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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 社会ネットワークと経営学(その2:ブローカーの便益をめぐった論争) (経営学(マクロ組織論)/閔廷媛)

社会ネットワークと経営学(その2:ブローカーの便益をめぐった論争)

閔廷媛 経営学(マクロ組織論)

14/11/14

•ブローカーの便益(オープンネットワークの便益)に関しては、長い間、論争が続いていた。前回には、ネットワークメンバーが互いに多数のつながりを形成している閉鎖型ネットワークでは、情報の重複が発生し、コミュニケーションの非効率性が生まれると話していたが、実は、逆に、閉鎖型ネットワークの方がパフォーマンス優位性をもたらすという主張もある。

•なぜ、閉鎖型ネットワークが有利なのか?
アメリカの社会学者であるJames Colemanによると、閉鎖型ネットワークは、ネットワークメンバー同士の信頼をもたらす。ネットワークの中で多くのアクターがつながりを持つと、重要度の高い情報が交換されたり、戦略的知識などを共有することが可能となる。さらに、閉鎖型ネットワークの中で、もし、アクターが機会主義的な行動をとると、その行動に関する悪い評判が、ネットワーク全体に共有されやすいため(評判効果)、お互いに協力的な行動を取るようになる。

•どういうネットワークを持つべきなのか?(オープンネットワーク vs. 閉鎖型ネットワーク)
ネットワークを形成する目的が何かによる。新技術開発が目的の提携ネットワークにおいては、多様で、かつ、新しい情報への迅速なアクセスが重要であるため、オープン・ネットワークの方が望ましく、既存の技術を改善する目的の研究開発提携であれば、閉鎖型ネットワークが望ましいと思われる。また、高い地位を得るにはオープン・ネットワークが有効であり、財務パフォーマンスを高めるには、閉鎖型ネットワークが有効という研究もある(Shipilov & Lee, 2008)。
組織文化にもよる。例えば、XiaoとTsui(2007)によると、中国のように集団的文化が強い国の組織では、オープン・ネットワークよりは、閉鎖型ネットワークの方が高いパフォーマンスをもたらす。
ハイブリッド型ネットワークを持つことも有効である。つまり、ブローカーのポジションを持つアクターにより構成された閉鎖型ネットワークを形成して、閉鎖型ネットワークとオープンネットワークの両方の便益を取る(McFadyen et al.,2009)。

分野: 組織マネジメント |スピーカー: 閔廷媛

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