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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 京セラの経営の原点十二か条(⑫つねに明るく前向きで、夢と希望を抱いて素直な心で経営する) (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

京セラの経営の原点十二か条(⑫つねに明るく前向きで、夢と希望を抱いて素直な心で経営する)

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

14/09/05

京セラの経営の原点十二か条  
第1条 事業の目的、意義を明確にすること  第2条 具体的な目標を立てること
第3条 強烈な願望を心に抱くこと      第4条 誰にも負けない努力をすること
第5条 売り上げを最大に、経費を最小に   第6条 値決めは経営
第7条 経営は強い意志で決まる       第8条 燃える闘魂
第9条 勇気をもって事に当たる       第10条 常に創造的な仕事を行う
第11条 思いやりの心で誠実に経営する    第12条 常に明るく前向きで夢と希望を抱いて素直な心で経営する

1 はじめに
このシリーズでは、「京セラの経営の原点十二か条」についてお話してきましたが、今日は「第12条:常に明るく前向きで夢と希望を抱いて素直な心で経営する」についてお話します。

2 常に明るく前向きで夢と希望を抱いて素直な心で経営する
人生でも経営でも順調な時というのは、そのままで良いのですが、人生はそういう時ばかりではありません。逆境とか試練というのは、必ず人生でも経営でも出てきます。そうした時にどう対処するのか、これが一番重要になってきます。
「常に明るく前向きで夢と希望を抱いて素直な心」というのは、「浅きは深き」と言われ、いっている内容は誰でも分かるけれども、実行するのは非常に難しいということであります。

3 刺激への反応の仕方
逆境等の刺激に対して、どのように反応するか、反応の仕方にも様々です。これについての最も基本的な分け方は、「動物的な反応の仕方」と「人間的な反応の仕方」です。前者の動物的な反応の仕方とは何かというと、逆境とか試練といった刺激が来た場合に、それに対して即そのまま反応する「条件反射的」(刺激→反応型)です。具体的には、そういう何かが起きた場合は、感情的になり直に泣く、怒る、絶望する等のように、刺激に対してそのまま感情に沿って反応します。それはどちらかというと、人間的というより動物的なのです。「刺激が来たら直に条件反射的に反応する」これが1つです。これは、ほとんどの場合、良い結果を齎しません。
【動物的反応】①刺激→②反応型
【人間的反応】①刺激→②(自由)選択【自由、自律、本心良心、慈悲、夢・希望、使命感、信念、想像等を瞬間的に考慮】→③反応型
一方、人間的な反応はどうかというと、何か刺激がきた場合、反応する前にそこに一息入れて冷静で自由な「選択」を入れるのです(刺激→(自由)選択→反応型)。そこに自由で冷静な選択できるということが人間なのです。そして選択は「自由」であり、様々な選択が可能です。この選択に際して、重要なのが、自由、自律、本心良心、慈悲、夢・希望、使命感、信念、想像等を瞬間的に考慮することです。一般的には、その刺激(試練や逆境)を拒否する自由と受入れる自由があるのです。そして、「受け入れる自由」にも大きく2つあります。「ポジティブに受け入れる」のと「ネガティブに受け入れる」ものです。この場合、残念なことに、ほとんどの人が受け入れる場合「ネガティブ」に受入れます。すなわち、ビジネスや健康など様々な状況が悪くなった際、その事実だけではなく、心までもネガティブにしてしまいます。すなわち、簡単な表現をすると、心が折れるという状態になってしまうということがよくあります。
「拒否する」というのは、拒否してしまうともう先に進めなくなってしまいます。そこで、通常はやはり何とか試練や逆境を受け入れると思います。ただやはりそこでポジティブに受け入れられるかどうかといわれると、そこが深く人生を考えている人かどうかの違いが出てきます。要するに、そこが成功できる人かどうかという普通の凡人と賢人の違いになります。

4 折れない心と信念
こうした場合に、「ネガティブな事実は事実として受け入れるけれども、心は絶対に折れない」、ここが重要になります。ここが多くの人が出来ない難しいところです。それでは、折れない心を作る為にはどうしたらいいのか。それはやはり「信念」が必要です。そして普段からの練習が必要になります。普段から、「僕は信念がある」、「私は信念がある。だからそういうのには絶対折れない」という普段から刷り込みを入れておかなければなりません。習慣にしておかないと駄目なのです。そして、成功や幸福は、信念を持ち続けられるかどうかにかかっているのです。
試練や逆境が起こったときに初めてそこで考えるのではなく、やはり常日頃から順風満帆なときにも常に自分はどういう夢があるのか、どういう信念を持っているのかということを繰り返し繰り返し自分の中に問い返し、自分の「信念」を強く持っておくことが必要です。

5 心が強いとは
ここで、「心が強い」というのはどういうことか。非常に簡単なのですが、それは夢等の事柄に対する思いの強さです。「私は生きている限り絶対にこれをやる」という思いが強ければ、その逆境に耐えることが出来ます。その思いが弱いと心が折れてしまうのです。

6 完全積極
要するに、凡人と賢人の境というのは実はとても単純で「思いが強いか強くないかの違いだけ」なのです。普段から習慣として「これは絶対に達成したい」という信念を持ち続ける。内容は非常に簡単ですが、「浅きは深き」です。言葉は易しいけれども、それをどうやって実現するのかが問題です。刺激に対する反応の仕方を別な言葉で表現すれば、「完全積極」とか「絶対積極」という言葉で表現でき、「完全な積極性」、「絶対な積極性」を保てるかどうかが、非常に重要なのです。
要するに人間の感情というのは、良い(プラス:積極的)ときは全然問題ありません。消極的(マイナス)になった時に、瞬間的にそれをプラスに持っていけるかどうか(「瞬間停電で済ますことができる」かどうか)。そこを少なくともゼロ以上にするのが「完全積極」あるいは「絶対積極」です。マイナスのところを深く長くしてはいません。そのため常にマイナスの状態にならないという意味で、完全に積極的なのです。少なくともゼロで、あとは1でも2でもいいのですぐ回復し、その状態をキープできるかどうかということにかかってきます。
夢と希望を持って明るく前向きにビジネスや人生を生きる、それが「完全積極」、「絶対積極」であり、それを保てるかどうかが「凡人と賢人の違い」です。逆境・試練がきた時こそ心を強く、思いを強く持って、夢や希望を追い続けて欲しいと思います。

7 まとめ
今日の内容をまとめると、経営する場合には「常に明るく前向きで夢と希望を抱いて素直な心で経営する」という事で、人間的反応(刺激→(自由)選択→反応型)と完全な積極性が非常に重要であるというお話でした。

〔参考〕曹岫雲「稲盛和夫の「成功の方程式」」サンマーク文庫

分野: コーポレートガバナンス 会計 財務戦略 |スピーカー: 岩崎勇

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