習慣:目的を持って始める② (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

京セラの経営哲学から見た7つの習慣:2)第2の習慣:目的を持って始める②

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

15/01/20

1 京セラの経営哲学から見た7つの習慣:概説1 2 概説2  3 概説3 4 概説4  5 第1の習慣「主体性を発揮する①」 6 第1の習慣「主体性を発揮する②」 7 第2の習慣「目的を持って始める①」 8 第2の習慣「目的を持って始める②」

(1) はじめに
「京セラ哲学からみた7つの習慣」というテーマで、シリーズでお話ししておりますが、今日は、第2の習慣「目的を持って始める」という話の続きです。

(2) 計画的な欧米人
「目的をもって始める」ということで、人生やビジネスを成功させるためには、明確な目的をもって始めるということが非常に重要であるということです。日本人と西洋人を比べると、西洋人の方が合目的的に、本当に実利的に動くという癖や習慣があります。他方、日本では、他人に合わせるなど曖昧で無計画的なところが多分にあります。

(3) 生活の中心
では、目的を設定するために一番重要なものは何かというと、「ぶれない中心」を定めることです。星でいうと「北極星」に当たります。そうした軸となるものを定め、人生やビジネスに取り組むということが必要です。そこで何を中心に置くかということが問題になります。では、人生を考えた時、何を中心に生きているでしょうか。この質問に対して、家族中心・お金中心・仕事中心等と共に、日本人も西洋人も「自己中心」という意見が多く聞かれます。経営学の一般的なアプローチとして、アメリカの経営学では、「マズローの欲求5段階説」の一番上の欲求に当たる自己中心的な「自己実現」の欲求があります。この「自己実現」というのは、自己中心的なアプローチに基礎を置いており、この本では、この自己中心的な考え方を好ましくないものと捉えており、東洋的な考え方と一致します。すなわち、私は、さらにその上の欲求の第6段階を(「自己超越」・「自己拡大」・)「自己完成」の欲求と呼び、最も重視しますが、これは、この本での「人格主義」や「原則中心主義」と共通のものです。
【マズローの欲求5段階説】最高の欲求:【自己実現】
【岩崎の欲求6段階説】   最高の欲求:【自己完成】

(4) 原則中心の生活
ここでは、生活を「原則中心の生活」とすることが最良であるとしています。通常、家族中心とか、お金とか、仕事とか、自己中心などがすぐ思い浮かぶと思いますが、ここでは「原則を中心にした生活をしなさい」と述べています。なぜならば、原則は一貫した生活の中心になり得る唯一のものであり、東洋哲学の「因果律」と同様に、原則は必ず作用し、その自然の結果をもたらします。すなわち、原則と調和した生活をすればよい結果が得られ、反対に、原則を無視すれば、望ましくない結果を被ることとなるからです。原則を中心とする生活は、生活に「安定性」、「方向性」、「知恵」、「力」を与えます。
【原則中心の生活】→生活に「安定性」、「方向性」、「知恵」、「力」を与える

(5) 原則とは
それでは、この「原則」とは、何でしょうか?ここでの「原則」とは、自然界の「万有引力の法則」と同様な、「人間の生活における普遍的・超歴史的・絶対的な法則・原則のこと」であり、全人類に普遍的な意識である「本心良心」に属するものです。より具体的には、「公正性・誠実性・正直・人間の尊厳・奉仕・貢献・可能性・忍耐・犠牲・勇気等」であり、それを一言で表現すれば、「人格主義」ないし「徳」です。そして、この「7つの習慣」はこれらの原則に基礎を置いていますので、広い意味で、ここでいう原則を中心とした生活に入ります。それゆえ、例えば、主体性を発揮して、目的をもって始め、重要事項を優先し、Win-winを考えて、理解してから理解され、相乗効果を上げるという「7つの習慣」を自分の生活の中心とすれば、必ず成功に導くということです。繰返しになりますが、「7つの習慣」がなぜ良いかというと、「7つの習慣」の基礎に何があるかということが重要です。すなわち、その基礎には「人格主義」があります。この「人格主義」とは東洋でいうところの「徳」です。そして、その中心になるのは「本心良心」です。「本心良心」でいけば、悪いことは起こらない。このようなところを基礎に置いた原則になっているため、間違いがありません。すなわち、全人類、どの時代においても、邪心悪心に従うよりも、本心良心に従って行動した方が良いというのは、歴史的に実証されているわけです。京セラでも、基本的な判断基準として、「人間として正しいか否か」という本心良心に基礎を置いています。
【原則中心の生き方】本心良心(原則:公正性・誠実性・正直等)→人格主義:徳→7つの習慣→成功・幸福

(6) 人生の脚本としての自己の憲法・信条・使命(ミッション・ステートメント)の明文化
成功し幸福な人生を送りたい場合には、これらの原則に沿った自己の憲法・信条・使命(ミッション・ステートメント)を明文化することが大切です。そこでは、自分がどういう生活をしたいのかという一番基本的な価値観を書いて、それに従って具体的な役割・目標・計画を立て、生活をしてください。
【原則中心の生活】ミッション・ステートメント→役割→目標→計画→実行(生活)

(7) 脳全体の活用
このミッション・ステートメントを書く場合に、脳全体を活用して書いてください。周知のように、脳には左脳と右脳があり、右脳は直感的、左脳は論理的というように機能の違いがあります。普段の生活や西洋的な考え方というのは、左脳を使い、数字や言葉、ロジックを重視します。そのため、研究の世界では実証を厳しく言われているわけです。これと同時に、もう一方の右脳を使った直感的、創造的な領域も活用しながら、ミッション・ステートメントを書くことが重要です。

(8) 右脳活用の2方法
右脳を活用する場合に、2つの方法があり、第1が、「視野を広げて物事を考えること」で、自分中心ではなく、様々なこと、色んなシチュエーションや時代のことを考えながら、ミッション・ステートメントを考えてください。
また、第2が、「イメージ化」と「自己宣言」というものです。「自分が今目標とする状況にいる」ということをはっきりと心にイメージするのです。例えば、○○○大学に合格している、というイメージをもって、その合格に向かって努力していくというのがイメージ化です。こうしたことが非常に重要で、それをしっかり心に抱いていると目標を達成しやすくなるということです。

(9) まとめ
今日のまとめとして、人生を成功に導くためには、明確な「目的をもって始める」こと、そしてこの場合には、「原則を中心とした生活を行うこと」が非常に重要であり、その手段として、「ミッション・ステートメントの明文化」とその活用が重要であるということをお話しました。

〔参考〕スティーブン・コヴィー[2013]「7つの習慣」キングベアー社

分野: コーポレートガバナンス |スピーカー: 岩崎勇

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ