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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 戦略の実行度を上げる② (リーダーシップ領域/田久保 善彦)

戦略の実行度を上げる②

田久保 善彦 リーダーシップ領域

14/08/15

今回は前回に引き続き、戦略の実行度を上げるためのよりよいプランを作る際のコツについてお話いたします。

プロジェクトは、長くても三ヶ月から半年くらいの長さであることが多いと思います。プランを作った際にその期間が長くなりそうであれば、一度考え直してみてください。期間が長くなりすぎると、人間の集中力は持ちません。戦略コンサルティングファームと呼ばれる会社では、およそプロジェクトを三ヶ月で切ります。そして、プロジェクトを三ヶ月行った後には、一週間程度の休みをメンバーに与えます。人間が集中してひとつの物事に取り組むのは難しいことですので、プロジェクトをたてる際にはこうした期間の検討も大事となるのです。

そしてそのプロジェクトが三ヶ月であっても半年であっても、小刻みにマイルストンを設定することが非常に重要です。たとえば一週間あるいは十日おきに達成度をはかれるような印を、あらかじめ作っておきます。第一フェーズではここまで、第二フェーズではここまでといった按配に、メンバーが段々と階段を上がっていくイメージをできるような工夫を埋め込んでおくのです。これを行っておけば、たとえば「第一フェーズが終わったのでみんなで飲みに行こうか」といったかたちで、各段階で小さなお祝いをすることができます。ここのところ不景気が続き会社での飲み会が削減され、皆黙って帰宅することが多くなりました。また、最近の若い方は飲みに行くことをあまり好まないという話もあります。その結果、皆で称えあう機会が少なくなっているように思います。意外に思われるかもしれませんが、実は外資系の会社では、こういうお祝いする機会を沢山設けているものです。こうしたマイルストンを設定し、お祝いを行うことで、メンバーのモチベーションが上がる仕掛けをぜひ意識してみてください。

そして、プランを作るときに、私が一番重要だと思っていることは、「このプランをこのくらいの時間が経ったら見直す」という条項をあらかじめプランの中に入れておくことです。途中で無駄だということがわかったにも関わらずやり続けたり、途中でやめてしまうと最初に意思決定をした相談役の面子が潰れるので意味がないことを続けたりといった話は、どこででも聞かれるものです。皆も薄々もしくは強くそのプランが無意味であることを感じながらも、後に引けなくなっているのです。なぜこうした状況になるのかといえば、プランを正式に見直しても構わないという旨がどこにも正式に書かれていないためです。したがって最初から、「このプロジェクトは定常状態に入って以降も、一年に一度こういう項目に見直しをかけながら変更を加える」旨を決めておけば、途中で変更しやすいものと思います。もっともこの一行があることで実際に変えやすくなるかどうかといえば、そこには会社の文化の違いもあるので、何ともいえません。しかし、変更の可能性をプロジェクトの最初の段階で皆に明示し、こうした姿勢を積み重ねることで、良い意味でフレキシブルに環境変化に対応するという会社文化を作ることが可能となります。ある意味では、朝令暮改はよいことなのです。これだけ環境変化が激しい世の中ですので、決めたことを守ることはもちろん大事ですが、決めたことであっても変更して行くこともとても重要であると思います。

今日の話をまとめます。
まず、プロジェクトが長期間に及ばないように気を付けましょう。また、プロジェクトの中で小刻みなマイルストンを設定することで、成果や達成の度合いを測れるような状況にしておいて、それぞれの段階できちんとお祝いしてあげましょう。そして、プロジェクトのプランを作るときには、見直す可能性がある旨を明記しておきましょう。こうすれば、皆が駄目だとわかりながらもプロジェクトを進めているという状況を避ける可能性が高まります。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 田久保 善彦

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