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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 交換留学① (企業財務管理、国際金融/平松拓)

交換留学①

平松拓 企業財務管理、国際金融

14/09/18

今回は、「交換留学」について考えてみたいと思います。
まず、皆さんは留学にどのようなイメージ持っていますでしょうか。

私の世代の人間には、留学は「憧れ」でした。昔は海外旅行もそれほど容易ではなかったこともあり、本場で言語を学ぶことができる、あるいは進んだ研究に接する機会をそこで得ることができる、そして何よりそこで生活する人間として現地の人に近い目線で実際にその土地の社会や人々に接する事ができる機会としての「留学」は本当に魅力的と感じていました。ところが少し前から日本の若者が内向き志向になり、機会があっても海外に出ようとせず、留学生の数も減少傾向にあるというような話をよく耳にするようになりました。

実際に日本から海外への留学生数は2004年をピークに減少傾向にあります。非常にもったいない話であると思います。一方では日本企業の活動は益々国際化しており、その為にグローバル人材の必要性が増しています。またアジアを中心とする新興国が国際社会での存在感を増す中で、国として様々な面での競争力の維持強化という点からも「グローバルな水準の人材の育成」は我が国にとって大きな課題になっています。そうした人材の育成のためには教育が鍵になることから、大学改革の中でも「グルーバル化」が大きな柱の1つとして据えられていますが、、その具体的な中身として、「留学」がクローズアップされるようになっています。

私共九州大学も国際化拠点30大学、「グローバル・サーティー」と呼ばれますけれども、その1つに選ばれるなど、グローバル化に積極的に取り組んでいます。その施策の一環として、外国人教員の採用であるとか、あるいは外国語による授業などに加えて、やはり研究者や学生に海外体験をさせることに注力しています。また、国立私立を問わず、将来的に全新入生を海外留学させる方針をアナウンスする大学も出てきています。こうした大学による学生を海外留学させるための取り組みの中で活用されているのが、「交換留学」です。「交換留学」とは、国内の学校(母校)に在籍したまま海外の大学等に一定期間留学する形の留学です。基本的には留学先の学校は卒業せずに途中で帰国し、母校に復学して卒業することになります。従来はボランティア団体等による仲介も多くありしたが、現在では大学自身が海外の大学と提携して相互に学生を交流させるというケースが多くみられます。ちなみに九州大学も海外の245校とこうした提携を結んでいます。

最近では、留学先の大学の学位が取得でき、更に国内の母校での学位も併せて取得できるという「ダブル・ディグリー」という制度を採用している交換留学プログラムも出てきています。また留学先での学位取得まではいかなくても、習得した単位を母校での単位として読み替えることができる制度をもっているところも多くあります。こうしたことは相互に相手先の大学についての情報が把握できていればこそ可能になっている制度で、これも交換留学のメリットの1つといえるのではないかと思います。

それ以外にも、交換留学は学生にとっての「経済性」という面でも非常に優れています。即ち、多くの場合、母校での授業料を収めていれば留学先での授業料が免除になりますし、留学先の大学が提供する寮などに住むことができるので現地での滞在費もそれほどかからず、また、奨学金制度が派遣校、受入校両方で用意されている場合もありますので、こうしたものが利用できれば学生にとっての経済的な負担は、非常に軽く済むわけです。

最後にQBSの場合をお話しますと、夜間のビジネス・スクールですので、学生のほとんどが仕事をもっているため、一般的には半年とはいえ海外への留学は簡単ではありません。しかしそれでも本校は交換留学を奨励して、企業への働きかけなども行っています。これはQBSが固有の目的の1つに「アジアで活躍できるビジネス・リーダーの育成」ということを掲げており、国内の有為の人材にグローバル経験を積んでもらって、九州企業のグローバル化に貢献してもらおうという趣旨に基づいています。本年度も2名の学生が中国のビジネス・スクールでの半年間のプログラムを終えて帰国しました。これまでの派遣者は、いずれも約半年間のアジアでの留学生活を通じて、旅行では得られない貴重な体験をして帰ってきています。そしてQBS修了後、実際にグローバル人材として、企業の拠点長に就任する、、あるいは研究者として留学するなどの形で海外に戻って行くケースも出てきています。

今回ご紹介した交換留学の制度は、ビジネス・スクールに入学した学生さんに、実際に大いに活用して欲しいと思っています。大学やビジネス・スクールを選ぶ場合にも、そこではどういう機会が用意されていて、あなたはどういうことをするのか、こうしたことを含めて教育機関を選ぶ、或いは入学を考える時代になっていると思います。

分野: ファイナンシャルマネジメント 国際経営 |スピーカー: 平松拓

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