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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 人脈の生かし方 (リーダーシップ領域/田久保 善彦)

人脈の生かし方

田久保 善彦 リーダーシップ領域

14/08/07

前回は、会社の中でプロジェクトを進める際に自分のパワーのベースを作ることの重要性についてお話しました。社内の中で信頼を勝ち得ており、ネットワークを有していることが、ことを動かす際には必要となってきます。正しいことを正しいタイミングで発言することが、大事なのです。今回はそれに引き続き、根回しについてお話します。

根回しという言葉をきくと、特に若い方であればネガティブな印象を持たれるかもしれません。確かに、私利私欲に満ちた根回しはいかがなものかと思います。しかし、自分がこれからやろうとしていることが会社にとってあるいは社会にとって良いことであるという確信があれば、根回しはとても重要な行動となります。こうした前提のもと、着実に物事を進めていくために、意思決定者やその事案に対していろいろな意見を持っている方々に事前に説明し、肝となる部分を理解しておいていただくことを、私は「健全な根回し」と呼んでいます。

「健全な根回し」をしていく時には、まず、その案件について誰が意思決定をするのかということを見極めなければなりません。会議において10人の偉い方がいる場合に、皆さん、10人全員からYESをとろうとします。しかしこれは、至難の業です。そもそも10人の偉い方のうち、その案件に本当に関心を持っている人は3人や4人に限られるはずです。最初に誰が意思決定者なのかを見極めて、それぞれの方がどのようなスタンスでその案件について考えているのか、どのような興味関心を持っているのか、どのように話を持って行けばしかるべき大きな会議で意思決定が成されるのか、という点を、事前に分析、調整する。そして、しかるべきステップを踏んで根回しに行く。こうしたことを行わないままに、会議において正しいことを正しいタイミングで発言した場合、ある方にとっては良いことかもしれませんが、また別のある方にとっては何か大きなものを失うことになるかもわかりません。こうしたコンフリクトが起こり、意思決定がうまくなされないままとなると、事態がなかなか進展しないことになります。したがって「健全な根回し」が、会社の中で物事を前に進めていくために、ひとつの大きなポイントであるのです。

そして実際に根回しをしながらその裏側では、一緒にプロジェクトを支えてくれる仲間を作っておくことがまた重要です。そうした中でもっとも最初に押さえるべきは、直属の上司でしょう。「うちの直属の上司だけがわかってくれない」と話される方が多くいらっしゃいますが、一番距離が近い上司に理解していただけないものを、さらに距離が離れた人に理解していただけるものでしょうか。そうした人びとは直接の利害関係を有さないために、わかったふりをして同意しているだけということも多くあるように思います。物事をきちんと進めるためには、やはり一番距離が近い上司に理解していただけるような努力、訓練が大事なのではないでしょうか。こうした努力をないがしろにしたままに大きなことだけを語っていても、仕方がありません。1人の上司をも動かせない人が、10人、20人、30人、100人、200人の人を動かせるわけがないでしょう。

今日の話をまとめます。
社内で物事を進めていくためには、パワーのベースを作ることに加えて、健全な根回しを行うことが肝要です。誰が意思決定者であるのかを見極め、適切な事前調整を積極的に行っていただきたいものです。そしてそのプロジェクトを一緒に戦ってくれる仲間を一人一人地道に巻き込んで行くことを、ぜひ心がけていただきたいと思います。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 田久保 善彦

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